<忘年会、欠席したい……>「おかしい」気付いた夫。親と嫁の間に!【第4話まんが:ユウジの気持ち】
前回からの続き。俺(ユウジ)は妻アキコと息子カンタ(6才)、娘ユイ(4才)の4人家族。子どもたちが自分でできることも増えてきたため、そろそろ夫婦でお互い「自分時間」も楽しもうという話になり、俺は友達と旅行に行ってきた。その代わり、アキコは12月に友達と大型テーマパークに行くことに。今からウキウキしているアキコを見ていると、俺まで幸せな気持ちになれる。しかしアキコが遊びに行く日の翌日に、俺の実家の忘年会と家族写真の撮影が入ってしまった。毎年恒例になっている写真撮影は昔から父のこだわりだった。家族の事情でその日以外難しいらしい。父の願いを叶えてあげたいと思うものの、朝からの撮影に参加は難しいと言うアキコ。さらに俺の両親に直接断りを入れると言い出して……?
俺はそのことに気付いたとたんに自分の頭の中を整理しはじめた。「実家から決定事項だけ伝える」そのやり方が間違っていたんじゃないか。話が決まった後で、どちらかに不満があってもアキコが我慢するか、父さんが我慢するかを無責任になりゆきに任せていたんだ。アキコが妥協できるところまで、俺が譲歩して調整して提案すればいい。家族としてようやく自分のすべきことがわかった……!
「私の気持ちに寄り添ってくれてうれしい!」心からのアキコの笑顔を久しぶりに見た。その笑顔を見て、俺も幸せを感じた。家族のために何かするってこういうことなんだなって改めて思った。
こうして俺たちは無事に歩み寄って、仲直りをすることができたんだ。夫婦の絆も強まったと思う。その話し合いの日からより一層協力できるようになって、家がうまくいっている気がする。やっぱり互いの「自分らしくいられる自分時間を持つこと」「自分のことばかり考えず相手に寄り添う」ってことが大事だと改めて気付いた。
よく「実家と嫁の間を取り持つ」なんて言葉を聞くけれど、今までは連絡先の窓口になるとか、そこら辺しか思いつかなかった。でも、もっと大切なことがある。両親や妻にそれぞれ「想い」があっても、互いに面と向かってしまうと遠慮をしたり、素直になれなかったり、蔑ろにしてしまったり、いろいろうまくいかない面が出てきてしまう。逆にストレートに「想い」をぶつけ過ぎても、うまくいかないこともあるだろう。その双方の「想い」を受け取って、すり合わせるのが間に入る俺の役割なんだなと、今回はつくづく勉強になった。これからも実家とアキコが末永く仲良くできるように、しっかりと役割をはたしていきたいと思う。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・べるこ 編集・秋澄乃