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<子どもの身だしなみ>「ムダ毛を剃りたい」と本人が感じたら。親が教える正しいカミソリの使い方

貝印02

前回からの続き。時期や量には個人差はあるものの、誰しも生えてくるムダ毛。それを剃るかどうかは本人の考え方次第ですが、剃るのが当たり前という風潮も存在するために、悩むお子さんも少なくありません。そう話すのは貝印株式会社 マーケティング本部 広報宣伝部 次長の平岩暢さんです。今回の記事では、子どもでも使えるカミソリ、そしてカミソリの使い方についてお聞きしました。

年齢や部位によって使うカミソリは違うの?

――ムダ毛で悩む子どもの年齢は幅広いと思います。年齢によって使うカミソリは違うのでしょうか?

平岩暢さん(以下、平岩さん):使うカミソリはどの年齢でも同じで、特に使い分ける必要はありません。ただ刃物に慣れていないお子さんの場合には、刃物が怖いと感じたり誤って怪我をしたりする恐れもあるので、安全に配慮したガードが付いているものがよいでしょう。

――剃る場所によって使うカミソリは変えたほうがいいのでしょうか? 例えばすね、腕、顔では、使うカミソリは違いますか?

平岩さん:カミソリは大きく分けて、T字、L字のものがあります。基本的にはT字はすねや腕などのボディー、 L字は顔に使います。

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そもそもシェービングは子どもの肌への負担にならない?

――カミソリで剃ると、子どもの肌に負担にならないでしょうか?

平岩さん:肌への負担はゼロではありませんが、お子さんの肌を傷めない程度に剃ってあげるといいと思いますね。女の子だけでなく男の子でも、友達から「髭が生えているよ」などと言われたら、その後は気になって仕方なくなると思いますから。肌への負担を考えると、剃るのは2週間に1回ほどにしたほうがいいでしょう。

――子どもの肌への負担を減らすようなカミソリはあるのでしょうか?

平岩さん:L字のカミソリの場合には、ガード付きのものを使っていただきたいです。ガードが刃に巻きついた状態になっているので、肌を守りつつ毛はしっかりと剃れるようになっています。

なお弊社の商品にはminess(マイネス)というシリーズがあります。このカミソリは部位別になっているのですが、中でもヘッドが360度首振りするものは、肌に刃を当てやすくなっています。また持ちやすい形に設計されているので、手で持ったときの違和感も少ないと思います。

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ムダ毛の正しい剃り方

――カミソリでムダ毛を剃る正しい方法を教えてください。

平岩さん:いきなりカミソリを当てるのではなく、肌を濡らしてシェービングクリームやジェルを付けることが大切です。そうすることで、刃が滑らかに肌の上を滑るので肌が傷つきにくくなります。
剃るときには、基本的には毛の流れに合わせます。毛の流れに沿う向きが、肌に負担をかけにくいからです。毛の向きに逆らうほうが剃れていると感じると思うのですが、この向きだと肌に大きな負担がかかってしまいます。確かに深く剃ることはできますが、皮膚の毛穴の周りにある隆起している部分まで剃ってしまうので、出血してしまうこともあります。

――他に注意したいことはありますか?

平岩さん:刃の当て方ですね。肌に強く当てず、肌に対して刃がピタッと当たっているかが重要になってきます。肌に強く当てたほうが剃れそうですが、力を入れると肌を傷めますから、力はいらないんです。

またカミソリが横滑りしてしまうと怪我をしてしまうので注意が必要です。最初は親御さんが剃ってあげて、慣れてきたら自分で剃るようにするのもいいかもしれませんね。

――剃った後のケアは子どもも必要ですか?

平岩さん:毛の流れに合わせて剃ったとしても、肌にはそれなりの負担がかかっていますから、しっかり保湿をしていただきたいです。普段使っている化粧水やクリームなどで問題ありません。

編集後記
カミソリの選び方や肌に負担をかけない剃り方を教えていただきました。子どもから相談しにくいかもしれないムダ毛のこと。親がその気持ちに気付いて寄り添い、ムダ毛の剃り方を教えることで、子どもの不安を解消してあげてください。

※取材は2025年2月に行いました。記事の内容は取材時時点のものです。

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取材、文・川崎さちえ 編集・いけがみもえ イラスト・Ponko

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