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<養育ロボット?>【前編】念願の妊娠なのにツラい!みんなお腹の子のことばかりで私を気にかけない

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妊娠すると、嬉しい気持ちとは裏腹に不安になってしまうこともあるかもしれませんね。どんどん大きくなっていくお腹を重く感じたり、不眠やつわりによる体調不良が続いたりすると気分もふさぎがちに……。ママスタコミュニティに、あるママからこんな投稿がありました。

『妊娠した途端、私自身のことは誰も気にかけてくれなくなりました。お腹の子どもが順調に育ってるかしか興味を持たれなくなった。行政も医者も旦那も、私個人が日頃何を感じてるか、どうしたいかには興味がない。全ての視線が子どもに向いていて、産んだあともこれがずっと続くのかと思った。母親ってみんなこんな扱いなの? まるで子どものために動く養育ロボットみたいで……』

投稿者さんは不妊治療を経験し、やっとの思いで妊娠したそうです。しかしお腹が大きくなるたび気分が落ち込んでしまうと吐露してくれました。もしかしたら妊娠出産を経験したママたちのなかにも、投稿者さんと同じような心境に陥った人もいるのではないでしょうか。そんなときはどうすればいいのでしょう? 具体的な対策案も合わせてご紹介します。

「誰にも言えないけど、気持ちわかります」

「母親は子どものための養育ロボット」だと感じている投稿者さん。これに対してママスタコミュニティには、さまざまなコメントが寄せられました。なかには「そんなことを思うなら子どもを作らなければいい」といった否定的な意見もありましたが、投稿者さんの心境に共感するママたちも。

『生後5ヶ月の子どもがいるけれど、妊娠したときはそう思っていたよ。初めての妊娠だと母親になるという実感が湧いていなくて、不安の方が強かった』

『私も今朝それ思った。母親ってしんどいな、寂しいなって。感情が最近ない。精神が削られてる。写真に写った自分がものすごく老けててさらに落ち込む』

『自分が欲しくて産んだから可愛いし大切だけど、ときどき無性に自分って何なんだろうって思うときがある。子どもが大きくなれば1人の時間も増えるだろうし、上手く気分転換するしかないね』

「つらい……」と本音を漏らしたくなることがあっても、現実世界では周りの目を気にしてなかなか言えないこともありますよね。こんなとき、ほんの少しだけでも共感してくれる人がいると、気持ちも落ち着くのではないでしょうか。

気分がひどく落ち込んでしまうときは

産前・産後にわたり、感情が不安定になりやすいこともあるでしょう。こども家庭庁の健やか親子21によると、妊娠中は約10%の方がうつ病になるそうです。発症の背景としては、妊娠中の不安やうつ病の既往、周囲のサポート不足など環境による影響も大きいとされています。投稿者さんの本音に触れたママたちからは、投稿者さん心と体を心配する声も上がりました。

『もしかしたらマタニティブルーなんじゃないかな。今のうちに頼れる人に頼った方がいいよ』

『私も同じような気持ちになりました。疲れ切って体もボロボロ。誰も私を心配してくれる人はおらず。みんな赤ちゃんのことはかわいいと言ってくれる。だから「みんな私のことは大事じゃないんだ!」と取り乱しました。だけど子育てに慣れてきて気持ちが落ち着いたら、子どもが1番、自分は二の次三の次と思えるようになりましたよ。投稿者さんも疲れているのかな? もし休めるならばゆっくりしてほしいな』

家族や友人がママとお腹の子どものことを心配してくれたとしても、感情が不安定なときはその心配を正しく受け取ることができないかもしれません。産前・産後にうつ病を経験したママからは、「誰かに頼って」というアドバイスが届きました。今の気持ちをただただ押し殺すのではなく、旦那さんや家族など、信頼できる人に今の気持ちを打ち明けることからはじめられるといいのですが……。また気持ちがふさぎこんでいるときは、リラックスすることも大事ですね。体調がいいときに気分転換をすすめてくれたママもいました。

「頼れる人がいない」こんなときはどうしたらいい?

本来なら旦那さんや実家の両親が話を聞いてくれたらいいのですが、なんらかの事情で頼ることが難しいこともあるでしょう。そんなときは、住んでいる自治体や専門の相談窓口などを利用してみるのもひとつの手。母子保健センターや子育て世代包括支援センターなど、「母子保健に関する窓口」を頼ってみてください。専門の担当者に気持ちを聞いてもらうことで、少しだけ気持ちが落ち着くかもしれませんよ。また悩みだけではなく、困っていることを相談すれば具体的な対処法を教えてくれるはずです。

体調が悪くて家事ができない場合は、家事代行サービスを頼んだり、カット済食材を届けてくれる食材宅配サービスを利用したりしてみるのもいいかもしれません。さまざまな人やサービスに頼りながら、気持ちが落ち込みすぎないよう、まずはしっかりと体と心を休めることを優先してみてください。

後編へ続く。

文・長瀬由利子 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
母親って子供のために生きなきゃいけないの?