遊びに来た友だちを毎回送っていくわが子。夜道が心配だけど、子どもが決めたことに口出ししてもいい?
わが子が小学生にもなると、子ども同士の付き合いにあまり親が口出しはしないほうがいいのかなと思うママも多いのではないでしょうか。しかし、それでもまだまだ小学生。子ども任せにしておくと心配や不安の種がつきないこともあるでしょう。今回寄せられたお悩みも、まさに子ども同士の付き合いに関するものでした。
『週1程度に遊びに来る子どもの友だちが、いつも「1人では帰れない」というので、うちの子が送っていきます。しかし来るときは1人なので、道はわかっているはず。「1人で帰れるでしょ?」と何度も言っているのですが、結局毎回うちの子が送っていくことになります。相手の子の家までは徒歩5分程度。うちの子も送るのはイヤではないみたい。あまり口出ししないほうがいいのかな……』
週1で遊びに来るお友だちを、毎回わが子が送っていく状況にモヤモヤしている投稿者さん。旦那さんに相談したところ、うちの子も納得してやっているみたいだから、子ども同士のことにあまり口出しはしないほうがいいといわれたのだそう。
なんとなくモヤモヤする投稿者さんの気持ちもわからなくはありませんよね。このような状況、どうすればいいのでしょう。
もっと話していたい子ども心
『子どもがいいならそれでいいんじゃないかな。うちの子も送ったり、送られたりがあるけど、その時間も楽しいみたいだよ』
『うちの子もたまに送っていくよ。送る道中でも遊んでいるから、ギリギリまで遊びたいし喋りたいんだと思う。かわいいよね』
自分が子どもの頃を振り返ると、たしかに帰り道に喋ったり遊んだりすることも楽しいし、なんとなく名残惜しくていつまでも友だちと一緒にいたことを思い出しませんか?
もしかすると、投稿者さんのお子さんも相手のお子さんも、帰り道の徒歩5分を楽しんでいるのかもしれませんね。今のところ、投稿者さんのお子さんがイヤだと感じていないようですし、もう少しママは様子見をしてみてもよさそうだという声が寄せられていました。
送っていったあと、1人になるわが子が心配
『外が明るい時期ならまだいいけど、暗くなる時期とかだと普通に危ないから私はイヤかな、物騒なニュースも多いし。わが子の安全を守るのは当たり前だよ。他人の子どもの安全を守るために、わが子を危険にさらしたくない』
『時間にもよるけど、送っていったあとの帰り道、わが子を1人で歩かせたくない。過保護かもしれないけど、防犯のことを考えると私はイヤだと思う』
投稿者さんのお子さんは小2。送っていった帰り道は1人で大丈夫なのかと心配になります。徒歩5分とはいえ、危険はどこに潜んでいるかわかりませんし。
送っていってあげたい優しい気持ちも汲んであげたくなりますが、わが子を危険にさらしてしまっては後悔してもしきれません。ですが、そうなると相手のお子さんを1人で帰らせることにも心配が出てきてしまいそう……。
完全に送るのではなく途中までにする
『送って行ったらわが子は1人で帰るはめになるよね。それでわが子に何かあったらイヤだから、送るなら中間地点までにするかな』
1つのアイデアとして、完全に相手の子の家まで送るのではなく、中間地点でバイバイするという声。これでも心配要素は残るとは思いますが、子どもたちの「もう少し遊びたい・喋っていたい」という思いをある程度は汲めそうですよね。
相手の親御さんに迎えに来てもらう
『相手の連絡先を知っているなら、「1人で帰れないようなのでお迎えをお願いできますか」とメッセージするかな』
帰り道が不安だという相手のお子さんは、道がわかっていても怖い・不安だからという理由で送ってほしいと言っているのかもしれません。だったら相手の親御さんにお迎えに来てもらう方法も1つの手段ではないでしょうか。
子ども2人でいても、道中不審者や事故などの心配もあります。わが子が送ったあと1人で帰る途中になにかあった場合、誰が責任を取るのかなど、余計な問題や心配が増えるぐらいなら、思い切ってお迎えをお願いすることもありかもしれませんね。
送っていくのであれば早めに遊びを切り上げさせる
『送るのはいいけど、その分遊ぶ時間は早めに切り上げるようにしたよ』
季節によっては日が落ちるのが早いこともありますよね。そのような時期はなおのことわが子をひとりで歩かせることに不安が生じるでしょう。それならば、送る時間の分だけ早めに遊びを切り上げることを提案してみてもよさそうです。
雨の日など、終始外が薄暗い、人通りが減るような日は遊ばないルールにすることも必要ではないでしょうか。すべてをダメというのではなく、譲歩する方法も考えてみるといいかもしれませんね。
大人もついていく
『私なら一緒についていくかな。暗くなると危ないし』
『帰りが1人になるから心配だね。投稿者さんが一緒に送っていくのはどう?』
家庭環境や事情などにもよるとは思いますが、お子さんがどうしても送りたいというのであれば、ママが付き添う形をとることもありですよね。子どもたちにしてみれば、せっかくの自分たちだけの時間なのにと思うかもしれません。でも、危険なことに遭遇するかもしれないのに、子どもたちだけにするわけにはいきませんよね。
ママの付き添いを子どもたちがイヤがるのであれば、もっと早い時間に解散する・お迎えに来てもらうなど、別の案を提示して子どもたちに決めてもらってもよさそうです。
子ども任せにせず、大人も一緒に考えよう
子ども同士のやること、付き合いに親が口出しをしすぎるのは、あまりよろしくないことなのかもしれません。しかし、子どもが危ない目に合う可能性があるのに放置しておくわけにもいきませんよね。
「うちの子ばかりがいつも送っていく」ことだけになんとなくモヤモヤするのであれば、あまり目くじらを立てることはオススメできません。しかし、子どもたちの安全を考える上でモヤモヤするのであれば、ある程度子どもたちに言って聞かせることも必要かもしれませんね。まずは子どもたちに、起こり得る危険について説明し、どうすればいいかを一緒に考えてみてはいかがでしょう。よい答えが見つかるまでは子ども同士での送迎はなしにするとか、ママが付き添うなどしていくといいかもしれません。
子どもたちに自分で考える力を養わせるチャンスでもありますので、相手のお子さんも交えて一緒に話をしてみてはいかがでしょう。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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