雨の日の登園、年少なのにベビーカーを使うなんて「ずるい」。他の子たちは歩いているのに
子どもが小さい頃は大活躍するベビーカー。しっかり歩けるようになる2〜3歳くらいになると、自然と卒業していく場合が多いようです。とはいえ子どものお昼寝タイムを挟んだお出かけや荷物が多いときなど、使い勝手がいいため何かと出番が増える家庭もあります。雨の日の外出も、そのひとつといえそうです。
雨の日はベビーカーで登園してくる親子。ずるいし、迷惑なんだけど
ママスタコミュニティにあった投稿です。
『年少さんでベビーカー登園って、普通なの? 他の子たちは雨でも歩きで、それを見て「濡れなくていいなー」とか言っているよ。迷惑じゃない? 頑張って歩いている子たちもいるのに、ずるい』
雨の日はベビーカーにレインカバーを掛け、登園する親子。普段は子どもを電動自転車の後部座席に乗せ、登園しているといいます。ベビーカーは雨の日限定ということですね。
「迷惑」「ずるい」とその親子を批判する投稿者さんに対し、寄せられたコメントの多くはそれを不思議がる声でした。
『何が迷惑なのか、説明してほしい』
『誰に迷惑をかけているの?』
短い投稿文のため的確に解釈するのは難しいものの、周りの親子に対して迷惑ということでしょうか。
『他の子がうらやましがって「うちもベビーカーがいい」とか言い出すってこと?』
複数の人がこう推察しました。他に「迷惑」の理由が見当たらない以上は恐らくそうなのでしょう。
『「ずるい」の意味がわからない。雨の日のベビーカーは楽そうだから、自分もやりたい。でも私は人目が気になってできない。それなのにやっているなんて、ずるいってこと?』
この場合の「ずるい」には、「本当は自分もやりたいので、うらやましい」という気持ちが隠されていそうです。「ずるいと思うなら、真似すればいい」というコメントも少なからずありました。園によってはベビーカー登園を禁止しているところもあるでしょうが、そうでなければ自分もベビーカーを使っていいはずですよね。
雨の日の登園は大変!どんな親子にだって事情はある
年少さんということは、3、4歳。ほとんどの子がベビーカーは卒業していそうですが、この場合は雨の日に限ってのこと。投稿者さんが批判する親子に、何か事情があるのではないかと考えるコメントもありました。
『雨の日なら、うちの園にもいるよ。雨の日は車で来る人が増えるから、狭い園前が混雑する。ベビーカーのほうがスムーズだと思う』
『早生まれだと、年少でもまだイヤイヤ期真っ最中の子もいるよね。少しは歩くけど、すぐに疲れてグズグズになるのかもしれない』
他に「まだ自転車に乗せられない下の子もいた兼ね合いで、私も雨の日はベビーカー登園をしていた」という体験談や、「ベビーカーだと玄関先のカーポート内で全部準備できて、園でも屋根のあるところで降ろせる。濡れずに行けていいからうちも雨の日はベビーカーにしようかな」と、投稿を見て雨の日のベビーカーの使用を検討するママからのコメントもありました。
まだ傘を使うのが下手だったり子どもを歩かせるには遠い距離だった場合は、ついついベビーカーに頼りたくなる気持ちも理解できます。雨ガッパを着て自転車に乗って登園する親子もいますが、雨の日は視界が悪くなったりタイヤが滑りやすくなったりも。自転車の運転に自信がないママでも、ベビーカーなら安心です。
『年少さんはまだ歩くのが遅いし、雨の日に一緒に歩くのは大人もしんどいよね。いいと思うけどな』
なるべく子どもを歩かせようとすることも大切ですが、それぞれに事情はあります。「そんな親子がいたら驚くかもしれないけど関係ないし、まったく迷惑ではない」という声も目立ちました。
意識を向けるべきは他人ではなく、わが子のほうでは?
ママスタコミュニティの多くのママが「気にすることではない」と考える、雨の日のベビーカー登園。投稿者さんがすべきはその親子の批判ではなく「濡れなくていいな」と、うらやむわが子への対応ではないでしょうか。
『わが子が他の子をうらやましがるなんて、この先長く続くよ。そのたび相手側に「迷惑だ」なんて言ってられない。「ママは○○ちゃんと一緒に歩けるのがうれしいけどな」「雨でも歩いていて、偉いね」とわが子を持ち上げるしかない』
『わが家ではナシだけど、よそはよそ。他のお宅の事情はわからない。わが子には「うちは歩くよ。傘さして歩くのって、いつもと違って楽しいじゃん」と伝えるかな』
大人だって出かけるのが億劫になるのが、雨の日です。少しでもわが子の気分が上がるように仕向けるのは、ママの腕の見せどころですね。
『雨ガッパと傘を準備して、タオルや替えの靴下を持って。面倒だけど、濡れて困るのもいい経験だよ。子どもがうらやましがるなら、ベビーカーに乗るか尋ねてみたら? わが子を説き伏せられないのに、「迷惑」というのはおかしい』
「ベビーカーに乗るなんて、赤ちゃんみたいで恥ずかしい」という意識を持つ子だって、少なからずいるはずです。投稿者のお子さんはそうではなく「自分も乗りたい」というのであれば、同じようにベビーカーを使えばいいはず。わが子は乗りたがっても投稿者さんは乗せたくない・歩いてほしいのなら、子どもの意識を違う方向に誘導するしかありません。
恐らくその手間が増えたことや雨で大変ななか余裕がなかったためか「迷惑」と表現したのでしょう。しかし似たような状況はこの先いくらでもあるはずです。そのたび相手の親子を批判するだけでは、お子さんも成長できないのではないでしょうか。
みなさんが指摘するように、「うちはうち、よそはよそ」。それぞれの家庭に事情があり、考え方があります。だから「ずるい」も「迷惑」もお門違い。投稿者さんは自分なりのやり方で、“わが家の子育て”をしてみてはいかがでしょうか。
文・鈴木麻子 編集・秋澄乃 イラスト・Ponko
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- 年少さんでベビーカー登園