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ママ芸能人の仕事復帰を見ると安心します

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歌手の宇多田ヒカルさんが来春からアーティスト活動を再開すると発表しました。2011年から「人間活動」のためにアーティスト活動を休止し、その間に結婚・出産を経験しています。ど真ん中世代としては、単純に楽しみ!と思うのですが、出産を発表したのが今年の7月。おそらくまだお子さんも小さいうちに復帰を決めたと想像されます。いえいえ、「子供が小さいのに芸能活動再開だなんて!」と責めたい訳ではないのです。なんたって、私自身も0歳から子供を預けて仕事をしています。私が思ったのは、「私だけじゃないのね、安心」ということでした。なぜか?以下、勝手に解釈します。

■責められた上戸彩さんの仕事復帰

つい先日、「M-1グランプリ」で産後の仕事を再開した上戸彩さんのときも、「子供が小さいうちはママが傍にいればいいのに」とか「旦那の収入が十分なのに、なぜ働くのか」などと、バッシングが起きたことが話題になりました。それに対して、芸能人は経済的にも不安定だから、稼げるうちに稼いだ方がいいという反論もありました。でも、本当にそれだけなのでしょうか?

■産後のママのほとんどが「思ってたんとちがう」

ママの多くが実感するように、いくら妊娠中に先輩ママや母親の話を聞いていても、子供を産んでみたあとの生活は本当に大変です。「育児に自信があります!」なんて言い切れるママがどれほどいるでしょうか。私の周りでは子だくさんのママほど「ホント、育児は難しい…」と言っています。多くのママが一度は「育児もういやだー!」なんて思うことがあるでしょう。私は大いにありました。
さらに子供が話すようになるまでは、自分と赤ちゃんと二人きりの世界で、「あー」とか「ぶぶぶー」とか言う相手に一人で「はいはい、そうね~」「おむつ替えましょうねぇ」なんて常に独り言を言っていて1日に話すのはせいぜい旦那との短い伝達事項のみ。全然、社会の一員という実感が得られませんでした。
そんな中、ふつふつと芽生えてくるのが「仕事の方が楽なんじゃないか…」という気持ち。比べるのはナンセンスだと分かっていても、ついつい「あー今日も仕事で疲れた」なんていう旦那を見てたら、ふつふつ沸いてくるイライラ。だって、あなたの仕事相手は大人だから話が通じるし、何より「命を預かる」ほどのプレッシャーはないのでしょうよ、と悪態をつきたくなるのは私だけではないはず。
あれ?私がイメージしていた赤ちゃんとの生活ってもっと楽しいバラ色の幸せな日々じゃなかったの?

■1日数時間だけ働けるなら誰でも働きたい

産後に復帰した芸能人の方々の本音は分かりませんが、きっとこの「思ってたんとちがう」という気持ちはゼロではないと思うのです。宇多田ヒカルさんも実際に自身のtwitterで「毎朝六時半起きの生活なんて大学中退して以来、15年ぶりだ。「親」業には週末も休日も体調不良による欠勤もないと自分が親になるまで気付かなんだ…(略)」と母親業の大変さをつぶやいています。

きっと、世の中の大半のママたちは「働きたくない」というよりは、「子供と一緒にいたい(いた方が良いと思う)から働かない」という気持ちが大きいのではないでしょうか。そう思って仕事を辞めてみたものの、ママ業だって初めてで分からないこともたくさん。1日中一緒にいるのは疲れるし、社会からの疎外感もつらい…思ってたんと違う。そんなときに、1日数時間だけ、子供を安心できる誰かに見てもらえて、自分の経験を活かしてお仕事できます…って言われたら?ほとんどのママが飛びついて仕事をするんじゃないかな、と思うのです。

■ママ業ってそれだけハードってことだ

もちろん能やお金に恵まれなければ、現実的にそんなオイシイ仕事や突発的に預けられるような人はそういないでしょう。私自身は産休育休を経て、正社員復帰をした身ですが、自分にこういう働き方ができる選択肢があるなら、もちろん選んでいたと思います。
芸能人の早期復帰は何かと責められがちですが、これを責めることはママ自身の価値観を「小さいうちは何があっても子供と一緒にいるべし」と窮屈にしていくだけ。(実際批判している人はママではない気がしますが…)
というわけで、私は「あぁ、あんなに芯の強そうな人でもママ業だけっていうのはつらかったんだな」なんて勝手に解釈して、安心することにしています。できれば、いつか誰かが「ママ業だけっていうのも精神衛生上つらかったんで、仕事再開しました」と公言してくれないかな、と淡い期待を抱いてさえいます。だって、そしたら世の「育児なんて誰でもできる」と言ってはばからない人(主にダメ旦那たち)を「あの○○でさえ、ママ業は大変だと言ってるんだよ?」と黙らせられると思いませんか?(笑)