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【体験レポート】息子の袋に玉がない!?「小児科オンライン」で相談してみました

「今すぐ救急外来に行く必要があるかを知りたい」「自宅での看病の方法を知りたい」「日ごろの子どもの様子で気になることがある」。そんな時、小児専門医に相談できる「小児科オンライン」。相談時間は子ども1人につき1回15分。LINEやSkypeなどを使ってどのくらい聞けるのか、実際のやりとりを公開します!

4回目の相談は、「息子のおちんちんの袋に玉――精巣が片方しかないみたい」というママからの相談。息子といえども異性だからママにはよくわからないことも多いもの。病院に連れていき相談するのもなんとなく恥ずかしい……。こんな時はオンラインだったら相談しやすいですね。

対象者:2歳半の男の子
症状:おちんちんの袋に玉がない時があった、かも!?
アクセス方法:LINE

男の子の体は、ママにはわからないことがいっぱい!


質問者:こんばんは。ラインIDの検索をしたことがなくて、ちゃんとつながるかドキドキでしたが、なんとかつながりました。よろしくお願いします。

橋本先生:こんばんは。ID検索は、LINEを友達追加という画面にして、ID/電話番号という虫メガネの検索マークをクリックして、予約完了時のメールでお送りしたLINE IDを入れたらつながります。

質問者:わかりました。ありがとうございます。質問したいのは、次男のことです。今2歳半の男の子がいるんですが、1歳半前後の時におちんちんの玉のようなところが1つしかなかったようなんです。

橋本先生:なるほど。

質問者:「みたい」というのは、「なんとなくないような気がするけど、赤ちゃんだし、そういうものかな」と思っていたんです。

橋本先生:診察でいわれたのですか?

質問者:いえ、病院には行っていません。そのことについて旦那は何もいわないから、別に問題ないだろう、と。

橋本先生:おふろやリラックスしているときにも精巣が降りていませんでしたか?

質問者:精巣って、玉のことですか?

橋本先生:玉のことです。この場合、2つのパターンがあります。1つは移動性精巣、2つ目は停留精巣です。

質問者:袋の真ん中あたりに1つあったような気がします。今は、ちゃんと両方あります。

橋本先生:それはよかったです! それであれば問題はないです。

質問者:保育園の先生が、たまたま同じような感じの男の子の話をその子のママとしていて「○○君は片方降りてないことがあるけど、大丈夫だと思うよ」と話しているのを聞いたんです。それで「あれ? うちもそうなのかな?」って。長男の時はとくにそういうことはなかったと思います。

橋本先生:少なくとも玉を両方しっかり触れる時間があれば、問題はありません。2歳くらいの男の子の場合、緊張したり、泣いたりした時に、ふっと玉が上がったりして袋の中に触れないことがあります。これをさきほどの1番の移動性精巣といいます。これであればまず心配はいりません。

質問者:痛くないんですか?

橋本先生:痛くないです。袋とおなかをつなぐそけい菅というトンネルみたいな部分に一時的に引っ込むんです。

質問者:男の子の体は不思議ですね!!

橋本先生:そうですね(笑)。

常に袋に玉がない停留精巣は1~2歳くらいで手術をする必要あり

橋本先生:今説明した移動性精巣は、まず治療の必要はありません。そのうちひっこまなくなることがほとんどです。それに対してさきほどの2つ目の停留精巣は1~2歳くらいで手術することが多いです。これはどんな時にも袋に玉がないことをいいます。手術によって玉を固定します。

質問者:えっ! 手術……全身麻酔ですか?

橋本先生:そうです。というのは、玉がずっとおなかの中にあると、少し将来の精巣の腫瘍になりやすいからです。また将来的な精子の形成能力にも関わるといわれています。なので停留精巣の場合は手術をします。

質問者:それはよかった。ところで、手術をする場合はどれくらいの時間がかかるものですか?

橋本先生:全身麻酔を入れて1、2時間でしょうか。手術自体は小児外科の領域ではとても一般的なものです。将来の腫瘍発生や生殖能力を考えると、2歳までにパッとやってしまうほうがメリットが大きいのでやります。でも、お子さんの場合は違うので安心してください。

質問者:ありがとうございます。

橋本先生:ほかに質問は大丈夫ですか?

質問者:はい。大丈夫です。ありがとうございました。


橋本直也 先生
都内小児科クリニック勤務。小児科専門医。日本大学医学部卒。聖路加国際病院にて初期研修、国立成育医療研究センターにて小児科医研修。東京大学大学院にて公衆衛生修士号取得。
小児科医にLINE、電話、テレビ電話から相談できる「小児科オンライン」を運営。「救急外来に行くべき?」「子どもの発達が気になる」そんな時気軽に利用できるサービスを目指す。

 

取材・文、長瀬由利子 イラスト・んぎまむ

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