<お金使いすぎ義母>「無くなっちゃった……」浪費家の心の闇「お金持ちだと思ってた」【中編まんが】
前回からの続き。義母はすごく明るい人。一方で私は根暗で卑屈な性格です。でも、私は義母と出会い、義母がたくさん褒めてくれるおかげで、少しずつ自分を肯定できるようになってきました。そんなある日、思いもよらぬ義母の一面を見たのでした……。
最近、義母の様子が変なのです。子どもの誕生日やクリスマス、イベントごとには必ず連絡をくれていた義母。でもここ1年は連絡ががくんと減りました。家にくることも「おいで」と誘われることもありません。
数年前に義父が亡くなってから……? 亡くなった直後は確かに落ち込んでいた時期はありましたが、その後いつも通り明るい義母と何度も会っていました。連絡の頻度が落ちたのはここ1年程度……タイミングがどう考えても合わないのです。やはり心配です。
急にどうしたのかと心配な気持ちもありましたが……もしかして、なにかをきっかけに私が嫌われてしまったのかと思い至りました。もしそうだったら……なかなか自分から話を聞けません。
旦那が詳しく聞いたところによると、最初は義母も理由をいいしぶっていたようです。しかし旦那兄弟が実家に直接行き、問い詰めると……ついに観念したのか「お金が無くなってしまった」と打ち明けたのです。
義母は「誕生日おめでとう」とメッセージを送ろうにもプレゼントが送れないから。みんなの顔がみたくても、交通費を出してあげられないから。だからなにもできなかった……と、謝っていたそうです。「お金のない私なんて居ても意味ないでしょう?」
「家を売ったらお金になるから、またみんなに会えるわ。だから心配しないで」旦那経由で義母の言葉を聞きショックでたまりません。「何言ってるのお義母さん……」
結婚式代を負担してくれたときから思っていたのですが、義母はみんなのためにお金を使うんです。子どもにもいろいろいただきましたし、私たちの帰省に負担がないように費用を出してもらったことも数えきれないほどあります。その度に私は、「お義母さんの羽振りがいいのは、お金持ちだからなのかな?」と都合よく解釈していたのです。過去、義母の提案に断りを入れたり強く遠慮したことがなかったことを今更ながら後悔しました。
原案・編集部 脚本・物江窓香 作画・んぎまむ