PTAの係や役員はどうやって決めるのが理想?1,700人超のママたちの本音と実態とは<ママのリアル調査>
お子さんの通う園や学校で、役員を引き受けた経験のあるママもいるでしょう。「仕事量が多すぎる」「役員の仕事でプライベートの時間が削られる」など、否定的な声が聞かれがちなPTAなどの活動ですが、そもそも役員はどうやって決めているのでしょうか……? 今回ママスタセレクトでは、その決め方について「立候補」「くじ引きやジャンケン」「保護者や先生からの推薦・相談」「その他」の4つの選択肢を設定し、アンケートを実施。同時にママたちが理想と考える「決め方」についても聞きました。
保護者からの推薦や先生からの打診の背景には……
今回アンケートの全回答数は1,725票。もっとも少なかったのが「保護者や先生からの推薦・相談」を選択した245人、14.2%のママたちです。とはいえ、1割強のママに経験がある(または理想だと考える)となると少なくない数でしょう。
感染症の影響で対面での役員決めができなくなった園や学校は、連絡アプリ等のツールを利用して「推薦したい人の名前を記入する」方法をとったと聞きます。そういった理由から「誰かからの推薦」で役員に任命された人もいるのでしょう。
役員は誰にでも平等にまわってくる
「その他」を選んだのは281人、全体の16.3%いました。
『小学校からの手紙で拒否権なしの指名制。でも、やっていない人にしかこないから安心』
『地区ごとにローテーションで決まっている。この地区が会長で、この地区が副会長、と役職まで決まっています』
どちらも半ば強制的な決め方といえそうですが「そういうものだから」と割り切っている様子もうかがえます。必ず平等にまわってくるもの、と思えるからかもしれませんね。
さらには、こんな園や学校もありました。
『PTAは強制参加ではなく、希望者が加入する方式。入らなければ役員決めはない。気楽です』
『小学校も保育園も、やりたい人が入る任意参加制。毎年役員の枠は埋まります』
立候補制がベストだと考える人が多数
全体の回答数でもっとも多かったのが「立候補」と答えたママたちです。762人、全体の44.2%が「立候補制」を支持します。
『立候補がベストだと思う。やらされてる感がなくできるので』
『立候補でやる気のある人が役員を務めるのが、一番子どもたちのためになると思う』
「私はいつも立候補してる。苦にならない人はどんどん立候補したら良いと思う」という声もあります。役員活動を通して、子どもの通う園や学校に積極的に協力したい人、わが子の様子に触れられるチャンスだと考える人もいるでしょう。
『立候補が一番スムーズな気がします。やりたいタイミングもあるし』
いつか引き受けようと思っていても、やりたいタイミングとやれるタイミングが必ずしも合致するとは限らないのでしょう。そういう意味でも、立候補制は理にかなっているといえるかもしれませんね。
くじ引きやジャンケンで公平に
公平性を保つためでしょうか、「くじ引きやジャンケン」で決める園や学校も少なくないようです。こちらを選んだママも437人、全体の25.3%と1/4強いました。
『立候補が理想だろうけど、現実的にはくじ引きになる。それが公平なのかも』
『くじ引きだと誰かのせいにする訳でもなく自分で引いたから納得するしかなかった』
やるもやらぬも運任せ。自分で引き寄せた運であれば、自分で受け止めるしかないという覚悟が感じられますね(苦笑)。
できる人ができるときにできる形で参加する
係や役員に自ら立候補したからこそ、気持ちよく力を発揮できたという人はいるでしょう。しかしジャンケンやくじ引きで「仕方なく」役についたけれど、やってみたら楽しかった、いい経験だった、という人もいます。どちらもやってみたからこそ知り得る気持ちですね。係や役員が引き受けられないと考えるのには、普段働いているという事情によるものばかりでなく、自身の体調に不安がある人、家族の介護や育児など、さまざまな背景がありそうです。役員をやりたい気持ちがあってもできないという人もいるはずです。そう考えると、できる人ができるときにできる形で参加するものになっていくのが理想ではないでしょうか。
コメントのなかには「やりたい人だけが立候補。立候補者がいない委員会は立ち上げない。うちの学校はこれです」という報告もありました。そんな柔軟な考え方もこれからの時代には合っているのかもしれませんね。皆さんはどう考えますか?
総回答数:1,725票
調査方法:インターネット
調査月:2023年4月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部 イラスト・Ponko