いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

パパの育休取得の実態。男性の育児休業について子育て中のママたちが感じることは<ママのリアル調査>

541_旦那_Ponko
男性の育児休業取得率は依然として低く、令和元年の推移では女性の8割が取得するのに対し、男性は1割にも満たない状況です。旦那さんにも積極的に子育てに関わってほしいと願うママがいる一方で、実際には育休が取得できていないパパたちが多いといえるのではないでしょうか。

そこで今回ママスタセレクトでは「ママからみてパパの職場は育休をとりやすいと感じますか?」というアンケートを実施しました。「取りやすい職場だと感じる」「取ることは可能だが、取りにくい職場だと感じる」「育休を取る選択肢がない」「その他」を選択肢にしたところ、1,500人近いママたちが回答を寄せてくれました。

「取りやすい」と答えた人は少数派の18.3%

男性の育児休業について_グラフ
厚生労働省が発表した令和元年度の男性の育児休業取得率は7.48%でしたが、今回ママスタセレクトのアンケートの回答によると270人、18.3%のパパは取得したようです。どのようにして取得できたのでしょうか……?

『育休取得率100%。会社全体が男性育休に積極的で支援体制もしっかりしている』

『実際に取りました。上司が取ったので、取りやすい雰囲気があった気がする』

『第1子のときは会社が6週間、有給の育休をくれた。第2子は1年間の育休を取っている』

『1ヶ月取らないといけないことになっていて、実際に1ヶ月休みました』

「取得した」と答えた家庭に共通していえるのは「会社が取得を促し、職場にも取るのが当然という雰囲気があった」ということのようです。

『取る予定はなかったけれど夫の会社から提案があり、2ヶ月取得した』

「家族を大事にする環境の職場」というように、会社が積極的に働きかける場合もあるようです。男性が育休を取れるかどうかは、働く社員だけでなくその家族も大切にする社風があるかどうかが重要なポイントといえるのかもしれませんね。

育休制度がない・あっても取れないと答えた人は7割強

しかし、現状では「育休を取る選択肢はない」「取ることは可能だが、取りにくい職場だと感じる」と答えた人が圧倒的多数。合わせると74.9%と7割を超えます。

育休を取る選択肢はない

会社自体に育休の制度がない、またはないに等しいと感じる人は550人、37.2%います。

『有休も取りにくい職場なので育休は不可能に近い』

育休どころか有休さえも希望通りに取れない、と嘆く声も少なくありませんでした。

『後輩が取ろうとしたら「なんで取るの? 男の人が休んですることあるの?」と上司から小言が……』

『社長が育児不参加タイプで、育休を必要と感じていない』

会社のトップの認識が変わらないことには、社風も変わらないのでしょう。

さらに多かった意見はこちらです。

『経営者なので休めない』

「個人事業主なので育休を取った分の収入がなくなるので無理」。自営業であったり経営者であったりと、パパが休むわけにはいかない、という事情を抱えたお宅も実際にあるようです。「自営業でも育休に似たような制度が欲しい」と訴える声もありました。

取ることは可能だが取りにくいと考える人は37.7%

育休制度はあっても、取りにくい職場だと感じる人も557人。37.7%います。その理由の多くは「人手不足」と「前例がない」ことにあるようです。

『スタッフの数が少なく、普段でも子どもの病気で休むことは厳しいので育休は難しい』

『介護施設は、人手不足で取りにくい』

『周りに育休とった男性社員がいない』

「今まで職場で育休を取った人がいなかった」「会社で制度の説明があったが、前例がない」とのコメントも多くみられます。「これまでに取得した人がいないのであれば私が率先して取ります」と、よほどの気概がなければなかなか難しいのかもしれませんね。

育休取るくらいなら仕事してほしい?

その他を選んだ人は100人、6.8%いました。そこには、パパが育休をとって家にいられても困るというママたちの本音もあるようで……。

『育休を取ると給料が大幅ダウンする。何もしないであろう旦那が毎日いるくらいなら毎日仕事してきてほしい!』

『本人に取る気がないし、家にいても迷惑』

パパ本人に「取る気がない」というお宅も少なくないようです。しかし厚生労働省による、実際にパパの育休を経験した人へのアンケートによると「取得して良かった」と回答した人が95.5%にものぼります。ここは前向きに検討しても良いのではないでしょうか?

社会全体が子育て世代に寛大であるように

男性が育休を取得できない背景には「職場の雰囲気と環境」「上司の理解」「子育てをしていく当人たちの認識」に要因があるようです。国は「少子化社会対策」の一環として、男性の家事・育児参画の促進を推し進めていますが、まずは社会を構成する一人一人が子育て世代に寛大になる必要がありそうです。さらに子育て中の私たちも、制度を積極的に利用したいと声をあげていくことが大切なのではないでしょうか。

【アンケート概要】
総回答数:1,477票
調査方法:インターネット
調査月:2023年4月
調査・分析:ママスタセレクト編集部

【人気】の記事:ほかにもママたちの気になる回答結果は……?

文・編集部

【つぎ】の記事:<趣味に夢中!どケチな夫>「品数が多すぎ」「野菜を減らして」節約を強要しないで!【第1話まんが】

関連記事

<孫フィーバー>夫が育休2か月、さらに実母も!?初めての出産で心配とはいえ人手が多すぎる気が……
初めての出産は不安なことがたくさん。里帰り出産など、産後すぐは実家に身を寄せフォローしてもらうママも少なからずいます。しかし最近は、男性が育児休業を取ることも珍しくなくなりつつありますね。パパ...
<働くママ>旦那さんに育休を取ってほしい人は6割以上!しかし心配事は山積みで……
子どもが生まれると嬉しい気持ちがある反面、育児のことを思うと不安になることもあります。また身体的、体力的なことを考えると、出産したばかりのママ1人での育児はかなり大変ですよね。そのような背景もあり...
<育児できる男性>旦那さんはパパとして何点ですか?0点から100点以上の幅広い回答が
夫婦で協力して子育てをしたい、と考える人も多いでしょうが、実際にはママが一人で悪戦苦闘している家庭も少なくないかもしれません。ママスタコミュニティにはこんな投稿が寄せられました。 『小学生以下の...