<相談ナシで同居!?>数年後……嫁の実家で同居「イヤに決まってるだろ!」夫の言葉【第3話まんが】
前回からの続き。数年前のお話です。私(ミホ)は夫(アツシ)と息子2人(ケント・高校2年生、タクマ・中学2年生)の4人で暮らしています。3年前のある日、夫が「オレの両親と同居するぞ」と宣言。悩んだ末に同居を受け入れた私でしたが、子どもたちが小学校と中学校を卒業するまで少しの猶予をもらいます。しかしその間に義両親は相次いで亡くなり、同居話はなくなったのでした。それから約3年。ケントは高2、タクマは中2になり、それぞれ将来のことを視野に入れながら進路を考えているようでした。
ケントは大学進学を考えています。「隣のA県にあるA大学を目指したいんだけど、家から通うには遠いよね? 受かったらひとり暮らしになるかなー?」私は大学のパンフレットを見ながら返事をします。「そうだねー。あ、ここに大学寮があるって書いてあるよ? 寮に住めばいいんじゃない?」そして志望高校を考えはじめたタクマも……。
私はタクマが中学に上がるタイミングでパート先から打診を受け、現在は正社員としてフルタイムで働いています。子どもたちの未来を叶えるために、もっと仕事を頑張らないと! と思っていました。そんなある日、実兄が電話があり「海外に移住しようと思っているんだ」と。
私の実家は、わが家から車で2時間ほどのA県にあります。実家では兄家族と両親が二世帯同居で暮らしてきました。完全分離型の造りになっているため、お互いの世帯が適度な距離を持って過ごせているようです。兄のところにも2人の子どもがいますが、それぞれ社会人と大学生ですでに家を離れています。
「子どもたちも自立して家にいないし、夫婦で新しい土地で心機一転って感じかな」「そっかー。寂しくなるけれど、頑張ってね」「それでなんだけれど……、お前たち、こっちに越してこないか?」思いがけない提案に、「え?」という声が裏返ってしまいます。
兄は定年退職した後も、そのまま海外に住み続けるつもりのようです。兄の奥さんも喜んで賛成しているとのこと。「俺たちが海外へ行ってしまうと、二世帯住宅の片方がまるまる空くことになる。だからお前たちが住んでくれるならありがたいんだよ。4人家族が住める部屋割りだし、5年前にリフォームもしてキレイだし、ローンも終わっている。お前たちさえよければ、家族で越してきてくれたら父さんたちも喜ぶよ」その言葉を聞いて、私の脳裏にA大学を目指すケントとB高校に憧れていたタクマの姿がよぎります。
実家での同居話は、私にとっては願ってもないことでした。子どもたちの志望校には近いし、家賃もかかりません。子どもたちの卒業を待って、進学のタイミングに合わせて引っ越しすればいいのです。私の勤め先は実家近くに支社があるので、異動願いを出せばなんとかなりそう……。夫の通勤時間は、いまと変わらないはずです。かつて夫も「子どものためであれば多少の我慢は必要だ」と言っていました。だからてっきり夫も了承してくれると思っていたのですが……そうはいかなかったようです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子