<30㎏増でリコン!?>今さら痩せるだと!?待て待てカンベンしてくれ【第9話まんが:夫の気持ち】
前回からの続き。俺(シゲル)は妻のミツキと、長女のユウナ(中1)と長男のイツキ(小4)の4人家族。俺の仕事が多忙で不規則だったため、長女の出産を機に、俺が仕事、ミツキが家事育児とそれぞれ役割分担をして家庭を支えていたんだ。子どもたちはスクスク成長してくれて、ミツキには感謝しかなかった……はずなのに、年々ビッグサイズになっていくミツキに、俺の心は離れていくばかり。子どもたちのこともあるから、早急に離婚したいわけではない。でも今までと同じように接することは難しいと、俺の気持ちをミツキに話したら激高された。しかし「痩せるからみてて」と意気揚々に宣言してきたミツキ。あんなに待ち望んでいた「痩せる」の言葉だったけれど……全然嬉しくない自分がいた。
「今度こそ本気で頑張るから!」と宣言したミツキは、その日から、猛烈な勢いでダイエットをはじめた。ジムのトレーナーさんにもいろいろ指導してもらっているようだ。朝からウォーキングをしたり、自分の食事は決められたカロリーに抑えた献立にしたり、パートのない日中はすべてジムに費やしたり。
「ママ、最近張り切ってるね。何か心境の変化かな~」
「ダイエットとか、ママ興味ないのかと思ってた」
「ママも頑張っているんだから、応援してあげような……」
と子どもたちもミツキの変化に気づいて驚いている様子だった。
そうして3ヶ月が過ぎようとしていた。明らかにミツキのダイエットの成果が見えてきた。
痩せ始めているし、生活に張りが出て生き生きとしている。俺が望んでいたミツキだったはずなのに……。
ミツキの体重が減っていくことが……プレッシャーになっている。今さら痩せられても……って思っちゃってる自分がいるんだ。
ミツキの気持ちは伝わってきた。
きっと俺の言葉に傷つきながらもいろいろ考えて、家族を、夫婦を続けていくためには自分が痩せることが解決法だと思ったんだろう。
そのはずだった。
俺も、ずっとミツキに痩せてほしいと思っていたんだ。
その願いが叶ったはずなのに、どうしてこんなにも心が晴れないんだろう。
順調に進むミツキのダイエットを目の当たりにするたびに、俺はなんだか追い詰められていく気がしてしまうのだ。
このままミツキが痩せたとして、俺たちは夫婦としてうまく機能していくのだろうかと不安で仕方なかった。
【第10話】へ続く。(明日配信予定)
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙