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【前編】<私って気にしすぎ?>水遊び場での子どもの着替えやトイレ問題……みんなどうしてる?

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日々の生活のなかで、自分の感覚と周りの感覚のギャップに驚くことってありますよね。自分が当たり前と思っていた「常識」が他人に通用しなかった。そのとき「人それぞれだから仕方ないか」と割り切れる人もいれば、モヤモヤしてしまう人もいるでしょう。なかでも子どもに関することとなると、安全面や衛生面などが気になってしまいがち。そこで今回はママたちに「こういうことを気にしているのって私だけ?」「気にしすぎ?」をテーマに、自由におしゃべりしてもらいました!

【今回の座談会メンバーはこちら】

秋吉さん:小学校低学年の女の子のママ。自他ともに認める心配性。逆に大らかすぎる(?)夫にモヤモヤすることも……。

糸井さん:小学校高学年の長男&中学年の次男という男の子きょうだいのママ。元気いっぱいのボーイズたちとのお出かけは大変だけど楽しい!

藤原さん:小学校中学年の長女、幼稚園年長の長男、夫との4人暮らし。自然いっぱいの地方暮らしを満喫中。

暑~い夏に大人気の水遊び場だけど……!?

秋吉さん:子どもって水遊びが大好きですよね。でも水遊びって、まず子どもの服装に迷っちゃう。洋服のままビチャビチャになってる子もいれば、パンツ1枚の子もいて。ガッツリ水着を着てる子も結構いるし。

藤原さん:うちは公園で水遊びするときでも水着を着てたな。でも服のままの子も結構多い。プールじゃないから。

秋吉さん:ちょっとだけ水が溜まってるところとか、噴水からチョロチョロ出てるところとか、わざわざ水着っていうのも大袈裟かなという場合、ありますもんね。

糸井さん:そうそう、あれ悩むな~。

藤原さん:「水着を着てきてください」って指定もないしね。

秋吉さん:しかも更衣室がないところもありますよね。とくに男の子のお母さんで周りをあまり気にしない人とか、水遊び場でパッと子どもを全裸にしてバーッと着替えさせて、「まあ男の子だからいいでしょ」って。そう思うのも分かるけど……でも私は「大丈夫なのかな」って心配しちゃう。

糸井さん:わかる……。うちの市のLINE、普段から不審者情報がめっちゃ来るんです。下半身露出とか。

藤原さん:来る来る!

糸井さん:だからやっぱりね、そういうの目にすると……いつどこにそういう人がいるか分からないじゃないですか。どうしても子どもの周りを気にしてしまうよね。

秋吉さん:気にしすぎなのかな?

糸井さん:どうなんだろう? 逆に今までが気にしなさすぎたのかなっていう気も……。

子どもの笑顔と安全を守るためには?

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暑い季節になると、水遊び場でびしょ濡れになりながら歓声を上げている子どもたちの姿をよく見かけます。大はしゃぎの子どもたちの笑顔は、本当に微笑ましいのですが……残念ながら近くにどんな人が紛れているか分からないというのも事実。警戒してしまうママたちの気持ちも分かります。「もしも」の場合を考えて、着替え時に大判タオルなどで目隠しをする、パンツ1枚で遊ばせるのは避けるなど、「わが子を守る」心がけは忘れたくないですね。ちょっとしたことで不審な影を退けられるかもしれません。

川で子どもがおしっこ……アリなの?

藤原さん:前に子どもたちと旦那と、ちっちゃい子がいっぱい遊んでる浅瀬の川に行ったんですよ。そうしたら、あるお母さんが割と堂々と子どもに「オシッコ? ああいいよ、その辺でやりな」みたいに言ってて。「いや……せめてこっそり言ってくれ」って(笑)。

糸井さん:あなたにとっては、わが子のおしっこは清らなものかもしれないけど、他人にとってはやっぱり違う(笑)。

藤原さん:なんか「はい、どうぞどうぞ」みたいにされると、こっちは「あぁ……」って引いちゃうみたいな。「上流行こう、上流」ってその場を離れました。

秋吉さん:ちゃんと清らかな水で遊びたいですもんね。

藤原さん:しっかり先にトイレに行かせておくとか、おしっこを吸収してくれるパンツを履かせるとか、対応しておいてほしいなと思いますよね。それかもう、せめてこっそり……堂々とされるとみんな「え?」ってなる。

「子どもだから仕方ない」では不十分

子ども自身が尿意のコントロールができない年齢だったり、人前で用を足すことに羞恥心がない年頃の場合は、親が率先して対応する必要がありそうです。「子どもだから仕方ないでしょ」とみんなが思ってくれるわけではありません。

「その辺でおしっこ」はイマドキの子には無理!?

糸井さん:昔の親は、よく子どもに「その辺の道端でオシッコしておいで~」とか言ってたじゃないですか。

秋吉さん:たしかに。ドライブ中にトイレがなかったら、車をちょっと停めて道端で……みたいな。

藤原さん:あったね……。

糸井さん:この間、旦那の実家に帰省したときに海に行ったんですよ。小さな島の浜だったんですけど、トイレが全然なくて。そこで小学校中学年の次男が「トイレ行きたい、行きたい」ってなったんです。そうしたらお義父さんが「こっち来い、こっち来い」って感じで草むらの方を連れていって。で、「俺もやるから、おまえもここでやれ」って(笑)。次男は「無理無理無理! 僕はいやだ!」って逃げてきましたよ。

藤原さん:そういう感覚の違いの境目ってあるよね。自分がどう育ってきたか、影響するし。恥ずかしいという気持ちって個人差もあるし。あと最近は「プライベートゾーンは見せない、触らせない」みたいな教育もあるから、イマドキの子と上の世代では違いが生じるのは仕方ないかも。

糸井さん:どっちの気持ちも分かるんですよ。だからこそ次男に「気にしないで、その辺でしておいで」とは言えなくて。親の私たちも「うわっ、どうしよう? どうすべき?」って困りました。

ジェネレーションギャップの狭間で

結局、糸井さんの次男くんはギリギリまで尿意を我慢して、ちょっと離れたところにあるコンビニのトイレで用を足したそうです。間に合ってよかったですね。お義父さんにしてみれば外で用を足すなんて「なんてことはない」レベルでも、お子さんたちにとっては「絶対無理」レベルだったのでしょう。間に挟まれるママとしては「どの感覚が正しいの?」「私が神経質すぎる?」と迷ってしまうのではないでしょうか。

開放的な気分になる水遊び場。でも実は気にしてます……

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いかがでしたか? “水遊び場”という限定されたシチュエーションのなかでも、「あれ?」と疑問に思ったり、「どうすべき?」と悩んだりすることがいろいろあるんですね。「私も気にしていた!」という話題もあれば、「そんなこと気にしたこともなかった……」という話題もあったのではないでしょうか。とくに水遊び場の場合は、着替えがあったり薄着だったりするので、わが子が性的な対象として見られないように気を付ける必要はありそうです。

さらに「おしっこ」問題は、子連れであれば避けては通れません。「子どもだから」「自然のなかだから」自由にしていいわけではないでしょう。もちろん我慢にしすぎは体に良くないですから、仕方がない場合もあるかもしれません。けれど親としては、わが子も周りも気持ちよく遊べるように、あらかじめ対策を考えておいたほうが良いといえそうです。そうすることで親も安心してレジャーを楽しめますよね。

ときには親の世代やママ友などから「そんなの気にしすぎ!」と指摘されるかもしれません。いろいろな考え方がありますが大切なのは「子どもの安全」と「周囲への配慮」、「子どもや親の気持ち」ではないでしょうか。そこはブレずにいたいですね。

後編へ続く。

インタビュー、文・千永美 編集・ここのえ イラスト・Ponko

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