<好きなタイプは酒豪!?>実を結んだ25年前の努力「努力してくれる人を選んで!」【第4話まんが】
前回からの続き。俺は50歳のユウイチです。2歳年下の妻キョウカと、大学生のひとり娘リコとの3人家族です。俺が今こんなにも幸せな日々を過ごせているのは、キョウカと出会えたおかげだと思っています。ある日リコが「私もお父さんみたいにお酒が強い人と結婚したいな」と言い出し、キョウカと出会ったころを思い出します。
……あれは社会人2年目の頃。キョウカの好きなタイプが「お酒が強い人」と知った俺は、少しずつ努力することにしました。しかし直接話を聞いてみると、「お酒を飲んでも穏やかで変わらない人」が理想だったのです。
当時の俺は、彼女の好みの男性に少しでも近づきたかったのです。キョウカさんの理想は「穏やかに」「楽しそうに」お酒を飲んで、お母さんの話を聞きながら「ニコニコと笑っている」お父さんでした。たとえ酔ってもかっこ悪くならないようにしなければ……! キョウカさんの言葉を思い出しながら、スマートな飲み方を身につけるべく努力しました。そしてキョウカさんとは、その後も居酒屋デートを重ねました。
お酒を飲むとつい気が大きくなったり、自慢話をしたくなったりすることってありますよね。けれどキョウカさんとの居酒屋デートでは自分ばかりがしゃべるのではなく、彼女の話もきちんと聞こうと心がけました。酔いがまわって平常心が保てなくなってしまいそうなときは、その前にさっと切り上げるようにしました。
俺のそんな姿を見て、キョウカさんの心も次第に動いていき……。間もなく俺たちは結婚に至り、リコが誕生したのです。あれから約25年が経ちました。
自分の人生であんなに努力したことは初めてでした。どうしても好きになってもらいたくて頑張ったのです。今思えば、若さゆえに無謀なこともしていたかもしれません。でも結果的にこの努力は自分のためにもなっていたと思えます。今の幸せな日々を手に入れられたのはまぎれもなく過去の自分の努力と行動があったからです。そんな過去の自分を誇り、これからも妻のキョウカや娘のリコ、大切な人たちを守っていきたいと思っています。
原案・編集部 脚本・物江窓香 作画・ももいろななえ 編集・井伊テレ子