<夫に好きな人ができました>「居場所がない!」ってツラい……夫の言葉を思い出す【第10話まんが】
前回からの続き。
私(カナコ)は2児(カケルとミナト)の母です。ある日、夫(ススム)から突然「好きな人がいるから離婚してほしい」と言われてしまいます。そのことを友人のミホとマリに話をし、私はようやく自分の気持ちに整理がつきました。別れたくない私はススムにその気持ちを伝え、ひとまず話し合いは「様子見」という形で終わりました。ススムの心を取り戻すために、変わる私を見てほしい。そう頼み込んだのです。猶予はそこまでありません。私は必死でススムの心を取り戻すように頑張りました。
私とススムがすれ違っていた日々を取り戻せるように、週末は家族でいっしょに過ごし、ススムに話しかける回数を増やしました。以前は子どもたちが好きなものを中心につくっていましたが、ススムの好みにも合わせるように心がけます。最初は「こんなことしなくていいよ」と素っ気なく言っていたススムも、次第に「これ……美味しい……!」と反応も変わっていき、少しずつではありますが夫婦の会話も増えてきました。
そしてついに、私は正社員になることができ、それを機に本部への異動が決まったのです。
まわりには知らない人ばかり。そしてわからない会話のやりとり。入ったばかりだからしょうがないのですが、私の知らないことばかりの環境の波に自分だけが乗り遅れているような感覚でした。
もちろん「家庭」と「職場」は違うので、一概に同じとは言えません。けれどススムはリラックスしようと帰宅したのに、当時の私は何かと育児に追われてバタバタしていた。ゆっくり自分の話を聞いてもらえるような余裕がない状態が「常」であったのであれば……何となくではありますが、ススムの気持ちがわかるような気がしました。
「どうしよう~!」同僚たちの慌てた声が聞こえてきます。どうやら、すぐに必要な資料がちゃんと作成できていなかったようです!
はじめは緊張していた会話も、自然に話せるようになってきました。「俺には居場所がない」と言ったススムをふと思い出しました。きっとものすごく寂しかったのでしょう。本当に申し訳ないことをした……そのときはそう思っていました。でも、それと同時に(居場所って……用意してもらうものなのだろうか……)そんな気持ちも持ってしまったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・Natsu