<見た目イジり娘>大好きなおばあちゃんが褒めてくれた髪だから……娘の本心に気づく【第3話まんが】
前回からの続き。
数年前の話です。私は小学5年生の娘ヒロミの母です。ヒロミはまっすぐ伸ばしている自分の長い黒髪がお気に入りです。最近はアピールが行きすぎていてマウントに思えてしまいます。他人の髪まで気にしすぎていて、私のくせ毛に対しても、ちょっと見下している気配を感じるのです。ある日、幼馴染のナオちゃんに「枝毛がある」「ケアした方がいいよ」笑いながら茶化したヒロミ。見かねたクラスメイトに激しく非難され、帰ってくるなり泣きはじめてしまいました。
ヒロミが落ち着いてきたのを見計らって、私は部屋に入りました。ナオちゃんが、ヒロミの忘れ物の水筒を届けてくれたのです。水筒を見て、思うところがあったのでしょう。ヒロミはもう泣いてはおらず、落ち着いて話せそうです。
私が見たヒロミの姿は、自慢をしすぎていました。聞くと、いつもああいう感じだそう。朝は注意し損ねてしまいましたが、ちゃんと伝えるべきだと思いました。
髪はコンプレックスになりやすいものです。私も子どものころは癖っ毛に悩んでいました。他にも、ボリュームがなさすぎたり、ストレートすぎてヘアアレンジがしにくかったり……どれもないものねだりですが、性別関係なくいろんな悩みがありえます。ヒロミはそんな悩みをいじっていたのです。
そんなふうに伝えると、ヒロミは少し考え込んで……
おばあちゃんとの思い出を話し始めました。「お姫様みたい」とおばあちゃん……私の母が昔褒めてくれたように、みんなにも褒められたかったのだと。
おばあちゃんとの思い出は、ヒロミにとってとても大事なものだったと思いますし、「褒められたい」という気持ちは悪いことばかりではありません。ですが、今回のように自慢して、友達を傷つけるのは間違っています。
おばあちゃんの思いを、ヒロミには正しく受け取ってほしいです。少しはわかってくれたでしょうか……。この後もいろいろ話して、「明日の朝、登校班でナオちゃんに謝る」と言ったのです。行きすぎた自慢話は周りに歓迎されないと、最近はうすうす気付いていたのでしょう。良い方向へ向かうことを祈っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・編集部 作画・りますけ 編集・井伊テレ子