<相談ナシで同居!?>子どもたちもブーイング「転校したくない!」同居は来春に……【第2話まんが】
前回からの続き。数年前のお話です。私(ミホ)は夫(アツシ)と息子2人(ケント・中学2年生、タクマ・小学5年生)の4人で暮らしています。夫の実家は同じ県内にあり、持病のある義父を義母がケアをしながら2人で暮らしていました。ある日突然、夫から「オレの両親と同居するぞ」と言われてしまった私。「相談」ではなく「決定事項」のように話される同居話に違和感を抱きます。ただ嫌な気持ちはありつつも、心のどこかで「受け入れなくては……」と思ったのでした。そして夫は息子たちにも同居を宣言します。
突然の話にケントもタクマもパニックです。「じゃあ転校するってこと?」「部活は? 辞めないといけないの?」「友達と別れるの?」
「仕方ないだろ? じいちゃんばあちゃんが大変なときなんだよ。友達なんてすぐにできるし、部活だって新しい学校で入り直せばいいだろ? それよりもいまは、じいちゃんばあちゃんのことを最優先にするべきなんだ」夫が決定事項のように言い渡したので、ケントもタクマも何を言っても覆らないと思ったのでしょう。かわいそうなくらい落胆していました。私はその姿を見て、無条件で同居を受け入れようとしていた気持ちが揺らぎます。「あ……あのさ! やっぱり、同居の時期を1年くらいずらすことはできないの?」
「無理だよ。いますぐ人手が必要なんだから」「でも病院の送迎だったら私も手伝うし、パートのないときを見計らって様子も頻繁に見に行くから」「もし夜になにかあったら……?」「それはあなたが泊まりに行ってあげればいいじゃない!」
「最終学年目前で転校なんてかわいそうよ。せめて卒業までは今の学校に通わせてあげたいの! お願い!」落ち込む息子たちがあまりにかわいそうで、私は同居を少し待ってもらえないかと申し出ました。「父さん! お願い……!!」子どもたちも夫に手を合わせ、必死にお願いします。
「じゃあ来年の春から同居だからな!」ついに夫が折れ、同居はケントやタクマが今の学校を卒業するタイミングまで待ってもらえることになりました。義両親も人手を必要としているし、困っているときはお互いさま。それに同居をすれば教育費を貯めて、子どもたちに自由な進路を選ばせてあげることができます。本当は嫌だけれど、きっと仕方がないことなんだ。私はそう自分に言い聞かせて、義両親の病院への送迎や日常生活のフォローなどを頑張りました。
夫の言うことも理解できるし、義両親の事情も分かるので、私は悩んだ末に同居を受け入れました。ところがあっという間に義両親は他界してしまいました。子どもたちのことを考えて1年ほどの猶予期間をもらい、同居に向けていろいろ準備をはじめた矢先のことだったのです。一気に両親を亡くしてしまった夫に、私は寄り添いました。こうして私たちの同居話はなくなったのです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子