お菓子はダメ!? 子どもの友達が家に来たとき、おやつはあげる?
子どものおやつ、普段どんなものをあげていますか。子どもが小さい時は、チョコレート、キャンディーやガム、スナック菓子は厳禁! というママ友が多く、筆者自身も子どもが3歳くらいまではかなりお菓子を制限していました。
しかし今、6歳の娘には、おやつにお菓子をあげるようになっています。チョコレートもスナック菓子もわが家はOK。食事に響かない程度だったら、いいかな、それくらいの気持ちでいました。
あるママからの一言にキレそうに
ある日のおやつの時間。私は娘と公園にいて、ビスケットを出しました子どもが小さいときは公園でお菓子を出すのも厳禁でしたが、今ではすっかり何でもアリ。ちょうど同じ学校の女の子がやってきたので、娘はその子にビスケットをあげました。喜んで食べたその子に、娘はもう1つビスケットを渡して一緒に食べていました。すると遠くから、
「そんなジャンクなお菓子食べてはダメ! 家に帰ってサンドイッチを食べましょうね」
お母さんが大きな声でその子を呼び、さっさと連れて行ってしまいました。その子のお母さんとは今まで面識がなかったのですが、私と娘が視界にも入っていないようでした。確かにビスケットには、砂糖や油脂も入っているし、さらにチョコレートがついていました。
「子どもに体に悪いお菓子を平気で与えるダメな母親!」とあからさまに非難されたようで、恥ずかしかったです。
「どうせ、あなたの家では子どもの夕食なんてフィッシュフィンガーかチキンナゲットにマメとニンジンでしょ!? ろくな食事与えてないんじゃないの!? 三度の食事の内容だってちゃんと考えた方がいいんじゃない? 」
私はその場で言い返したかったですが、そんなこと言ってもケンカにしかならないので言いませんでした。
ちなみにその子のママはイギリス人。筆者がイギリスに住んでいたとき、よく見かける夕食の献立はそんなものでした。実際にその子の家でどんな食事をとっているかは知らないので筆者の完全に勝手な決めつけですが、カッとなっていました。
そのママへの反発が筆者の正直な気持ちでしたが、おやつの内容をもっと考えた方がいいかも、自分のことを反省する気持ちも片隅にありました。
今筆者が住んでいるのはオランダ。子どもの学校にはいろいろな国から来た子どもたちがいます。
家庭によって違う? おやつ事情を探る
おやつに何をあげたらいいか、改めて考え直しました。
筆者の子どもが日本人の子と遊ぶときは、スナック菓子やチョコレートなどをおやつにもらうことが多く、おやつを子どもに持たせるママが多いです。子どものちょっとした楽しみ、夕食をちゃんと食べるのならいいんじゃない? というのが暗黙の了解になっているように感じます。
でも日本人以外の子の家に遊びに行くと、そのようなおやつはまずもらうことはないようです。プチトマトやキュウリなどのスティック野菜に果物、ヨーグルトやチーズなどを出してもらっているようです。
かと言って日本人の子の方がお菓子をよく食べているかというと、必ずしもそうとは言い切れないと思えることもあります。
公園で、日本人でない子がスナック菓子の大きな袋を子どもがひとりで抱えて食べている、なんて光景も見かけます。お弁当にチョコレートバーを持って来ている子がいる、なんて話も子どもから聞きます。スーパーマーケットに行けば日本よりも甘く、油脂も多いお菓子がたくさん売っています。
どこの国の人か、というより、親それぞれ考え方は違うもの。友達の子の家で出されるおやつのマネをしよう。筆者も公園で恥ずかしい思いをしてから、子どもの友達が来ているときはおやつにお菓子は基本出さない、と決めました。
やっぱりお菓子をあげるのはダメなママ?
でもやっぱり、我が家の子どもたちはお菓子が好き。お菓子を控えるようになったものの、友達のご家庭がOKならお菓子も食べています。おやつのお菓子が完全になくなることはありませんでした。それって、ダメなことなのかな、時々思い出しては考え込んでしまいます。
朝ご飯がドーナツだった。おやつにスナック菓子を食べた。夕食が冷凍食品だった。そんな食事を出すなんてママ失格、と言われてしまうかもしれませんが、いつも、毎回完璧な栄養バランスの食事を用意することは難しいものです。
おやつにお菓子を食べることがあっても、ある時の食事が手抜きでも、1日の中で、1週間の中で、バランスが取れて、何より楽しい食事の時間であったらいいのでは、と思うようになりました。
みなさんはどう思いますか?
文・野口由美子 イラスト・あい