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妊婦や子育て世帯が「地震対策」で用意しておくべきものとは?

地震1
編集部が主婦103名を対象にアンケートを行ったところ「防災グッズは準備していますか?」という質問に68.4%の人が「はい」と回答されました。ママたちが準備したものをまとめたリストがこちらです。

子育て世帯の非常用品リスト
子育て中の親が特に考えておきたいのは、子どものためのグッズ。お菓子やおもちゃは、子どもたちの心を和らげるようです。オムツや水は災害が起きた後はすぐに売り切れてしまうので、多めの備蓄を考えておきましょう。

実際に役に立った意外なもの

大きなお腹をかかえての移動、子連れの移動、消耗品の入手は大きな問題。もう使わなくなったものが大活躍したり、普段はごく当たり前につかっているものがマルチに利用できたりするようでした。

ベビーカー、抱っこ紐

『妊婦でも子どもや荷物を乗せて素早く避難出来るので、いざと言う時の為に我が家はエアバギーに避難リュックを用意をして玄関先に置いていました。』

レジ袋

『タオルと組み合わせて使うとおむつの代用になる』

ラップ

『ラップは、ご飯を食べる時に皿に敷けば洗う必要がありません。』

『骨折した腕を固定したり、止血したり、キッチンペーパーと合わせて子どものオムツ代わりに使える』

ウェットティッシュ

『手を拭く、テーブルを拭くなど、本当によく使いました。』

おもちゃ

『停電時息子と2人で不安だった中、おもちゃの音と光でほんの少し和んだ記憶があります。』

自転車のヘルメット

『子供用の物を大人が被っていましたが、何も被らないよりは良いです』

被災時に困ったこと、怖かったことは?

『携帯が繋がらなかった。どこに行けばいいか分からなかった。』

『ガスボンベや食料、水を買うのにすごくお金を使いました』

『お風呂に入れない』

『持病の薬が足りなかった。支給されるまでかなりかかった』

と被災者全般に当てはまる意見があるなか、子育て世帯では子どもたちへのケアには大いに戸惑われたようです。

『当時8ヶ月の息子が寒さと不安で寝付いてくれず、テレビもみれないので次の日まで状況も分からないし携帯も使えずでとても不安でした。』

『食事。大人はカップラーメン等食べる物には困らなかったが、子供の食事が大変だった。』

『子供が泣くので、避難所に居づらかった。』

『水、オムツをなかなか買うことができなかった。』

『ミルク!私は母乳が出てたので完ミのママさんの代わりに授乳したことを今も忘れません。』

特に妊婦さんにとっては、言い表せないほどの不安を抱える毎日。胸が詰まります…。

『緊張でお腹が張っていた。病院がパンクしてしまい、避難先を探した。妊婦でも休んでいる暇は無かった。』

『妊婦だから弱者として見られるのが精神的に辛かった。妊婦でも自分の身を守る術を覚えておけばよかった。』

災害直後の心得とは

地震が起きた直後は注意深く様子を観察しながら、下記のようなことも意識してみてください。

『揺れている時は枕やクッションで頭身を守り身を縮める』

『廊下に逃げる。倒れてる物がなくて、外に出やすい』

『外に出て広場とかの真ん中で落ち着くのを待つ』

『津波の被害を受けないためには、ハザードマップを過信しすぎず、とにかく高いところで避難すること』

『”絶対助かる”という気持ち』

<家に戻れるなら>

『地震後すぐにお風呂やバケツに水を貯める』

『ブレーカーを切る』

『ガスの元栓を締める』

『自宅の窓をあけ、逃げ道を作っておく。
ガラスが割れて飛び散ることを防ぐためにカーテンを閉め窓から離れる。』

『扉は開け放つ』

覚えておくと役に立つ技

普段はあまり使わない小技が、災害時には大きな効果を生みます。

地震2

『紙皿や使い捨ての食器、調理時にフライパン用ホイルなどを使うと水を最小限に節約出来る』

『お皿はラップを巻いて使う。洗わずに済み、水を使わなくてよくなる』

『オムツ、生理用品は、傷口に当てると早く止血することができる』

『意外と公衆電話が繋がる!』

普段から心がけておくこと

集合場所家族の集合場所を決めてあるという人は全体の57.1%。他にも小さなポイントでも普段から地震のことを意識した習慣を取り入れているご家庭がありました。

『寝室に靴を置いておく。避難時ガラスが割れても怪我をしにくい』

『何かあったときのためにベビーフードは切らさないようにしている。』

『ガソリンはメモリ半分になったらコマメに入れる。』

『普段から家具は、低く配置しておく。子どものいる部屋には、なるべく家具は置かない』

今回のアンケートで、地震(震度3以上)に遭ったとき妊婦だった人は15%(82名の回答のうち13名)、育児中の人は51%(同42名)でした。つまり妊婦は7人に1人。育児ママは2人に1人。決して他人事ではありません。

地震への備えを定期的に見直すこと、地震は常に起きる可能性があるという意識を持つこと。いま一度、チェックしてみてくださいね。

文・編集部 イラスト・193

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