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<正直、無理だよね>感染症を発症してしまったわが子。寝室を別にするのが良いと聞くけれど難しい

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世界中を震撼させた新型コロナウイルス感染症や毎年大流行するインフルエンザ感染症。どれだけ気をつけていても感染するときは感染してしまうもの。万が一家族が感染したときは、食事や寝るときも部屋を分けましょうと厚生労働省のホームページに明記されていますが、実際のところどうなのでしょう。子どもが感染した場合、隔離すれば親の目が届かない状況になってしまうため、投稿者さんは悩んでいるようです。

『わが子が感染症を発症したら、できるだけ部屋を分けて隔離したほうがいいと聞くけど、そんなのムリじゃない? うちにはまだ親と一緒に寝たがる小学生と、くっついていないとダメな未就園児がいる。一緒に寝起きするなどしていると自分に感染するリスクが高まるけど、そばを離れるなんてできないよ。みなさんはどうしていますか』

家庭内感染を拡大させないためには、感染した家族を隔離したほうがいい。そのようなこと、ママたちは重々承知のはず。しかし、感染症発症で具合の悪いわが子を隔離することは、あまり現実的ではないですよね。すぐに目が届かない状況では、容態が急変したときにすぐに気がつけない可能性もあります。小さな子の場合は、親と一緒に寝たりそばにいたりしないと不安がることもあるでしょう。しかし隔離しないとなるとママ自身や他の家族への感染拡大が不安です。みなさんはどうしているのでしょう。

うつることは覚悟の上で一緒に過ごす

『そりゃ一緒に寝るしできるだけ一緒に過ごすでしょ。何があるかわからないしね。うつる覚悟でお世話をする』

『諦めて一緒に寝ている。うつってしまうことは仕方がないかな。早く治るように祈るのみ』

投稿者さんの問いかけに対し、ほぼ全員と言っていいほどママたちは口を揃えて「一緒に寝る・過ごす」と話していました。感染症と一口に言っても症状はさまざまですが、突然容態が急変してしまうケースもあります。そのため目を離したくない・できるだけ側にいてあげたいとママたちは考えているようです。治療薬の服用や極度な高熱などから、子どもが異常行動を起こしてしまうことも考えられます。このようなことを考えると、隔離したくても目を離せませんよね。

感染症を発症した子どもの看病時の工夫

『もう何をやってもうつるときはうつるし、うつらないときはうつらない。運だよね』

ママたちは感染症がうつってもしかたない、うつることは百も承知と覚悟を決めて看病するようです。しかしまったくノーガードというのも心もとないもの。そこでママたちが行っていた、感染症を発症した子どもの看病時の工夫を見てみましょう。

親も子も寝るときもマスクを装着

『親も子も、お互いマスクをしたまますごして、寝るときは逆方向を向いていた』

『親子でマスクをつけていたよ。私は念のために二重マスクにしていた。子どものマスクは寝ている間にすぐ取れちゃうけどね』

あるとないとでは気持ち的にも差がでそうなマスク。いざというときは、親も子もマスクを装着していたという声が目立ちました。子どもの場合、咳やくしゃみのときに、手や腕で飛沫を防ぐなどがすぐにできないケースもありますので、マスクはないよりは有効な気がしますね。子どもがマスクをイヤがる場合は、気休めで親だけでもマスクをするといいかもしれません。

空気清浄機は強い味方!?

『空気清浄機ってすごいね。看病中の就寝時、マスクをしてない旦那も看病している私もうつらなかった。たまたまかもしれないけどね』

『せめてもの抵抗と、空気清浄機をいつもより強めにしておいた』

いざというときには空気清浄機をいつもよりフル回転させるという声。空気清浄機によって性能が異なりますし、絶対に感染を防げるとは言いきれません。しかしマスクと同様に、気持ち的な安心が得られそうですね。空気清浄機がない場合は、こまめな換気などを心がけてもいいかもしれません。

寝る方向を逆にする

『子どもが寝たあと、子どもの足側に自分の頭がくるよう、いつもと逆向きに寝ていた』

『いつもは同じ布団で一緒に寝ているけど、そのときだけは布団を別にして、子どもと反対向きにして寝るようにしました』

子どもとは逆向きに寝るという工夫。厚生労働省のホームページにも、部屋を分けられないときは「2mの距離を保つこと」「仕切りやカーテンなどを設置すること」「寝るときは頭の位置を互い違いに」という手段が薦められていました。顔が近いと直接的な飛沫感染のリスクが高まりますので、何もしないよりはよさそうです。寝ているときに咳やくしゃみをママの顔にかけられては、感染以前にイヤでもありますしね。

ただし、子どもが寝てから逆向きになってあげてくださいね。病気でしんどくて心細いときに、目の前にママの足があるとか、背中を向けられているとなると、子どももツラいかもしれません。

年代ごとの工夫

『高校生の息子が感染症に罹ったときは、ドアのある自室ではなく、和室に布団を敷いて寝かせた。私はふすま1枚隔てた部屋で待機し、そこで寝ていたよ』

『高校生だから、ガッツリ隔離ではなく部屋のドアを開けておいてもらっていた。部屋の間の廊下と入り口に空気清浄機を置き、私はマスクをして様子をうかがう感じ。寝ている間に何かあったら怖いので、トイレへ行くときや食事を運んだときに話しかけたり様子を確認したりしていたよ』

ある程度年齢が上で自室がある子の場合、回復するまで親子で一緒に過ごすことは難しいでしょう。子ども自身も、関わりすぎないでそっとしておいてほしいと考えるかもしれません。そのような場合は、せめてもの対策として部屋のドアを開けておいてもらったり、様子を確認しやすい部屋に移動してもらったりしているようです。ドアを開けておくことすらイヤがるかもしれませんが、「感染症からくる異常行動などが心配」「今だけでいいから様子がすぐわかるようにしたい」と頼み込むしかなさそうです。

感染症を発症したわが子のお世話は大変

『高校生の子が、処方された抗インフルエンザ薬を飲んで寝たあと、1時間ぐらいして突然起き出しトイレへ行きました。しかしそのままトイレのなかで意識障害を起こし、救急搬送されたことがあります。はっきりとした原因はわかりませんでしたが、常に様子を確認しておくことの必要性を感じました』

感染症対策として発症した子どもだけを隔離しておけば、家庭内の感染拡大を食い止めやすくなるのかもしれません。しかし、万が一ママが目を離している隙になにか起こってしまったら後悔してもしきれませんよね。だからこそ、ママたちは腹をくくって一緒にすごすわけです。ただ家庭内感染も怖いですので、できる限りの対策をとり、ママも看病疲れなどがでないよう心がけ、感染症ドミノをできる限り食い止めたいものですね。

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・んぎまむ

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