いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

母親から虐待を受けていた……。子どもを持ち親になったからこそできることは

pixta_21473455_M
子どもの頃に母親から受けた虐待について、あるママから投稿がありました。

『虐待の番組を母親と見ていて、私が「お母さんも昔、思い通りにいかないと、私の髪の毛を引っ張ったり、思いきり蹴飛ばして肋骨骨折させたり、真冬にベランダ放置したよね。今なら虐待扱いされるけれど、見ていてどう思う?」と聞いてみた。母親が「今思うと悪いことしたなと思うけれど、怒られる原因があるのは確かだよね?」と質問っぽく言ってきた。「でも私が息子に怒鳴ったりすると、可哀想に! 怒鳴ってもしょうがないでしょ? と言って止めるよね? それはなんで?」と聞いたら黙りこんだ。意地悪な質問したと思いますか?』

投稿者さんは子どもの頃に、母親から虐待を受けていたようです。大人になった今、そのことを母親に問いただしています。この質問の仕方は意地悪だったのか。投稿者さんが母親にした質問について他のママたちは、どんなコメントを寄せてくれたのでしょうか。

虐待されていたことを親に言ったところで気持ちは楽にならない?

『意地悪なんかじゃないよ。私も母親に言った。謝られて黙り込まれたけれど、黙るなんて卑怯だよね。何度か伝えたけど同じだった。認めて謝るしかないんだろうけれど、そうされたところでスッキリするどころかモヤモヤするだけなんだよね』

『私も言ったことあるよ。「あのときは父親のことや仕事のことでイライラしていたから。嫌だったならなんでそのときに言わないの」と言われて余計に頭にきた』

投稿者さんと同じように母親に子どもの頃にされたことを話したママがいました。自分のしたことを認めて謝る母親もいますが、虐待された方の気持ちが晴れることはないようです。母親から言い訳をされたり反論されたりしてますます母親を許せなくなったママもいました。

どうしても許せなくて縁を切ったママも

『同じようなことを子どものときにされていて、同じことを言ったら「そんな昔のことを掘り返すな」と言われた。「お母さんだって同居でストレス溜まっていたんだわ!」と言ったので、これ幸いと縁を切りました』

母親が子どもを虐待するのは、母親自身が同居や仕事などのストレスを抱えていたからかもしれません。ただ仮に母親がどんなにストレスを抱えていたとしても虐待されていた子どもからすれば、許せることではありませんよね。コメントをくれたママは母親に子どもの頃の虐待を問いただしたときに返ってきた言葉がきっかけとなって、母親と縁を切ってしまったそうです。

母親に言いたくても言えない

『そういう切り込んだ質問ができる関係性になれて良かったね。少し羨ましい。私は未だに母の顔色をうかがっているところがあって、そんな質問はできない。私がずっと話題にしてこなかったせいか、多分母はもう完全に忘れていると思う』

自分が母親にされてきたことを母親に言えるママがいる一方で、今でもそのことに触れることができないママがいました。母親が怖い存在なのかもしれませんね。でも「羨ましい」という言葉があるように、母親との関係性を変えたいという気持ちはあるようです。

孫のことになると自分がやったことを忘れてしまう親

『うちの親もそうだよ。散々殴る蹴る、追い出す放置するをしてきたのに、孫はちょっとしたことで「嫌なママですね~、かわいそうにね~」と。絶対こんな人にはならない』

投稿者さんも息子さんを怒ると母親から止められるとコメントにありました。投稿者さんと同じような経験をしているママもいます。孫への態度と自分にしたことが矛盾しているところを見せつけられて、母親のようになりたくないと強く感じてしまう気持ちは理解できるものですね。

自分が親になってできるのは「子どもには手をあげない」こと

『黙るということは図星。暴力からは何も生まれない、口で言えば済むこと』

『自分に子どもができて、ますます自分の親のしてきたことが許せなくなったし、理解もできなくなったよ。我が子に自分の感情で手をあげたりするのは、信じられないもん』

『虐待からは何も生まれないし、親とは分かり合えない。我が子に同じことをしないようにしかできない』

母親からの虐待を経験してきた自分が母親になって子どもにできることは「手をあげないこと」とのコメントがありました。子どもが悪いことをしても、言葉で教えることもできますよね。ママたち自身が母親に手をあげられたからこそ、子どもの気持ちも理解できるのでしょう。

母親を反面教師にして子育てに活かして

母親から虐待を受けたことがある人が自分の過去を振り返るときには、つらい思い出があふれているのかもしれません。でも母親を反面教師にすることはできるでしょう。大切な我が子だからこそ、自分が実の母親からされたことをしてはいけない。その強い気持ちがあれば、母親が自分にしてきたような子育てはしないのではないでしょうか。母親から虐待を受けてきたママたちが子育てを終えるとき、ママの中にあったつらい思い出が消えて、我が子と過ごした楽しい子育ての思い出に変わっているといいですね。

文・こもも 編集・しのむ

関連記事

毒親を持つ人で「うちの親はおかしい」と気づいたのは何歳ごろ?実父母への疑惑が決定的になったのは……?
子どもにとって両親は、物事の価値観の基準となる絶対的な存在です。両親の良い行いも悪い行いも、子どもたちは「それが当たり前」として見ています。それゆえにもし親が”悪い行い”ばかりする人だとしても、人生経...
【ケース9】毒親から精神的虐待を受けた私、理解されない旦那との温度差がつらい…… #毒親日記
次の記事:【ケース10】#毒親日記  脚本・渡辺多絵 イラスト・上野りゅうじん...
愛してくれない母は“毒親”だった?子どもを産んでからはじめて気が付いたこと
自分が子どもを産んではじめて、“母親”の思いが分かることがありますよね。ある投稿者は、自分が子どもを産んで、今まで母親が自分に接してきた態度に違和感を覚えたと話しています。 母親の自分に対する愛...
参考トピ (by ママスタコミュニティ
さっき母親にきっと今なら虐待扱いされるよ!って言ってみた