<大人のジブリ>名セリフ揃いの『天空の城ラピュタ』。嘘つき扱いされた親を信じる思いも語り継ぎたい
繰り返し観るほど好きな映画なら、当然お気に入りのセリフがあるのでは? なかには全セリフを言えるママもいるかもしれませんね。ママスタコミュニティにはアニメーション映画『天空の城ラピュタ』が大好きなママたちが、思い入れのあるセリフを次々と投稿するトピックがあります。
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お気に入りのセリフは?もちろん「あの一言」も!
『「誰がそのシャツを縫うんだい?」夫婦間の力関係を一言で表したね』
『出かけようとするといつも旦那が「40秒で支度しな!」って言う』
『このシーンは何回観ても鳥肌! 「最後のチャンスだ! すり抜けながら、かっさらえ!」』
『やっぱりラピュタなら「バルス!」のところ』
ママたちがコメントするセリフの数々。1986年に公開された『天空の城ラピュタ』は、幾度となくテレビ放送されていますし、セリフを丸暗記できている人が少なからずいる作品のひとつではないでしょうか。
筆者も出かけようとするとき「ちょっと待ってー!」という子どもに「40秒で支度しな!」と言ったことがあります。子どもたちは笑いながらパズーのように、身支度を一生懸命早く整えてくれました。「早く早く!」と急かすより、ずっと効果的なセリフかもしれません。またDVDを観ながら、シータとパズーに合わせるように手を差し出して、「バルス!」と叫ぶわが子たち……。かつて自分自身が子どもだったころ、同じように「バルス!」と叫んでいましたから、わが子と自分の子ども時代の姿が重なった瞬間でした。
パズーの父さんが残したもの
主人公のパズーとシータが巨大な低気圧「竜の巣」に巻き込まれそうになったとき、パズーは父さんの言葉を信じ、この竜の巣に飛び込もうと決意します。このシーンは『天空の城ラピュタ』の手に汗握るシーンのひとつではないでしょうか。筆者も初めて観たときの緊張感を忘れることはできませんし、今では特に好きなシーンになりました。
パズーの父さんは、村の人たちから「ラピュタを見た」とウソを言っていると思われてきました。自分が熱く語るものを否定されるのは、辛く苦しいですよね。それでも息子に「ラピュタは本当にある」と、信念を曲げずに伝えてきたのでしょう。
そして嵐のなかでパズーは、父さんの幻を見て「父さんだ」と。このシーンは無音なので、筆者はパズーの口の形を見て「父さんだ」と言っているんだろうなと想像しているのですが、この嵐と無音と稲妻が錯綜するドラマティックな数秒間に、親と子の強い絆を感じるようになりました。
早くに親を亡くしたパズーは、鉱山で働く大人たちや村の人たちの世話になっているので、その恩をいつも感じています。しかしその一方で、父さんとラピュタの話題では苦い経験があったかもしれないですよね。それでも信じられる親。ほんの数カットしか登場しないパズーの父さんですが、生きるか死ぬかの瀬戸際で子どもから信じてもらえる親……ほんとかっこいいですよね!
シータが受け継いだもの
『「どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ!」ってシータが啖呵を切るシーン』
『「土に根をおろし風とともに生きよう。種とともに冬をこえ鳥とともに春を歌おう」いいセリフ!』
投稿にはシータのクライマックスでの名セリフも紹介されていました。
ラピュタの人々が地上に降りてから約700年。シータには先祖から脈々と受け継いだおまじないや言葉があります。筆者がハッとさせられるのはその言葉だけではなく、シータが住んでいるゴンドアの谷の風土や伝統に根をおろしたシータの考え方です。ゴンドアの谷に住もうと決めたシータの先祖は、ラピュタの文明の力を誇示するよりも、ゴンドアの谷に元々住んでいた人たちの考え方や生き方に自分たちが溶け込む方を選んだのでしょう。長い年月をかけてゴンドアの谷の人になっていたシータの先祖。農耕や牧畜をしながら自然とともに生きていく道を先祖から受け継いできたから、シータはラピュタの滅びを決めることができたのではないでしょうか。
繰り返し鑑賞する楽しみ方も
シータとパズーの2人はどちらも早くに親を失い、仕事をしながら1人で生きている少年少女。2人の姿を通して、親や地域の大人といった主人公たちのバックボーンを考えてみるのも、ラピュタの大人の楽しみ方のひとつかもしれません。
お気に入りのセリフを堪能しながら、『天空の城ラピュタ』を楽しんで観てはいかがでしょうか。
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