＜愛玩子と搾取子＞【後編】母が兄ばかり甘やかし私にはお金を要求。将来を考えてすべきことは何？
前回からの続き。相談者さんのお母さんは、相談者さんとお兄さんで扱いに差別をするようです。なかでも特に差別しているのが金銭面。お兄さんに用事を頼むときにはガソリン代や手間賃をあげたり、食事をご馳走したりしているのに、相談者さんに用事を頼んだときにはガソリン代も手間賃もナシ。食事も相談者さん持ちとのことで、相談者さんがモヤモヤする状況は十分に理解できますね。
今理不尽を感じているのなら、今後はもっと感じることになるのでは？
今後、お母さんが年老いていけば、相談者さんやお兄さんに頼る状況はもっと多くなることでしょう。病院への付き添いが増えるだけでなく、介護が必要になってくる未来もあります。今の状況でモヤモヤしているのなら、これから先の未来はもっとモヤモヤが増えてしまうのではないでしょうか。
『少し先の話になるでしょうが、今後大変なことが増えるだろうし、相談者さんが心配です。もっとこういうモヤモヤやらイライラの機会が今より増える一方になると思います。お母様に介護が必要になったときのことも、今のうちからよく考えておかれたほうがいいですよ。
親の終活（深い意味でいろいろな片づけ含めて）は、親が“元気なうちに”です。「元気なのに、そんな話できないわー」と仰る方もいますが、物事の判断がつく段階にやっておかないと、後々本当に大変になります。いろいろなことを、相談者さんが早目早目に手を打たれておいたほうがいいですよ』
もし今の差別されている状態のまま、お母さんが将来介護まで相談者さんに頼るつもりでいたならば、相談者さんとしても納得がいきませんよね。相談者さんだけが貧乏くじを引いていると思ってしまっても無理はありません。「こんなに差別されているのに、介護も私がするのは納得いかない」などと、今現在の不満から将来的なことまで話し合う良い機会なのではないでしょうか。
思っていること、不満なことはその都度話し合ってみて
今現在、“相談者さん→お母さん→お兄さん”へとお金が流れてしまっていることを考慮して、「今後もずっとこうやって差別をしていくのか」「わが家も子どもがいて、お兄さんと同じように苦しい状況なのには変わりがない」「お母さんは自分に対して失礼なことをしている自覚はあるのか」などと不満を口にしてしまっても良いのではないかという声もありました。
『母親に気持ちを言えないの？ 私なら向こうにばかり良い顔するなら向こうに面倒見てもらってーだわ。毎回払うことになるならご飯も行かない』
『次に食事に行きたいって言われたら「えー、嫌だよ、どうせ私が全部払うんでしょ？ 兄夫婦と行くときは、あっちには払わせないのにね」って軽ーく言っちゃえば？』
不満を口にすることで、お母さんが自身が差別をしていることに気付き、改善の努力をしてくれるかもしれません。家族でも言わなければ伝わらないことはあります。我慢しきれず悲しみや怒りが積もり積もって爆発してしまうより、不満なことがあるたび伝えていったほうが、結果的に家族にとって良い結果になりそうですよ。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
【つぎ】の記事：＜両親へのお金は？＞親の口癖「お金ない」親孝行したい妹。親と相性の悪い姉。差額は【第1話まんが】
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- 実母。コレってイラッとしませんか？長文すみません。