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【本並健治さん・第2回】妻・丸山桂里奈さんとの間に生まれた娘がパパっ子に!秘訣は?

前回からの続き。元サッカー日本代表ゴールキーパーの本並健治さん。奥様の丸山桂里奈さんとの間に現在8か月になるお子さんがいます。お子さんはパパのことが大好きなのだそう。59歳の今だからこそできる本並さんの子育てと、男性育児を取り巻く環境などについて聞いてみました。

産後、体調がすぐれない妻のために

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──奥様は出産後、体調を崩して入院が長引いたそうですね。

本並健治さん(以下、本並さん):1週間で退院する予定が、19日間の入院になってしまいました。出産した際に、産道にできた傷が原因で感染症にかかったことが原因です。ただ入院が長引いたものの、その間助産師さんに新生児のお世話の仕方をたくさん教えてもらえたことは不幸中の幸いだったかもしれませんね。

──自宅に戻ってから、奥様は産後ケア施設を利用されたそうですね。

本並さん:妊娠中から産後ケア施設のことを知り、妻と一緒に探していたんです。産後、体調がすぐれないようだったので「利用したら?」と伝え、産婦人科に併設された産後ケア施設に滞在しました。院内で子どもを預かってくれたのですが、授乳で胸が張ってくることもあり、結局は思ったほど眠れなかったみたいですね。

──ほかにも産後ケアで気を付けたことはありましたか?

本並さん:女子サッカーの監督時代、選手の体調管理で顔色をみる癖がついていて、その延長で、毎朝妻の顔色や体調を確認しました。また夜は妻の話を聞いて、今困っていること、ツライことなどメンタル面でもフォローしていました。

以前、お笑い芸人クワバタオハラのくわばたりえさんとのYouTube対談で、産後ケアのアドバイスをもらったんですよ。
「奥さん、産後はめっちゃきついこと言うで。なかには心に思ってないことも言う。でもこれはホルモンバランスが崩れていることが原因だから。根に持ったらダメ。関係がギクシャクしてうまくいかなくて離婚するケースもあるから。話を聞いてあげて、あとは忘れることが一番いい」と。

──奥様との会話で気になったことは?

本並さん:いろいろありますけど、アドバイス通り聞き流しています。妊娠も出産も、自分では体験はできないですし、それだけでも妻は相当大変な思いをしているので。とはいえ、すべてを受け流せるわけではないので、言い合いになることもありますよ(笑)。

ただ、妻は24時間365日子どものお世話をしているのでね。感謝が足りなかったなと反省し、これまで以上に言葉でありがとうを伝えるようにしました。

子どもがパパっ子に。大事なのは……?

──ところで、お子さんはパパっ子だそうですね。育児のコツはありますか?

本並さん:一緒に遊んでいたら子どもがなついてくれた感じですね。あえていえば、子ども相手でも1対1のコミュニケーションを大事にすることでしょうか? 子どもは、僕からしてもかわいくて仕方がないし、見ていて飽きないんですよね。

現在、子どもは8ヵ月になりましたが、新生児の頃から、機嫌悪くてぐずっていても僕が抱っこするとすぐに泣き止むんですよ。それを見て妻が「やっぱりパパね!」といって、以来、子どもの機嫌が悪くなったら毎回僕に預けてくる(笑)。今は泣き方でおなかすいているのか、眠いのか、甘えているのか、だんだんわかってきました。

──離乳食や歯磨きなどは順調ですか?

本並さん:離乳食は妻が用意してくれて、僕が子どもに食べさせています。離乳食が始まり、便のニオイがきつくて鼻が曲がりそうと思うこともありますけど、乗り越えるしかないですね(笑)。歯磨きは、ようやく歯が生え始めたところなのでこれからです。

最近、好き嫌いがはっきりしてきて嫌なものは全身で拒否するし、危ないからと子どもが持っているものを取り上げたら怒って泣くように。携帯も、おもちゃではなく大人用を欲しがるなど、違いが分かってきたようです。

59歳の「今」だからできる子育て

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──現在、共働きですが家事分担はどうしていますか?

本並さん:料理は苦手なので妻にお願いしていますが、それ以外の掃除、洗濯などの家事全般なんでもやります。僕は花粉や動物などのアレルギーがあるので、ハウスダストがあると体調が悪いんです。なので自分でやります。妻も、子どもが生後3か月のときから仕事復帰しているので、家事はできるほうがやるというスタンスですね。

──子どもの面倒も毎日よく見て、家事も分担できるのはすごいですね!

本並さん:仕事はしていますが、毎日出かけるわけでもないですからね。現在59歳で、年齢的にも第一線で活躍していたときと比べると、時間的にも精神的も余裕があるからできる部分もありますよ。逆に、30代で今頑張っている人たちは、なかなか育児にかける時間も余裕もないかもしれません。

──30代や40代のパパで、仕事も育児もがんばらなければいけない人たちもいます。

本並さん:それこそ男性も育休をしっかりと取ることが大事だと思います。最近、大手企業などでも育休制度が浸透してきていますが、世の中的にはまだ取りづらい風潮もあると思います。だからこそ、もっと男性育休を社会全体に浸透させていくことが大切だと思います。

(編集後記)
本並さんがお話をされていたように、働き盛りのパパたちが育児に参加しやすくなるためにも、育休が取りやすい環境を整えていくことが必要ですね。第3回は、元サッカー日本代表夫婦が考える子どもとスポーツのかかわり方、国際舞台で活躍するための語学学習についてお伝えします。

第3回へ続く。

※本記事は2023年10月に取材を行いました。記事の内容は取材時時点のものです。

取材、文・間野由利子 編集・荻野実紀子

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