<見た目イジり娘>「枝毛だ!」「痛んでるよ?」しつこい絡みでトラブルは不可避!?【第2話まんが】
前回からの続き。
数年前の話です。私は小学5年生の娘ヒロミの母です。ヒロミは自分の長い黒髪が自慢のようですが、最近はアピールが行きすぎていてマウントに思えてしまいます。他人の髪まで気にしすぎていて、私のくせ毛に対しても、ちょっと見下している気配を感じるのです。そして友達に対しても、どうやら長い髪自慢をしているようで……。きちんと注意しないといけないなと思っていたある日のことです。
友達のナオちゃんの髪について、ヒロミはあれこれと話し始めました。
「枝毛できてるよ」「傷んでるよ」バカにしたように笑うヒロミ。真っ赤になってうつむいてしまったナオちゃんを、他のクラスメイトは見過ごせなかったようです。
聞いていたクラスメイトのひとりが、ヒロミにこんなことを話し始めました。「ヒロミちゃんって……」
「もしかして髪の毛を切るお金がないの?」「安い美容室知ってるから教えてあげようか」。もちろん、ヒロミが髪を自慢に思っていることをふまえてのイヤミでしょう。周りで様子をうかがっていた他のクラスメイトは、思わずクスッと笑ってしまっています。
「ナオが嫌がってるのわかんないの?」そうはっきり言われて、ヒロミは思わず「短い髪のくせに」と言い返します。ですが、クラスメイトの女の子にはききません。これ以上言い返すことができず、ヒロミは逃げるように学校を出ました。水筒を机の上に残したまま……。
学校から帰宅するなりヒロミは部屋に閉じこもってしまいました。ヒロミは帰りの時間にナオちゃんにしつこく絡み、自らトラブルを引き起こしてしまったようなのです。私が「きちんと注意しないと」と思っていた矢先の出来事でした。家に帰ってきたヒロミは、ベッドに飛び込んで泣いています。「バカにされた! あんなに(髪が)短い子たちに……!」。
私はそんな様子を、そっと見つめていました。ヒロミ自身、自分の気持ちをうまく言葉にできないのでしょうが、自分を否定されたような思いになっているのだと伝わってきます。
そんなヒロミが次に呟いた言葉に、私ははっとしました。
ヒロミが髪を大切にしている理由を私は思い出しました。ヒロミのおばあちゃん……私の母は、ヒロミの髪をいつも褒めていました。だからヒロミは、お姫様のように髪を伸ばしていたんだと思います。しかしヒロミが小学生になる前に、おばあちゃんは亡くなりました。もう彼女を「お姫様みたい」とまで褒めてくれる人はいません。きっとヒロミはもっと褒められたいと思って、髪を大事にしているのでしょう。
それにしても幼馴染で仲が良いナオちゃんにまでひどいことを……。ヒロミの気持ちには寄り添ってあげたいですが、ちゃんと言い聞かせなければいけないと思います。
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・編集部 作画・りますけ 編集・井伊テレ子