7割超のママが「お歳暮は贈らない」と回答。習慣としては簡素化される傾向に<ママのリアル調査>
皆さんは日頃の感謝を伝える手段として季節のご挨拶(お中元やお歳暮)を誰かへ贈っていますか? ママたち世代が子どもの頃、当たり前のようにあった習慣もいつのまにか見聞きしなくなった、と感じる人も多いかもしれませんね。そこで今回ママスタセレクトでは「今年のお歳暮は誰に贈りますか?」というアンケートを実施しました。選択肢には「仕事関係の人」「親族・友人・知人・お世話になった人」「両方」「誰にも贈らない」の4つを設定。651人のママから回答を得ることができました。
7割以上のママがお歳暮を「誰にも贈らない」と回答
今回のアンケートでもっとも回答数が多かったのは「誰にも贈らない」を選択したママたちです。72.2%で全体の7割を占めました。その理由はどこにあるのでしょうか?
『面倒くさい』
『習慣がない』
「意味のない文化だ」とまで言い切る人もいましたが、どうやら「面倒くさい」と考えている人は少なくないようです。たしかにお歳暮を贈る12月はただでさえ気ぜわしい時期。そんな時期に相手を思って商品を選び、送付の手配をするのは面倒だという本音も分からなくはないでしょう。
また以前はお歳暮を贈り合う習慣があったけれど、なくなったという報告もありました。
『結婚当初は旦那さんの会社関係からいただいていたけれど、ここ数年で廃止したみたい』
『公務員だからか贈り物は禁止。親族もお互い疲れないようになしにしましょうということになった』
会社関係の付き合いも簡素化しているのかもしれませんね。親族同士もお互いに「無理をしてまで」の付き合いは少なくなってきているのでしょう。
お歳暮を「仕事関係の人」に贈ると回答した人は1割にも満たず
一方で、もっとも少なかった回答は「仕事関係の人」を選択したママたち。全体の5.2%と、1割にも満たない数字となりました。
『個人事業主なので取引先にひたすら届ける』
ただし自営業の方たちにとってお歳暮を贈る習慣は残っているようですね。
「親族や友人、お世話になった人」に贈るのは2割弱に
「親族・友人知人・お世話になった人」に贈ると答えたママは19.0%と2割弱に。
『なかなか会えない義祖母に』
「祖父母の家に」という声もありました。「お元気ですか?」という気持ちもこもった贈り物といえそうですね。
『実家のみ。毎年何がいいか聞いて送る。ちなみに今年は洗剤を送った』
「夫の知り合いに。贈る品は相手の指定」という人も。相手側から商品の指定があるのには少々戸惑いそうですが、確実に喜んでもらえるものを贈るという点では合理的といえるかもしれませんね。
そして仕事関係の人や、親族・知人友人・お世話になった人の「両方に贈る」と回答したママは3.5%に留まりました。
表面上のお付き合いは簡素化される傾向に
ママスタセレクトでは2023年夏にも「お中元を贈りますか?」というアンケートを実施し、「お中元を贈らない」と回答した人が7割以上という結果に。今回のお歳暮も7割を超えるママたちが「贈らない」と答える結果となりました。季節の贈り物をする習慣は廃れつつあると考えても良いのかもしれません。なかでも「仕事関係の人に贈る習慣」が少なくなっていることから、表面上のお付き合いは簡素化される傾向にあり、日ごろからお付き合いの多い、お世話になった人へのお礼や感謝の気持ちを伝える手段としてお歳暮を利用しているとも言えそうです。
お歳暮の習慣は廃れてもお礼や感謝の気持ちは届けたい
あくまでも筆者の個人的な例ですが、わが家では子どもの習いごとの先生にお中元とお歳暮を贈っています。個人レッスンであることや贈ることが礼儀とされる風習が残っていると感じているからです。また受け取る先生側もお歳暮に慣れているように見受けられます。一方で実家や義実家、親戚には贈ることはしていません。身近な人への感謝の気持ちは、両親であれば母の日・父の日や敬老の日に、親戚であれば誕生日祝いなどで伝えたいと考えています。
ママスタセレクトに集うママたちも、身近な人へのお礼は「お中元」や「お歳暮」にこだわらず、それぞれのタイミングで贈っているのかもしれませんね。またモノを贈るだけでなく「食事」や「旅行」など、一緒の”経験”や”体験”でお礼を伝えているお宅も少なくなさそうです。日本ならではの風習「お中元」や「お歳暮」の習慣は変化しても、お礼や感謝の気持ちを届けることは忘れずにいたいですね。
総回答数:651票
調査方法:インターネット
調査月:2023年11月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部 イラスト・べるこ