大地震に備えておきたいことは何?震災を経験した人からのイザというときに使える知恵
これまで日本は大きな地震に見舞われてきました。地震はいつ起きるかわかりません。ママスタコミュニティのあるママから、こんな質問がありました。
『大地震に備えておいた方がよいことは? 浴槽に水をためる以外、何かありますか?』
災害時の備えとして、まずは水の確保は重要になりそうですね。投稿者さんも浴槽に水をためているそうです。トイレを流すときに利用できますから、大切な備えになりますね。他にも重要なポイントがありますよ。
・家具が倒れないように固定する
・食料や飲料水は3日分備蓄する。飲料水は1日あたり1人3リットルが目安、非常食は、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなどを用意する
・トイレットペーパーやティッシュ、マッチ、ろうそくなどを準備しておく
・非常時に持ち出せるように、リュックに必要なものを準備しておく
・家族同士の安否確認方法を決めておく
・避難場所や避難経路を確認しておく
実際にお風呂の水が役立ったというママたちの声も寄せられています。
災害では断水になることが多い。水は必要
『水道水の汲み置き水は、体内に入れないものならいろいろ使えると思うよ。洗濯(ちょっとしたものしか無理だけれど)、掃除。自衛隊の人が地震による出火初期の消火水にも使えると言っていた』
『水はためておいた方がよいと思う。ライフラインが一気になくなって、1番困ったのは水だった。水が出ないとトイレが流せない、洗濯もできない。髪が洗えない、お風呂に入れないのは本当に辛い。いらなかったら後で抜けばいいので、水はためておいた方がよい』
『被災したことがないとわからないだろうけれど、実際にそんな状況になったら、「この水不衛生!!」なんて言っていられない状況になる。水は本当に大切』
地震の被害にあわれたママたちからは、経験に基づく意見が寄せられました。大地震が起きると断水する可能性があり、そうなると水が使えなくなります。洗濯や入浴もできなくなりますが、1番困るのはトイレなのだそう。トイレの水が流れないので、汚物がたまってしまいますよね。基本的にトイレは水があれば流すことができますから、どんな水であってもためておくとよさそうです。
またトイレについては、このようなアドバイスもあります。
『トイレは、紙が詰まるから一緒に流さない』
『下水道の破損でトイレも流せない場合があるから、ペットシーツや固まる猫砂もあった方がよいと聞いた』
いつものように勢いよくトイレの水を流せないので、トイレットペーパーは別に捨てた方がよいとのこと。またペットシーツや猫砂があると、トイレが使えなくなっても対処できるようですね。
他に何があると役立つ?
料理のためのストーブやカセットコンロ
『灯油ストーブが1台あれば、暖もとれてお湯を沸かして簡単な調理ができる。準備しておくとよいかも』
『カセットコンロとガスボンベ』
災害が起きると電気やガスが使えないかもしれません。その中でも灯油のストーブやカセットコンロがあれば、火元の確保ができます。冬ならば灯油ストーブは部屋を暖かくしてくれますね。
実は用途がたくさんブルーシート
『一戸建ての方は、ブルーシートを用意しておくのがよいと思います。瓦屋根の被害があると、雨が降ったときに雨漏れが怖いです。いざホームセンターに買いに行っても行列だし、結局同じような被害の人が多くて売り切れ。備えあれば憂いなし』
『ブルーシートを買おうと思っている人へ。厚みがある方がいいよ!』
地震では自宅の屋根が破損して、雨漏りを起こす場合もあります。そのようなときにはブルーシートが役立つのだそう。他にも地面に敷くことができますし、体を覆えば寒さから身を守ることもできますね。できるだけ厚みがあるブルーシートの方が、破れにくく活躍する場面は多そうです。
屋外で使えるキャンプグッズ
『キャンプグッズは結構役に立つよね』
屋外で過ごすキャンプは、災害時の避難状況に似ているのかもしれません。テントや寝袋、ランタンなどの灯りや調理をするときの火元となる道具もそろっています。普段からキャンプをしているならば、そのまま被災時にも使えるのでしょう。普段キャンプをしていない人でも、キャンプ用品を参考に準備しておくのもよいかもしれません。
車のガソリンはできるだけ満タンに
『東日本大震災のとき、ガソリンが手に入らなかった。だから今でもなるべく満タンにしている』
道路が大きく崩れていなければ、災害時には車での移動も考えることができますが、肝心のガソリンが手に入らなくなってしまうこともあります。ガソリンスタンドには長蛇の列ができ、給油できる量が決められてしまうケースも。またガソリンが不足して給油できない状況になることもありますから、普段からガソリンを入れておくと安心ですね。
東日本大震災で被災したママの地震直後の行動
『東日本大震災の直後、安全を確保できて家族の無事がわかったので、ご飯を炊いて大量のおにぎりを作った。近所に住む2人暮らしの高齢者の方に配ったりもした。ラップは皿替わりにも使えるし重宝した。寒かったからお風呂の残り湯が少しでも温かいうちに体を拭いたりした。
懐中電灯やライトは多い方がよい。明かりはある分だけ安心感がある。余震が続いたので、1階の居間で家族みんなで寝た。次の日は朝からスタンドに並ぶ人と買い出しに行く人に分かれた。朝から並んで給油できたのはお昼頃。2,000円分と決まっていた。レジが使えないので、小銭がないと断られるお店もある。
比較的買えたのはスナック系のお菓子類。パンやカップ麺などはすぐなくなった。あとトイレは非常時ということもあってか、家族みんな便秘になった。小は1回で流さず何人かしてから流した。近くの給水所は調べておいた方がよい。あとラジオも必要、情報は大事だと思った』
東日本大震災で被災したママは、地震直後の行動や状況を教えてくれました。ライフラインが使えるうちにご飯を炊いて食事を用意したり、お風呂の残り湯を活用したりしたそうです。また食料や給油の調達では、お店で電子機器が使えなくなりクレジットカードやスマホ決済での支払いができなくなる場合は、現金が必要になるでしょう。お店側もお釣り用の硬貨は急に用意できないでしょうから、小銭があると安心です。実際に被災された方からの意見は、重みがありますね。貴重な意見として参考にしていきましょう。
忘れがちな災害への備え。改めて考えてみては?
大きな災害があった後は、万が一に備えて準備をしておこうと思うのですが、時間が経過すると忘れてしまうこともあるでしょう。でもこのトピックで、改めて災害時の備えを考えるきっかけになったのではないでしょうか。地震はいつ起きるかわかりませんから、普段から用意をしておくと安心ですね。食料に関しては、普段食べている食品を少し多めに買っておいて、食べたらその分を買い足す「ローリングストック法」もあります。普段の生活の中に少しプラスする備えですから、早速始めてみてはいかがでしょう。
文・こもも 編集・Eimy イラスト・わたなべこ
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