＜元夫と暮らす中2息子＞離れて暮らす息子「もうお母さんと会わない！」まさかの宣言【第3話まんが】
前回からの続き。
数年前の話です。私は30代後半のユキエです。元夫シンイチとは、10年前に離婚しました。離婚の原因はシンイチの浮気。離婚後は息子のエイジと2人暮らしをしていていたのですが、余裕のない生活を送っていた私は、次第にエイジを追い詰めてしまったのです。するとエイジは泣きながら「おばあちゃんの家で暮らしたい」と言ってきたのです……。
いくら謝っても息子の気持ちは変わりませんでした。私は最愛の人を2人も失うことになったのです。
もっと優しくしてあげればよかった、もっと愛情を伝えていればよかった……いくら後悔しても、もう遅い。
それから息子は夫がいる義両親で暮らすことになり、息子とは定期的に面会するようになりました。その後、息子は小学生になりました。
最初こそギクシャクしていたものの、だんだんと息子に笑顔が戻りました。一緒には暮らせないけれど、私は安心して見ていました。
定期的に面会はしているものの、息子のことをすべて知ることはできません。成長をもっと見ていたい、そう思っていたある日のこと……。
息子のエイジから思いもよらないカミングアウトを聞くことになるのです。その日は終始もぞもぞとしていて、私も気になったいましたが、まさかこんなことを言われるとは思わなかったのです。
「お母さんとは会えない」そうエイジは言うのです。どうして？ なぜ？ 私は混乱しています。理由を聞いてみると。
エイジは「お母さんと会う日、お父さんがとても悲しそうな顔をする」と言うのです。息子は元夫を気遣って、私とは会わないと考えたようでした。
その日の元夫は涙を浮かべながら、息子を送り出し、息子にはそれが決定打となって「お母さんとは会わない」と決めたのでした。
「お母さんと会うことは”家族”にとってよくないこと」と言うエイジの言葉に私はただただ傷つきました。私はエイジにとって、もう家族ではないのでしょうか？ あの頃は次から次へ嫌なことが起こり、物事がうまくいかないことばかりでした。ただエイジは「自分が健全に生きられる方」を選んだだけなのでしょう。そうさせてしまったのは私の責任です。だから私は「もうお母さんとは会わない」というエイジの申し出を受け入れるしかなかったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子