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<災害・犯罪への備え>お子さんは公衆電話の使い方を知っていますか?今こそ親が教えよう

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災害や火事、事件や事故に出くわしたとき、知っておきたいことっていろいろありますよね。でも意外にそのときになってみないと重要度がわからないこともたくさんあります。なかでも見落としがちなことと言えば「連絡をとる方法」。みなさんはお子さんに公衆電話の使い方を教えていますか? スマホなどの普及によりすっかり町中でも姿を見かけなくなった公衆電話ですが、有事の際の連絡手段のひとつとして重要な役割をはたしてくれることも。そこで今回は公衆電話の使い方・子どもへの教え方について紹介します。

公衆電話ってどこにあるの

街中で公衆電話を見かけることがあまりなくなってしまった昨今、まずは公衆電話がどこにあるかを把握しておくことが最優先となりそうです。とはいえ実は難しくなく、インターネットで検索すれば公衆電話の設置場所を調べることができます。NTT東日本・NTT西日本には「公衆電話 設置場所検索」が用意されています。お住まいのエリアに応じ、ご自宅付近に公衆電話がないかを検索してみましょう。事前に場所を検索しておいて、近隣の地図を見ながらお子さんと一緒に、実際に公衆電話の場所を探索しに出かけることをオススメします。自宅や学校、いつも遊んでいる公園などからのルートを知っていると、有事の際に役立つはずです。

公衆電話の使い方を覚えよう

公衆電話の使い方はまったく難しくありません。小さなお子さんでもすぐ理解できますので、安心して教えてあげてくださいね。公衆電話の使い方の基本は「とる! いれる! おす!」これを合言葉にしましょう。

公衆電話の使い方1「とる!」

公衆電話で電話をかけるとき、最初におこなうことは受話器を「とる」ことです。デジタルネイティブ世代の子どもたちは「受話器」がなんなのかわからない可能性がありますので、実際の公衆電話を使ったり画像を見せたりしながら「これが受話器だよ」と教えてあげてください。

公衆電話の使い方2「いれる!」

受話器をとったら、お金やテレホンカードをいれます。お金とテレホンカードをいれる場所は別であることも、しっかりと確認しておきましょう。なお使えるお金は100円玉と10円玉の小銭のみ。100円玉をいれた場合お釣りは返ってきませんので、この点も教えておいてあげてくださいね。

公衆電話の使い方3「おす!」

「いれる!」が完了すると、受話器から「ツー」という音が聞こえることを確認しましょう。これで準備はOK。あとは数字が描かれたボタンで電話番号をおします。このとき慌てないでおすことが重要で、1つのボタンをおすたびにプッシュ音がなっているかどうかをチェックしましょう。おすときのコツは「しっかり早くおす」。受話器からコール音が聞こえてきたら、あとは相手が出るのを待つだけ。声が聞こえたら会話をしてみましょう。実際に公衆電話を使って練習できる場合は、10円でどれぐらい会話ができるかなどの体感も得られますので、ぜひやってみてくださいね。

事件や事故・火事など、緊急時の公衆電話の使い方

事件や事故・火事など、緊急時に遭遇した場合の公衆電話の使い方も一緒に確認しておきましょう。ただし決して試しやいたずらでかけないことと、緊急時も大人がいる場合は大人に頼むことが優先であることをきちんと教えておいてください。特に不要な電話をするとどうなるのかについては、事前にしっかりと注意をしておかなければなりません。またムチャをして通報することで子どもたちが危険な目にあう可能性もありますので、基本は大人に任せることも教えておくといいでしょう。

公衆電話からの緊急時のかけ方

公衆電話からパトカーや消防車・救急車を呼ぶ場合、お金は必要ありません。ただ公衆電話のタイプによってかけ方が変わることをしっかりと理解しておいてもらいましょう。タイプの違いは緊急通報ボタンと呼ばれる「赤いボタンがあるかどうか」です。

・赤いボタンがない場合のかけ方

1.受話器を「とる!」
2.数字ボタンを「おす!」

・赤いボタンがある場合のかけ方

1.受話器を「とる!」
2.赤いボタンを「おす!」
3.数字ボタンを「おす!」

どちらの場合も警察の場合は「1・1・0」、消防車や救急車を呼ぶときは「1・1・9」をおします。電話がつながったら「なぜ電話をしたのか」「事故なのか」「事件なのか」「火事なのか」などについて、慌てずに説明しましょう。電話の向こうの人が聞いてきたことに答えればOKです。場所を聞かれた場合は、公衆電話の本体などに「○○(地名)×××(番号)」といった記載がありますので、これを伝えるようにしてください。

公衆電話利用の注意点

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ママやパパは電話をかけるための小銭(またはテレホンカード)と、電話番号などを書いたメモを事前に用意して子どもたちにもたせておきましょう。メモと小銭を一緒にいれられるケースがあると便利ですね。もたせている小銭は、緊急時に公衆電話をかけるとき以外は使わないお約束も親子でしっかりしておくといいですね。

テレホンカードは小銭と違って1枚で済むのでよさそうに感じますが、長い間放置していると磁気が使えなくなる可能性があるので注意してください。

有事のときに困らないために事前の準備を

いざというとき・なにかが起こったときに、家族と連絡がつけば大人も子どもも安心できますよね。そのためにも、なにもない平時に万全の準備をしておくといいかもしれません。お子さんと一緒にお休みの日などを利用して公衆電話探しに出かけ、使い方を親子でマスターしてみてください。また1度やって終わりではなく、3月や9月といった防災を意識する時期に定期的におこなうことで身につきやすくなるでしょう。有事に困らないためにも、しっかりと準備しておきましょうね。

文・櫻宮ヨウ 編集・ここのえ イラスト・Michika

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