<元夫と暮らす中2息子>「自分を責めないで!」母からのメッセージ【第12話まんが:息子の気持ち】
前回からの続き。
数年前の話です。俺はエイジ。4才のときに両親が離婚し、俺は父さんや祖父母との暮らしを選んだ。離婚の理由は分からないけれど、母親と暮らしたあと、しばらくして父親と祖父母と暮らすようになった。しかし父さんは俺に嘘をついて離婚の原因は母さんになる、と言っていた。実際には父さんの不倫が原因だと知った。
そして中学2年生になったある日、母さんが再婚していたと分かった。「母さんは今、ひとりじゃないんだな」とすこしホッとしている自分がいた。
誕生日に母さんと会う約束だったが、父さんの気まぐれでそれはなしになってしまった。母さんには会えないと思ったけれど、そんなとき、まさかの母さんからメールが届いた。
母さんからのメールには、「エイジはなにも悪くない」「エイジは自分を責めないでね」「エイジのことを忘れたことはない」そんなメッセージが散りばめられていました。そのメッセージで、今でも俺を母さんに大切に思われていることがよく分かった。それだけじゃない。母さんは父さんの味方をした俺をなにひとつ責めてこなかった。
「お母さんは一生エイジのお母さんです。安心してください、エイジのことを大切に想っています」母からのメッセージが胸に突き刺さります。母さんへ感じていた罪悪感や気まづさが消えていくのが分かった。いつかまた会いたい、そういう母さんのメッセージに嬉しさが込み上げてきた。俺にとって、想像もしていなかった最高の誕生日プレゼントだった。
そしてもうひとつ気がついたことがあった。父さんはいつだって母さんのことを悪く言っていたのに。母さんは……。
母さんのメッセージに、父さんを悪くいうことは、なにひとつ入っていなかった。そんな母さんに「ごめん」の気持ちがとまらない。ごめん、あのとき母さんを信じてあげられなくて、そばにいてあげられなくて。
母さんは新しい人生を歩きはじめた、それでいいんだ。いつか母さんから新しい家族を紹介されたとき、笑顔で話せる俺でいたいって思った。だから母さんの新しい人生を、俺も精一杯応援しようと思う。母さんに送った「おめでとう」の言葉は、俺の心からの祝福のメッセージだった。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子