<夫が慌てたワケ>涙を浮かべ……夫から語られた幼少期の思い出に「ごめんなさい!」【第4話まんが】
前回からの続き。私はアカネ。夫のユウトと小学生の息子2人と暮らしています。義実家は車で1時間ほどの距離で、そのすぐ近くにはユウトの姉のヒトミさん(義姉)家族も住んでいます。ある金曜の夜、義母からユウトあてに「ヒトミの義母が亡くなった」という連絡が入りました。慌てた様子で準備をして、「週末は実家に泊まる」と家を出て行ったユウト。私は家族をないがしろにされたようでモヤモヤしてしまいました。しかし実家の母にグチると「本気で言ってるの?」と逆にたしなめられてしまいます。私はユウトの心に寄り添えなかった自分の浅はかさを反省したのでした。
「実はハタノのおばちゃんは、子どもの頃から家族ぐるみで付き合ってきた友達のお母さんなんだ」「え、そうだったの……!」私はユウトの地元の親戚や友人にあまり会ったことがなく、そんな話は初耳でした。ユウトはぽつりぽつりと昔話を語りはじめます。
ふだんは寡黙で、あまり自分の感情を表に出すことのないユウト。こんなに長々と語るのは久しぶりです。ふと見ると目にはうっすらと涙がにじんでいました。ユウトにとってはこのたびの訃報は、何があっても駆けつけたいものだったのです。
帰宅したユウトの口から語られたのは、私がまったく聞いたことのなかった話でした。亡くなった「ハタノのおばちゃん」は小さいころにヒトミさんやユウトの面倒をよく見てくれた、いわば「第2の母親」とも言うべき人。ただの「姉の義母」という関係の人ではなかったのです。
私はあらためて自分の至らなさを恥じ、ユウトに謝罪をしました。次に義実家に行くときには、私も必ず「ハタノのおばちゃん」にお礼を伝えにいこうと思います。「小さいころのユウトがお世話になりました」という、心からの感謝の気持ちを込めて……。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子