<大学生の娘がデキ婚!?>始まった新生活!親になって気づく母の想い【第11話まんが:娘の気持ち】
前回からの続き。数年前の話です。私は大学3年生のアンナ。私の両親は小学校低学年のときに離婚をし、それからずっとお母さんと2人で暮らしています。大学生になり、4才年上のソウタと付き合いはじめたとき「学業優先でしっかり卒業する」ことを約束しました。しかし卒業まであと一年というタイミングで、私のお腹にはソウタとの赤ちゃんが……。すると私をひとりで育ててくれたお母さんは「もう連絡もしてこなくていい」「お母さんをやめる」と言って去っていきました。これはきっと事実上の勘当なのでしょう。その後私はソウタの実家で同居し、新しい日々を忙しく過ごしはじめました。
スズカの面倒を見ながら足が不自由な義母のサポートをしていました。そしてスズカが眠っている時間に家事をしたり、復学に向けて勉強を進めます。スズカが生後半年になった頃、日中は保育園に預けて大学へ復学することができました。隙間時間にバイトをし、夕方にはスズカを迎えに行って、帰宅して夕飯をつくり……毎日休む暇もありません。
忙しいなかでも、ふとお母さんとの想い出が蘇ってくると思わず涙が浮かんできてしまいます。
(かわいい……。本当はもっとゆっくり一緒にいたいけど……)スズカを寝かしつけながら、思い出すのは子どもの頃。昔、毎日クタクタになるまで働いていたお母さんの背中を見ながら、「寂しい」と思ったこともありました。でも寂しいのはお母さんも同じだったんだ。子どもを産んで、初めて知った気持ちがたくさんありました。
あの日を最後に、お母さんとは会っていません。連絡も取っていません。でも、私の育児の中には、いつもお母さんが存在し、お母さんの言葉や行動のひとつひとつが沁み込んでいると感じるのです。
辛いことも、大変なことも、これからまだまだたくさんあるでしょう。お母さんに悲しい想いをさせてしまったことへの贖罪として、私は娘を大切に育てていこうと思っています。私が今できることは、ちゃんと大学を卒業して、就職をすることです。そしていつか自分の足で歩けるようになり自立した女性になれたとき、もう一度お母さんに会いたい……。その日を夢見て、今日も頑張りたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子