今だから笑える失敗談 乳幼児期の育児は必死なんです
赤ちゃんが産まれるまでは、多少のおっちょこちょいも愛嬌のうち。仕事もこなせるし、まあまあ普通にやればできる女だった‥と思ってる人も多いはず。やればできる子YDKならぬ、YDO(やればできる女)だったはずなのに!!
赤ちゃんが産まれ、乳児、幼児期。とれない疲れ、落ちていく体力、なくしていく事務処理能力への自信、夫からの「またやらかした」攻撃‥不安は蓄積していきます。
でも大丈夫、私も含めて、皆さん結構やらかしているんです。自分が不安になった体験、ちょっと聞いてやってください。
自分が不安になった体験1 ― 「行方不明の鍵」
親友の話です。ある冬の日の夕方、職場から保育園へ次女を迎えに行き、そして自宅に到着。でも「鍵がない!!」カバンの中をいくら探してもないし、寒さは厳しく、パパはまだまだ帰ってきません。さあ、どうしよう。
すると次女が小さな声で一言。
「ママ‥鍵、家のドアにささってる‥」
なんと朝、ドアに鍵を差したまま出勤。そのまま12時間ちゃんとドアに差さっていたという話でした。ドアに鍵をかけているときに子どもに話しかけられたからこうなったんですって。泥棒が入らなくてよかったね。
自分が不安になった体験2 ― 「幻のロングスカート事件」
これも親友の話。ある朝出勤途中に自転車をこいでいました。でもなんだか自転車がこぎにくい。足元に違和感があるような……。「あれ? 今日私、ロングスカートなんてはいてきたっけ? あっ‥‥」
スカートのファスナーを締めてなかった!!
自転車をこぎながらひざ丈のスカートはだんだんずり落ちて、ロングスカートになっていたのでした。脱げなくてよかったね。……いやー、ちょっと見えてたかもね。
自分が不安になった体験3 ― 「自動改札ピンローン事件」
ある日、抱っこひもで子どもを連れて外出、駅に着きました。自動改札でICカードをかざしましたが、何度かざしても「ピンローン!」とエラー。2回、3回とやるうちに「この自動改札壊れてるんじゃないの!?」とイライラ。「ああ、カバンのなかで磁気がおかしくなっちゃったかな〜。窓口に行かなくちゃ~」‥と思ってカードを見てみると。
銀行のキャッシュカードでした。
黄緑色が同じだったんです‥。思いっきり自動改札に叩き付けていました。窓口に行かなくてよかった。
自分が不安になった体験4 ― 「直接お茶っ葉事件」
ある朝、朝ご飯を食べ終わってお茶碗をシンクにもって行こうと立ち上がり、数分後私は洗面所に立っていました。
そしてお茶を淹れようとして、湯のみ茶碗に直接お茶っ葉を入れていました。
私大丈夫か?
若年性痴呆症なんて
若年性認知症のニュースを見てしまうと「もしかして私も!?」と不安になります。私なども真剣に認知症チェックテストをやったこともあります。
でも……若年性認知症を30代、40代で発症する確率はとても低く、むしろ、やることが多すぎてパニック状態に近いときに、普段なら起きないはずのケアレスミスを連発したりするらしいですよ。またホルモンの関係で、生理前後に記憶力が落ちたり、集中力が落ちることもあるそうです。
私はというと、娘が小学校にあがったら、ケアレスミスは大分減ってきました。当時は頭の中がスノードームのようにとっちらかっていたイメージでしたが、一人で考える時間が少し取れるようになり、落ち着いてきた感じです。
世の中の乳幼児を子育て中のママさん、お疲れさまです。大丈夫、疲労による軽い混乱です。いっしょにがんばりましょう。
文・yuki イラスト・金のヒヨコ