<ママの働き方・ライター編>子育てと両立できる!在宅でも可能なライターの仕事とは?
「自宅で子どもの面倒を見ながら、育児やお料理など得意なことを記事として書きたい」と思うことはありませんか? そんな人におすすめなのが、在宅で働けるライターという仕事。ライターとはどんな仕事をするの? 子どもが小さいけど自宅でできる? など、現在、保育園に通う2人のお子さんを育てながら現役のライターとして活躍するママにインタビューを通して語っていただきました。
経験がなくてもライターになれる?
――ライターとは具体的にどんな仕事をするのでしょうか?
基本的には、紙の本やWebサイトなどの編集部から記事の依頼を受けたり、自分から企画を出したりして、それについて記事を書きます。書いた記事はWebサイトや雑誌などに掲載され、その分の原稿料を受け取ります。ちなみに記事が掲載される本やWebサイトなどのことを、我々は媒体(メディア)と呼びます。
――記事とは、どんなことを書くのですか?
記事を書く媒体や依頼内容にもよりますが、子育て中のママだったら、自分の育児経験を元に記事を書くこともできます。場合によっては、子育ての悩みについて専門家を取材し、その内容を記事にすることも可能です。ほかにもレシピ、節約、整理収納、ハウスクリーニングなど、自分の好きなこと、得意なことがあれば、それを基に記事を書くのもいいと思います。
――ライターは誰でもなれますか?
特別な資格は必要ないので、文章を書くのが好きな人なら誰でもなれます。記事を書き続けるのは正直大変なところもありますが、常にアンテナを高くはっていろんなことに好奇心を持ち、記事としてアウトプットし続けられる人には向いています。また在宅でもできる仕事なので、子育て中で働きに出られないというママにも向いている仕事です。
――参考までに、どのような経緯でライターになったのか教えてください。
大学生の頃にライターの仕事を始め、その後2年間正社員として編集の仕事に就き、その後もっと自由な働き方をしたいとの思いからフリーライターとして独立しました。ライターになるための勉強はどうしたのかというと、私の場合は大学で取材やフィールドワークをしていたことが、結果的にライターの下地となりました。
依頼されたものだけでなく、自分から積極的に営業や企画を行う
――仕事はどのように受注していますか?
私の場合はフリーランスなので、仕事は自分から積極的に営業をしています。興味がある媒体があればメールや電話で連絡して「ここで記事を書きたいです」といって企画書を送ったり、面接をしてもらったりしています。
これまで執筆していた媒体が閉鎖されたり、編集部の方針が変わるなどして、記事が書けなくなってしまうこともあります。そのため私は積極的に情報収集をして、仕事をしたいところに連絡をして、というのを絶えずやっています。
――あまり希望通りではないお仕事も受けていますか?
人によると思うのですが、私はいくら仲がいい人から頼まれたとしても、キャパオーバーになりそうなときや、原稿料と労働時間が見合っていないと感じたものは断るようにしています。雑誌やWebサイトの知名度ややりがいも大切ですが、金額的に納得いくものを選ばないと長く続けられないと思います。
子育てとライターを両立するうえで工夫していること
――子どもを育てながら仕事をするうえで工夫していることはありますか?
常に余力を残しておくこと、です。たとえば、急に子どもが体調を崩して看病しなければいけなくなり、仕事の時間が取れず締め切りに間に合わなくなる可能性もあります。そのため今はできるだけ「1週間以内に記事を書いて送ってください」というような仕事は受けないようにしています。
また仕事が忙しすぎると連日徹夜になってしまったり、子どもと接するときにイライラしてしまったりすることもあります。そうならないよう、「今は子どもが小さいから時間的に余裕がある仕事をやろう。子どもが小学校に入ったらこういう仕事をやっていこう」という考えも必要です。
――現在お子さんが2人いるそうですが、取材などで外で働くときに、お子さんはどうしていますか?
今は子ども2人とも保育園に預けているので大丈夫ですが、以前は保育園の一時保育に預けるか、ベビーシッターをお願いしていました。子どもを連れて取材に行ったこともあります。そのときは、事前に子どもを連れて行っていいか相手に確認して、大丈夫と言っていただいたので連れていけました。
またここ数年は感染症予防の観点から、対面ではなくオンライン取材ができるようになっています。そのため子どもの昼寝の時間に合わせて取材することもできていますね。
――家庭の事情で十分に仕事ができないときもあると思います。どんなときはどうしていますか?
フリーランスに限った話ですが、どうしても今月は忙しくて仕事ができないというときは、編集者に相談します。たとえば「今月は予定がありあまり書けないのですが、その分来月は頑張ります!」と伝え、大丈夫であればその月は仕事の量を減らし、家族のことを優先します。
フリーのライターは自身の営業や仕事のやりとりも頻繁に行うため、コミュニケーション力が必要な職業です。ライターに興味があったら、ぜひ挑戦してみてください。
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取材、文・長瀬由利子