いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

<外資系企業の働き方>一緒に働きたいのは自主的に考えて行動できる人!【ドーモ 川崎友和さん・第2回】

DOMO様02
「親の積極的な姿勢は、子どもの成長にもいい影響を与える」と語るのは、外資系企業の日本法人ドーモ株式会社プレジデント ジャパンカントリーマネージャーの川崎友和さん。外資系企業で働いてみたいと考えているママや、将来子どもの就職先のひとつとして外資系企業を考えているママたちに向けて、川崎さんにお話を伺いました。
DOMO_prof1114

面接でとても印象に残った一人の男性

――「この人と働きたい!」と思うのは、どんな人ですか?

川崎友和さん(以下、川崎さん):一番は、やる気があってリーダーシップを発揮できる人ですね。外資系企業では、結果を出すことが求められます。結果を出すためにはどうしたらいいかといったら、スピード感をもってどんどん物事を処理していく。そういった状況のときに、指示待ちをしている人だとなかなか迅速な対応ができません。逆に、自分から積極的に動けて、かつリーダーシップを発揮してまわりのメンバーを引っ張っていけるような人だったら、結果はどんどん出せると思います。

もう1つは、熱意をもって仕事に向かえる人です。先日、ある人が弊社の採用試験に応募してきてくれたのですが、弊社への情熱が深くて感動したんです。弊社のホームページはもとより、参考にと出している動画なども全部見たうえで面接に臨んでいることが、言葉の端々から伝わりました。

――たとえばどんな感じですか?

川崎さん:面接のあとに、弊社の営業マンになったつもりでロールプレイをやってもらったんです。弊社ドーモの展望や、こんな可能性もありますと、すでにもうここで何年も働いているかのように感じたのです。同時に、私たち社員が気づいていなかった自社の魅力や可能性についても、そのプレゼンで表現してくれました。彼の情熱にとても感動しましたね。

人がモノを買うとき、商品の良さはもちろんのこと、「この人から買いたい」という気持ちの部分も大きいと思います。言い換えれば、その営業マンがどれだけその製品にコミットしているかが最終判断になるのではないかと思うのです。そういった意味で彼は、「この先の私たちと一緒に働くこと」に対してコミットしていると感じました。今の話は一例ですが、こういった熱意をもって働く意欲を示してくれる人とは、気持ちよく仕事ができそうですね。

幼少期の育った環境は働き方にどう関係してくる?

――外資系企業では自分から企画を提案するなど、積極性も大事にされているのかと思いますが、いかがでしょうか?

川崎さん:そうですね。「この企画について誰がやるか」という話になったときなど、積極的に手を挙げるのは圧倒的に外国籍の人のほうが多いですね。日本人だけだと、ほとんど手が挙がらないんですよ。

――この違いはどこからくると思いますか?

川崎さん:教育や育ってきた環境、幼少期の体験といったものの違いが大きいかなと思います。というのも、海外では個人の考えや思いを主張することは、文化に溶け込んでいるんですよ。逆になにも主張しない人というのは、「体調悪いのかな?」という感じで見られてしまいます。

私は海外の会議などにも参加しますが、多くの日本人は慣れていないからか、なかなか自分の意見を伝えようとしません。英語が堪能な方ばかりなので、語学力の問題ではないですね。グローバルな環境のなかで自分の意見を主張することが少ないからだと思います。

自分の意見を主張することは、当然、責任が伴いますよね。日本が国際競争で優位性をどう保つかといったら、やはり自己主張をすることが大事だなと思います。

外資系企業すべてがこの考え方だというわけではありませんが、もしこれから外資系企業で働いてみたい、興味があるという場合は、自分の意見をしっかりと主張する。やりたいことがあれば、積極的に伝える、という姿勢がとても大事だと思います。

親の積極的な姿勢は、子どもの成長にもいい影響を与える

――ママやパパが積極的に活動するのを見ていたら、子どもたちにもいい影響がありそうですね。

川崎さん:ご両親の積極的な姿勢というのは、お子さんの成長にとてもいい影響を与えると思います。日本の教育は、ともすれば詰め込み方式で、塾や学校の成績さえよければなんとかなるだろうと考える親御さんもいらっしゃいます。

私は、いわゆる高学歴の人たちと一緒に仕事する機会が多かったんですけど、指示待ちの人が多いなと感じていました。与えられた課題を100点に近づけるのはすごく上手だけど、自分からは動けない。「あなたの課題は何ですか? 課題を見つけて取り組みなさい」と言うと、その場でフリーズしてしまうんです。

そうではなくて、ちゃんと自分のやりたいことを提案し、意見を主張できる。新しいことにチャレンジし、そのアイデアを多くの人に伝えて、仲間と協力してやり遂げることができる。こういったことを幼少期からしっかりと育てていくことが大事だと思います。そのためにも、日本だけでなく、いろんな国の子どもたちと触れ合う機会をつくってあげるのもいいのではないでしょうか。

【つぎ】の記事:<外資系企業の働き方>給与はいいの?聞きにくいけどちょっと気になる、リアルなお金事情【ドーモ 川崎友和さん・第1回】

取材、文・間野由利子 編集・荻野実紀子

間野由利子の記事一覧ページ

関連記事

<外資系企業の働き方>給与はいいの?聞きにくいけどちょっと気になる、リアルなお金事情【ドーモ 川崎友和さん・第1回】
「子どもが生まれて転職を考えている」「育児が一段落したら再び働きたい」と考えるママたち。選択肢のひとつとして外資系企業を考えてみるのはいかがでしょうか? 今回は、外資系企業の日本法人ドーモ株式会社...
<ママの働き方・フリーランス編>仕事が好きな人も家庭優先の人も自分のペースで働けるのが魅力!
「子育てをしながら、自分の好きなことでお金を稼ぎたい」と思うママたちから注目を集める、フリーランスという働き方。働く時間や仕事の量を自分で調整できるため、フレキシブルに働けることも魅力のひとつ...
<ママの働き方・ライター編>子育てと両立できる!在宅でも可能なライターの仕事とは?
「自宅で子どもの面倒を見ながら、育児やお料理など得意なことを記事として書きたい」と思うことはありませんか? そんな人におすすめなのが、在宅で働けるライターという仕事。ライターとはどんな仕事をす...