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【後編】<親の介入はどこまで?>小学生同士のトラブルに男女差はある?親の関わり方とは

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前回からの続き。かつて自分も女の子同士のトラブルで悩んだ経験があるからこそ、娘が友達とトラブルになりそうになると解決のために動いてしまうママたち。「でも、それって子どもの成長のためにならないのでは?」と悩んでいるようです。そこで気になるのが、男の子ママや先輩ママたちの対応。さっそく質問が飛び出しました。

<今回のメンバーはこちら>

白石さん:小学3年生の女の子を持つママ。自身が子どもの頃に引っ込み思案だったため、娘には周りの子と楽しく過ごしてほしいと願っている。

岡さん:小学2年生の娘がいる。娘のことになると心配が先に立ってしまう自覚あり。でも強い子になってほしいという思いも。

佐伯さん:子どもは中学生の長男、小学校5年生の次男、小学1年生の長女の3きょうだい。毎日賑やかな大家族を仕切る元気ママ。

宮原さん:高校3年生の息子と、高校生1年生の娘がいる。わが子の成長につれ、子ども同士のトラブルに関わることはグンと減ったとか

女の子と男の子。お友達とのトラブルに違いはある?

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岡さん:佐伯さんと宮原さんは男女どちらもお子さんがいらっしゃいますけど、子ども同士のトラブルで女の子との違いって感じますか?

佐伯さん:小さい頃は男の子のほうが言葉が未熟なのか、言葉より先に手が出て相手を叩いてしまったりとか、そういうトラブルが多かった気がしますね。

宮原さん:けど男の子のほうがトラブルを引きずらないところはありそう。

佐伯さん:ですね。すぐに忘れて一緒に遊んでる(笑)。一緒に遊ぶ相手も流動的というか、「今日は〇〇して遊ぶから、誰と誰と遊ぶ~!」みたいな。固定化されてない。

宮原さん:その場のノリで遊びに行ったりすることが多い。

白石さん:女の子のほうが「約束」とか「仲良しの友達」というくくりに縛られやすいのかな。

佐伯さん:それはあるかも! 「女の子たちが待ち合わせに遅れてトラブルになった」っていうお話が聞きましたけど、男の子は互いに「来なかったから先に行った」で気にしない(笑)。

宮原さん:うちは登校班がある小学校にいた時期があったんですけど、男女で班が別で。そういや男子班は誰か遅れてもさっさと行ってたけど、女子班は割とギリギリまで待ってたかも……。

岡さん:女子のほうが決まりに厳しかったり、「置いていったらかわいそう」という正義感にかられて動けなかったりするのかな。

女の子が持つ「友達」のイメージ

もちろんお子さんの性格にもよるでしょうが、小学生のうちは総じて女の子のほうが心身ともに早熟なのではないでしょうか。「自分」と「相手」の関係を強く意識して、ときに「友達とはこうあるべき」というイメージがはっきりしているのも女の子ならではなのかもしれません。

男女関係なく、ママ友ネットワークに助けられることも

宮原さん:でも「男の子だからトラブルがない」というわけではないです。うちは息子も娘も学校から帰ってくるなり部屋にこもってしまうことはあったし。

白石さん:そういうときって、どうするんですか?

宮原さん:とりあえずそっとしておきます。で、少し時間を置いて「おやつ食べる?」とか「晩ご飯だよ」とか声を掛ける。

佐伯さん:晩ご飯を食べに部屋から出てきたら、ひとまず大丈夫かなって思いますよね。

宮原さん:そうそう。「なんか嫌なことあったの?」って聞くのは、そこからかな。

岡さん:えー、帰ってくるなり部屋にこもられなんかしたら、「どうしたの?」って子ども部屋のドアをコンコン叩きまくってしまいそう(笑)。

宮原さん:それで話さなくても、次の日から普通に過ごしていたら見守ります。一週間後とかに「そういや、この間のことは解決したの?」くらいは聞く。そこで「うん、もう解決した~」なら、それ以上は追及しない。ただ子どもの様子がおかしいのが続いたら対応を考えます。

佐伯さん:あとママ友から「〇〇くんと息子くん、ケンカしたらしいよ」とか情報が入ってくるパターンが多いかな。でも数日後にはケンカ相手とワチャワチャ一緒に遊んでるという(笑)。

宮田さん:周りの情報も大切ですよね。うちの場合は「どうも息子の周りでトラブル多いな~」と思ってたらクラス崩壊してたことがあるんですよ。クラスメートの親御さんたちも、それぞれ「最近、娘の言葉遣いが荒い」「子ども同士のケンカが多いけど、小3ってそんなものかな」とか思ってたらしくて。たまたま皆の意見をまとめたら「うちのクラス、おかしくない?」となって、よくよく確認したら授業の進行も数ヶ月遅れてたんです。だから「どうもおかしい」ということが続くようなら、周りのママたちに「最近、お子さんの様子はどう?」って聞くのはアリだと思いますよ。

岡さん:あ、それを聞いてちょっと安心しました。周りに聞いてもいいんですね。

「わが子から聞き出す」だけが解決方法ではない

子どもがトラブルを話したがらなかったとき、親としては心配ですよね。そのままトラブルが解消されれば良いのですが、子ども同士では難しいときも。そういうときにママ友を頼るのは悪いことではありません。大騒ぎするのはかえってわが子にとってマイナスになる可能性もありますが、冷静に「何があったか」を客観的に知ることは大切なはずです。

「あなたの味方だよ」を伝え続ける

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宮原さん:娘が小4のときに束縛系のお友達ができたんです。しばらくすると娘が「どうして、いつも一緒にトイレに行かなきゃいけないの?」って私に聞いてきた。

佐伯さん:あぁ~、女の子あるある!

宮原さん:そう(笑)。なので「そうだよね~。でも一緒に行けるときは行ってあげたら? その代わり、ちゃんと理由があるときは『係の仕事があるからごめんね』って断っていいんだよ」ってアドバイスしたら「分かった!」って納得したみたいで。もともと娘は周囲に合わせて動くのが苦手なタイプなんで、ときにはお友達から距離を置くアドバイスをすることもあります。

岡さん:でも相手のお友達が納得しない可能性もありますよね。それで余計にトラブルになったら……とか心配になっちゃう。

宮原さん:うーん。でもそこは娘が少しでもご機嫌に過ごせるように、私は娘の気持ちを優先するかな。

白石さん:私も娘の気持ちより、相手の反応のほうを気にしてしまうかも。でもそうですね。お友達と一緒にいることが苦痛なときがあるんだったら、別にちょっと逃げてもいいんだよって伝える方法もあるんだと今気づきました。それで子どもが「なるほど、そういう考え方があるんだ」って知るのは大切ですね。

宮原さん:あとトラブル解決のときは、必ず子どもの気持ちを聞いてから動くようには心がけていましたね。「自分で相手に話したい?」とか「自分で言うのがしんどかったら、ママが相手のお母さんに連絡取ろうか?」とか。親が勝手に動くことはしない。もちろん深刻な事態だったら、こっそり手を回しますけど。

佐伯さん:うちは「どうあっても親はあなたの味方だよ」ってちゃんと伝えます。それにトラブルとかなくても、ときどき息子と2人きりでご飯食べに行ったりするんですよ。そういうときは「最近こんなことがあったよ」とか、なんでもない話を結構してくれます。私も「仕事でこういうことがあって」って情報交換みたいなことをしてますね。

岡さん:でも子どもって、たとえばいじめに遭ってるとか、親を心配させたくなくて言わなくなる可能性もありますよね?

宮原さん:そうね……。でも親が子どもの気持ちを大切にして動かないと、余計に話してくれなくなるかも……。

白石さん:「ママに話したら、すぐに向こうの親に連絡取っちゃうから話すのやめとこう」みたいな。

岡さん:そっか。親の解決の着地点が、子どもが求めているものを違う可能性もあるもんね。いやぁ、難しい~!

大切なのは、親子の信頼関係

トラブルがあったときだけ、子どもとの関係を密にしようと思っても難しいでしょう。まして思春期に入れば、ますます親にいろいろ話してくれなくなります。その前に普段から、親子で互いの身近な出来事や、ちょっとした悩みを話し合える関係になっておけるといいですね。佐伯さんのように「母子2人きりで食事に行く」のは素敵なアイデアです。

やがては親から離れていくからこそ……

子どもが大きくなれば自然と親の手元を離れていきます。子ども自身の人間関係も広がり、親ではなく学校の先生や友達に相談することも増えていくでしょう。子どもを取り巻く環境は複雑になっていくばかり、親がわが子をトラブルから完全に守ることはできません。だからこそ「トラブルに見舞われたとき、自分で解決できる強い子になってほしい」。男のお子さんでも、女のお子さんでもママたちの願いは同じです。独り立ちしていくその日まで、親が「あなたを見守っているよ。大丈夫!」とメッセージを送り続けること。それが子どもの力になっていくのではないかと感じた座談会でした。

インタビュー、文・千永美 編集・ここのえ イラスト・Ponko

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