<嫁がプロ並で……>「せっかく食べてあげようと思ったのに!」イジワルな嫁で結構です【後編まんが】
前回からの続き。私(サクラ・27歳)の趣味はお菓子作りです。姪っ子(ナナちゃん)や義姉からのリクエストもあり義実家に集まるときは、いつもお菓子を持っていきます。私の手作りお菓子が嫌いな義母には、市販のお菓子を持っていくようにしていたのですが……。
私が姪っ子のために作り、おやつにと義実家に持って行ったカップケーキを喜ぶ姪っ子の目の前で義母は取り上げました。帰宅後、私は夫(ナオト)に義母にされた仕打ちを愚痴りました。
今回の一連の流れを姪っ子から聞いた義姉に義母は怒られていましたが、義母からは気持ちのない謝罪があるだけでした。たしかに孫が、自分が用意していたおやつではなく、嫁である私の作ってきたお菓子を選んだことに腹を立てるのも分からなくはありません。でも私にだって想いがあります。「孫に変なもの与えるな」という義母の言い方も気になりました。そしてなにより、姪っ子が義母と私の板挟みになってしまうことも可哀想に思いました。すると夫が……。
「俺にいい案があるんだけど」とある作戦を立ててくれました。
数週間後、再び義実家に集まることになったとき、夫の“作戦”を決行することにしました。義父や義姉、姪っ子には市販のものに見立てて私が作ったトリュフチョコレートを準備しました。義母にはお店で買ったチョコクッキーを用意してあります。今回の作戦については、姪っ子には内緒にして、義父と義姉には夫が話を通してくれて打ち合わせしてくれました。
夫が考えたある“作戦”とは……。
義母以外、「これ美味いな」「私もちょうだい」「俺も俺も」といつも通りみんなは私の作ったお菓子に群がって喜んで食べてくれています。そこに私が作ったトリュフチョコレートを市販の品だと勘違いした義母が「私にも一つちょうだい」と手をのばしてきました。
「な、なによ! 紛らわしいことして……! せっかく食べてあげようと思ったのに! その態度はなんなの!?」と義母は私をイジワル呼ばわりです。
私も「そんな……! 私も食べてほしい人にしかあげたくないので」と涙を浮かべながら義母に訴えます。我ながら名演技だと思いました。義母は言い返せず悔しそうでしたが、自業自得です。
私をいびってくる義母をこらしめるためにみんなで一芝居うちました。義母は言い返せず、悔しそうにしていましたが、自業自得です。それから何度か持ってきた手作りお菓子を物欲しそうに見ることはありましたが、私は二度とあげないつもりです。
私の想いを踏みにじって、わざわざ傷つける言い方をしてきたことも、姪っ子から私のお菓子を取り上げたことも。すべてを許してあげるほど、私は優しい人間じゃありませんから……。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・古川あさこ 作画・加藤みちか 編集・横内みか