<孫は平等に!?>「ウチの親にも孫との触れ合いを!」妻と話し合うと?【第4話まんが:夫の気持ち】
前回からの続き。最近のお話です。俺(テッペイ)は妻のミカと2人の息子(4才のリクと2才のトウマ)と暮らしている。妻の実家は自宅から徒歩で10分。俺の仕事が激務のためすぐ近くにある妻の実家には何かと助けてもらえてありがたい限りだ。しかし子どもたちは妻の親に会う回数の方が多いせいかそちらに懐いている。だから俺はウチの親にももっと孫との触れ合いをさせてあげたくて、ぜひ保育園の運動会に呼びたいと思ったのだ。しかしミカも自分の両親を呼びたいと言って譲らない。互いの意見は平行線をたどるばかりだった。
俺は風呂上がりにタオルで頭を拭きながら考えていた。決して、ミカの親に感謝していないというわけじゃない。ただ自分の親にも孫の成長を見せてあげたいと思うだけだ……。ビールでも飲もうと思ってリビングに行くと、ダイニングテーブルでミカが待ち構えていた。
ミカがあまりにも真剣な顔をしているから、とりあえず俺は目の前に座ることにした。「さっきは声を荒げて怒って、ごめんなさい」ミカがそう切り出したので、俺も小さな声で謝る。「イヤ、それは俺も同じだから……。……ごめん……」「私たちは、敵じゃないはずよね? いがみ合うのはやめて、話し合いましょう」「……わかった」
「私は心の底で『なんで私ばっかり大変な思いをしてるの』って思っているのかも。そんな私の手助けをしてくれるのはウチの両親なのに、って……。だから、テッペイから義両親を優先させろって言われて、腹が立っちゃったんだと思う」
「どちらの両親が運動会に来るとか、来ないとかそういう話じゃなくて、多分私たち夫婦の問題なんだよ。テッペイの仕事が大変なのは、わかる。朝早くから夜遅くまで、本当にお疲れさまだと思うし、感謝もしている。でもね、あなたは仕事だけで手一杯。私の方は仕事と家事と育児を負担することになってて……この構図が現状なのよ」
「忙しくてゆっくり振り返っている時間が取れなかったから、なぁなぁになったままここまできてしまったけれど……。この現実は私の親の手助けなしでは成り立たない。だから私はウチの親にばっかり苦労させてしまっている、って思っちゃうの」
ミカの話を聞きながら、俺には返す言葉がなかった。ミカが日々をそこまで頑張ってくれていたこと、ミカの両親がいかにサポートしてくれていたかということを、俺は理解していなかったのだ。今回のことは「どちらの実家を優先する」とか「どちらの実家を運動会に呼ぶ、呼ばない」というレベルの話じゃない。共働きの大変さはわかっているつもりだったけれど、本当のところはしっかりと現状を理解していなかった俺に問題があったようだ。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子