<優しい対応をしたい!>買い物先でグズる子どもに手を焼くママ。手伝いたいけれど何をすればいいの?
ママたちが集うママスタコミュニティに、「子どもはいないのですが」という女性からの投稿がありました。先日スーパーで見かけた親子の光景が、忘れられないといいます。周囲の注目を集めていた親子に、「何か手助けしてあげられることはなかったのかな?」と考えている投稿者さん。子育て経験のない自分にはわからないところもあるだろうと、育児真っ只中のママたちにアドバイスを求めました。
困っているママを助けたい!でも、何をすればいいの?
『買い物をしているママが、2〜3歳の男の子を連れていました。その子はイヤイヤ期なのか、グズって泣くばかり。「どうしたいの?」と尋ねるママも次第に半泣きになり、なだめる声がどんどん大きくなっていきました』
ママが抱っこしても、嫌がって暴れる男の子。下ろすとさらにグズるのでママが「連れてくるんじゃなかった!」と言うと、男の子はギャン泣きに。周囲の人たちがジロジロ見ると、そのママは恥ずかしそうな顔になったそうです。その様子を見ていた投稿者さんは、「ふだんはよいママをしてるのに、イヤイヤ期でいっぱいいっぱいになっているんだろうな」と考えたのだとか。
『今もわからないのが「この親子に、私がしてあげられることはなかったのかな?」ということ。このような状況のときは、どうしてほしいものですか?』
投稿者さんは、決して偽善的な気持ちで聞いているのではないそうです。婦人科系の病気から子どもを諦めた経験があるため、その分、世のなかの親子にやさしくしたいと考えているのだとか。
コメント欄には「そんな気持ちでいてくれる人がいるだけで、うれしい」という感謝の声も多く寄せられました。世のなかの人がみんな投稿者さんのように考えてくれるなら、ママたちもずいぶん子育てしやすくなるでしょう。でも残念ながら、実際はそうではありませんよね。
ママたちの側にもいろいろな考え方の人がいます。以前、投稿者さんが”ガラガラ抽選”でグズっている子を見かけ、善意から抽選券をあげようとしたところ「余計なことをするんじゃねぇ!」と、すごまれたのだとか……。
『親切のつもりが独りよがりだったり、押し付けだったりすることもありますよね。実際に子育てしているみなさんの意見が聞きたいです』
多くのママたちが口を揃えた、一番してほしいこととは
投稿者さんが見かけたような2〜3歳、おそらくイヤイヤ期真っ只中の子を連れて買い物に行くのは、本当に大変です。
『うちの2歳児みたいだわ。お店のカートに乗るのを嫌がって泣きながらのけ反るし、下ろしたら「抱っこー」とか言うし』
『目に浮かぶ。カゴに商品がそこそこ入っている終盤にこの状態になると、もう能面になるしかないんだよね。レジに並ぶのも無理、カゴの中身を全部返してくるのも無理、抱えて行くにも子どもとカート両方は無理、みたいな』
家で留守番させておきたいところですが、誰もいない家に子どもを置いてくるわけにはいきません。そして買い物に行かなければ、この日の食事が準備できない。いくら機嫌のよいタイミングを狙って連れてきても、この年頃の子はいつイヤイヤモードに入るか予測不能です。
ほぼすべてのママが体験したことがありそうな、イヤイヤ期の”あるある”。そんなときに「どうしてほしい?」という投稿者さんの問いに対する答えは、ママたちのほとんどに共通していました。
『そのママの余裕がなさそうで本気でイラついていたら、スルーしてあげたほうがいい』
『そのままそっとしておいてくれると本当に助かります』
気持ちはうれしいけれど「ほうっておいてほしい」。これが多くのママたちの回答です。「見ず知らずの人に声かけされると、子どもがさらに怖がって暴れそう」「泣くときは何をしても泣くから、誰かが何かしてくれると申し訳ない」などのコメントもありました。
『一番お願いしたいのは、そういうときにジロジロ見ないこと。むしろ関わらず、普通にしていてほしいです』
一番辛いのは、ジロジロと好奇の目で見られること。「通りがかりの人に『かわいそうに〜』とか、『お菓子が欲しいのかな 買ってあげなさいよ』と言われるのは悔しい」というママもいました。興味丸出しで面白がられるなんて、最悪ですよね。
周囲に助けられた経験があるママも。声かけは臨機応変に
ただなかには声をかけてもらったことで、気持ちが楽になった経験のあるママもいます。
『ギャン泣き真っ最中のとき、レジまでカゴを持っていってくれたおじさんがいた。すごく感謝したよ。アメをくれた人も、塗り絵をくれた人もいたっけ。振り返ると、たくさんの人に助けられてきたな』
『子どもがアイス欲しさに泣きわめいていたとき、声かけしてくれた女性がいたよ。「どうしたのかな?」って軽い感じで。話すうちに私も少し冷静になれた』
さりげなく人助けができる方もいますよね。状況やタイミング、声かけの仕方でも変わってくるのかもしれません。
『人にもよるんだよね。年配の人に「大変だねぇ、どうしたの?」って声かけされると安心するけど、同世代に声かけされるのは、ちょっと。スルーしてほしいと思っちゃう』
たしかにわかる気もしますよね。同世代に言われると「おせっかい」と感じることも、人生の先輩に言われると素直に受け取れることがありそうです。にじみ出る懐の深さ、説得力の違いでしょうか。
『温かい目で見守ってくれることが、一番うれしいかも。片手に買い物袋、片手に息子抱えて帰ろうとしたとき、店内のベンチに座っていたおばさんと目が合い、マスク越しでもわかるくらい微笑んでもらったことがある。救われたな』
基本は温かい目でスルー。途方に暮れているようなら「何かお手伝いしましょうか?」とサラリと声かけするのがベストでしょうか。「みなさん、ありがとうございました。これからは臨機応援に、状況を見て声かけしたいと思います」と、まとめてくれた投稿者さん。こんなふうに思ってくれる人が、少しでも増えてくれるといいですね。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・水戸さゆこ
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