<真実を知る日>【後編】離婚の原因は旦那の不倫。高校生の子どもができるだけ傷つかない言い方は
前回からの続き。旦那さんが不倫をして再構築を頑張ったものの、やはり離婚を選ぼうと決断した今回の相談者さん。相談者さんには高校生のお子さんたちがいるようで、子どもたちがどちらの親についていくか選ばせるためにも、旦那さんの不倫の事実を告げるべきか悩んでいるそうです。
ありのままを告げるにしても、言い方に配慮を!
相談者さんには、「父親が不倫をしていたと知ったら子どもたちが傷つくだろう」という思いと「真実を知らないままの子どもたちが旦那についていくことを選んだら後悔するのではないか」という相反する思いがあるようです。ただ、「子どもたちが親権者を選ぶのであれば、事実を知っておいた方がいい」という思いに少し傾いていることも相談文から伺うことができました。そんな相談者さんに、「もしそれでもできる限り子どもたちを傷つけたくないと思うのなら、言葉を選んだりオブラートに包んだりして配慮しながら告げてみると良いのでは?」といったアドバイスも届いています。
『不倫したと言わずオブラートに包む。お母さんの他に好きな人がいるみたいと。判断できる年齢だと思います』
身体の関係を示す“不倫”よりも、“好きな人ができた”の方が、まだお子さんたちも嫌悪感がないのでないでしょうか。
『母親から感情論の話は聞きたくないと思う。事実だけを知り自分の責任のもとで判断ができるようにしてほしい』
「お父さんは不倫相手のことばかり。きっと私たちのことはどうでもいいんだよ」などと相談者さんの感情や想像まで口にしてしまうと、子どもたちはそれも真実かのように思ってしまうでしょう。そうならないよう、できれば真実のみを淡々と話すのがいいのかもしれませんね。
『不倫って夫婦の問題だから言わないほうがいいと思う。どうしても言いたいなら、「夫婦関係がうまくいかなくて離婚になることは、片方だけの責任じゃないから」と今は伝えたほうがいい。いずれ大人になったらわかることだよ』
たしかに不倫はいけないことで、家族にショックを与えたのは旦那さんです。しかし一方的に旦那さんの責任として離婚となれば、子どもは逆に「父親の悪口ばかりをいう母親」への不信感を抱く可能性はないでしょうか。不倫をしたのは旦那さんですが表向きの理由として、「夫婦関係がうまくいかなかったのは2人の責任」としっかり伝えることも大切かもしれませんね。
一時的なショックが不幸とは限らない。子どもの性格なども考慮して判断を
たしかに、自分の父親が不倫をしたと知れば、多くの子どもはショックを受けるでしょう。最悪の場合、今後の人間関係においてトラウマになることもでてくるのかもしれません。ですが、事実を知らずに父親についていくと決めた場合にも、自分より不倫相手を優先されたり、今後相談もなしに再婚を決められたりとショックを受けることはいくつも考えられます。お母さんの味方をしてあげられなかったことにショックを受ける可能性だってありますよね。
『全てを知ったうえで決断をしたほうが自分の人生に納得できると思う。その場限りの一時的な判断で幸せだとか不幸だとか決めつけてほしくない。全ての運命を背負ったうえこの先の自分の人生を精一杯歩みたいから。自分の子どもはそうできると信じたいし、自分が子どもの立場なら信じてほしい』
『お子さんに話すかどうかはご家庭とお子さんの性格によると思います。今は、学校が変わったり貧乏が嫌だったりとかでパパについていく選択をするお子さんもいるかも』
子どもはそれぞれに違った価値観をもっていて、違う性格をしています。他の人が子どもに「言う」「言わない」の選択をしたからといって、同じようにすればいいわけではありませんよね。まずはお子さんがどういう性格なのかを見極めて、それから判断すると、少しでも子どもたちが後悔しない未来を選べるのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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