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【本並健治さん・第4回】サッカー経験から学んだポジティブマインドと夫婦協力の秘訣

前回からの続き。サッカー日本代表ゴールキーパーとして活躍した本並健治さん。サッカーの経験から身につけたポジティブな考え方は、育児や夫婦関係にも生かされているようです。奥様で同じく元サッカー日本代表であり、タレントの丸山桂里奈さんとの間に生まれたお子さんの育児について、パパ目線で語ってくれました。

子どもの睡眠中、心配なことは?

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──現在、お子さんは8か月になりますが、これまでの子育てで大変だったことは?

本並健治さん(以下、本並さん):育児はどれも大変なことばかりです。なかでも大変だったのは、子どもが寝ているときのこと。子どもが3、4か月の頃は、常に子どもが寝ている姿勢を気にしていました。たとえば、寝ているときにうつぶせになると息ができなくなるかもと気が気ではなかったです。
寝返りができるようになった今は、寝ているうちに移動して壁とベッドの隙間に挟まったり、逆側の端まで移動して床に落ちてしまったりしたこともあります。ベッドから落ちたらと思うと怖いので、今は床の上に布団を敷いて寝かせています。

──お子さんのことを気に掛けながらの睡眠は大変そうですね。

本並さん:僕は神経質なところがあり、些細な音でもすぐに目が覚めてしまいます。そのため普段は、妻が子どもと一緒に寝てくれています。ときどき育児の大変さを理解するために子どもと一緒に寝ることもありますが、その際には本当に心配で冷や冷やします。いつも子どもと一緒に寝てくれている妻に、あらためて感謝ですね。

──ところで、本並さんがお子さんの教育で大切にしていることは何ですか?

本並さん:子どもには、コミュニケーションスキルは、早いうちから身につけさせたいと思っています。そのためなるべく早く保育所に入れたいです。保育所に通い、いろんな子と遊ぶことで言葉もどんどん覚えて、できることも増えてくると思うんです。とはいえ妻は心配性なところもあり、まだ保育所には入れたくないと言っています。子どもがかわいい盛りで、まだまだ自宅で面倒をみたい気持ちがあるようです。

──奥様はどのようなことを心配しているのでしょうか?

本並さん:たくさん子どもがいるところに入って、いじめられないか心配しています。でも僕はけっこう楽観的なので、いじめについてはそれほど心配してないです。「そもそもどこの社会にいってもいじめは起こりうるもの。幼いうちからどう対応していくかを身につけることのほうが大事なんちゃうか?」と。でも、これをいうと奥さんから「はぁ!?」とキレられますけど(笑)。育児には正解がないから。どちらの意見が正解かというよりも、お互いに話し合ってベストな方法を探していくのがいいですね。

「子どもを預けて夫婦2人で外出」はダメなこと?

──本並さんは、親や一時保育などを利用して夫婦の時間を取ることについてどう考えていますか?

本並さん:大事なことだと思いますよ。子どもの世話をすることはもちろん大切ですが、それと同じくらい夫婦だけの時間も、より良い夫婦関係を築くことにもつながると思います。ママたちは24時間365日育児を頑張っているのですから、30分か1時間でも息抜きが必要です。

──親になったからには、育児は人に頼るな、子どもを預けるなという意見もあります。

本並さん:何をやっても賛否はありますからね。育児方針も価値観も人それぞれ違うので、自分がいいと思った意見を取り入れて、そのときベストな選択ができたらいいと思います。育児は夫婦2人だけで頑張るのではなく、親や一時保育の先生に頼ることも必要ですよね。そのために、まずは子どもを安心して預けられるような関係を作ることも大事だと思います。

──本並さんはいつもポジティブなイメージですが、秘訣や心がけはありますか?

本並さん:長年サッカーでゴールキーパーを務めた経験から、あまりネガティブ思考にはならないです。サッカーの試合中、自分のミスによって相手チームに得点を許すこともあります。その際、すぐに気持ちを切り替えて立ち上がり、次に備えることが必要です。じゃないと、さらなるミスを誘発し、2点、3点と失点につながりかねない。1失点してもすぐに気持ちを切り替えて次のプレーに集中する。この経験がポジティブな考えに影響を与え、育児を楽しむことにもつながっていると思います。

子育てのパートナー、パパへの上手な伝え方

──現在、育児を頑張っているママたちに向けてメッセージをいただけますか?

本並さん:よくママたちから、「夫が育児を手伝ってくれなくて大変だ」という声を聞きます。僕も含めて、男性はママである女性と比べると育児の細かいところまでは気づきにくいものと思います。そのためどんなことで困っているのか、何をやってほしいのか、具体的に伝えてくれたほうが伝わりやすいし、スムーズに家庭が回ります。逆に、自分一人で抱え込むといつかパンクしてしまうので、どんどん伝えてください。

──やってほしいことの上手な伝え方はありますか?

本並さん:「子どもをあやしてくれてありがとう。洗濯たたんでくれてありがとう」など、具体的にいうことと、感謝の気持ちを伝えること。感謝の気持ちを伝えつつ、上手にコミュニケーションを取っていけるといいですね。
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(編集後記)
サッカーの経験から学んだ本並さんのポジティブな考え方は、育児や夫婦関係においても役立ちそうですね。パパが仕事で忙しいと、ママは育児を一人で抱え込みがちですが、夫婦間での良いコミュニケーションと感謝の気持ちを忘れずに、お互いに助け合いながら、協力して乗り越えていけるといいですね。

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※本記事は2023年10月に取材を行いました。記事の内容は取材時時点のものです。

取材、文・間野由利子 編集・荻野実紀子

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