<大学生の娘がデキ婚!?>え……お母さんは「終わり」?突き放された私【第8話まんが:娘の気持ち】
前回からの続き。数年前の話です。私は大学3年生のアンナ。私の両親は小学校低学年のときに離婚をし、それからずっとお母さんと2人で暮らしています。大学生になり、4才年上のソウタと付き合いはじめたとき「学業優先でしっかり卒業する」ことを約束しました。しかし卒業まであと1年というタイミングで、私のお腹にはソウタとの赤ちゃんが……。私をひとりで育ててくれたお母さんは「この家を出ていきなさい」と激怒。でも私たちの真剣な気持ちを伝えれば、きっと分かってくれるはず。
「アンナの人生だもの。自分の思った通りに、生きなさい」お母さんは穏やかな表情で答えます。私たちの想いが伝わった……と思っていたのですが、現実はそう甘くはありませんでした。
「お母さんは“お母さん”を終わりにする」とは、どういうことでしょうか。孫が産まれるから、お母さんではなくおばあちゃんになるってこと? 私が困っているとお母さんから信じがたい言葉が……。「何言ってんの。もう……連絡もしてこなくていいってことよ」
「私は、ずっとアンナのために頑張ってきた。それを押し付けるつもりもないし、それが“親”ってものだと思うから、そこは別にいいの」お母さんは溜め込んできたものを吐き出すように話し続けます。動揺した私はうまく自分の気持ちを伝えられません。
ソウタをお母さんに紹介した日をふと思い出します。私たちをまっすぐ見つめて「卒業までは学業優先。間違っても在学中に妊娠、結婚なんてことにならないように」と言ったお母さんの姿を。その約束を守れなかったのはそう簡単には許されないと分かっています。でも……!
「そういうことじゃないのよ。……なんで私がこんなことを言っているか、あなたが理解できないとするならば、それくらいあなたはまだ“子ども”だってことよ」お母さんの言っていることは、半分分かるようで、半分分かりませんでした。今すぐは無理だけれど、子どもを産んだら大学だって必ず卒業すると言っているのに……。ただ、お母さんの言葉のひとつひとつから「悲しみ」が伝わってきたことは確かでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子