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<旦那が行方不明>家出した旦那が帰ってきて「また一緒に暮らそう」。私の答えは【最終話】

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前回からの続き。突然、会社を辞めて行方をくらました旦那は、同僚だった女性の家に身を潜めていました。彼女の名前は北村るみ、旦那と離婚をして1人で2人の子ども育てています。同棲する家から、彼女と子どもとまるで家族のように出てきた旦那の姿を見て、私は離婚を決意しました。自宅を引き払い、北海道の実家へと戻ってきたものの、私を子ども扱いする実母と上手くいきません。そんなとき、突然旦那が現れて、離婚をするつもりはないと言ったのです。彼は私に「戻ってきてまた一緒に暮らそう」との思いを口にしたのです。

「もう一度信じてください! お願いします」

一緒に帰ろうという言葉にどう返事をしていいか戸惑っている私に、何度も頭を下げ、力強い口調で訴え続ける旦那。

私はバッグの中に入っていた、旦那の携帯を出しました。旦那が出て行ってから、どんなにつらくても、毎日肌身離さず持ち歩いていたこの携帯。離婚届は渡せても、この携帯を義両親に渡すことはできませんでした。この携帯を持っていれば、いつか旦那から電話がかかってくるかもしれないと信じていたから―――。

私は密かにずっと期待していました。
心の奥底で、まだ旦那と繋がっていたいと。

私は涙を流しながら、自分の本音も話しました。これからも旦那と向き合うために……。

「正直、今はまだ、あなたのことを許そうという気持ちにはなれない。……私はもう二度と、前みたいにあなたのことを想えないと思う……でも……子どもたちのことは一生かけてでも幸せにしてあげて。自分自身を保つとか、弱ってたとか……甘えたこと言わないで。あなたはそれで逃げ出せたかもしれないけど、私は……どんなにつらくても逃げ出すことはできないの! あの子たちを産んだ瞬間から母親として、どんなにつらくても、何があっても、逃げ出さずに、子どもたちを守っていかなくちゃいけないの。……だからあなたも親として、二度と馬鹿な真似はしないで。一生子どもたちと向き合う覚悟ができないのなら、戻るなんて軽々しく口にしないで

子どもたちの親としての覚悟。旦那に忘れてほしくなかったのは「一生、子どもと向き合う強い意志」でした。その気持ちが伝わってこなければ、もう二度と家族に戻ることはないと思っていました。

「…………今度こそ、誓うよ。一生かけて守ります」

旦那からの心からの謝罪と子どもたちを守り抜く覚悟を聞いて、私たちはほどなくして、新しい生活をはじめました。

あれから8年。当時幼かった3人兄弟は中学生と小学生になりました。

私たちはどうなったかって? 以前よりも夫婦としての距離は縮まり、今も仲良くやっています。結局あのとき、旦那と「北村るみ」との本当の関係がどうだったのかの真意は不明です。「浮気していなかった」という旦那の言葉も信じていません。北村るみとは、「あの日から会っていない」と旦那は言います。信じていませんが、考えるだけ無駄と思うことにしました。でもあの日、旦那が誓ってくれた「一生かけて守ります」の言葉は、今のところはしっかりと守られています。

家に戻ってから私も働きはじめ、毎日忙しくしています。もし今度同じことがあれば、次は迷うことなく旦那との関係を切るつもりでいます。言い換えれば、そのためのチカラを蓄えるためにも働いている……のかもしれませんが。

端から見れば、家族を散々振り回した彼は最低の父親でしょう。というのも、私がこの話を人にするとだいたい、「信じられない」と言われますし、聞いてくれた相手にモヤモヤとした気持ちが残っているのがよくわかりますから。

しかし夫婦関係は、夫婦の数だけ形があり、答えがあるはずと思っています。今回私たちが出した「答え」が良かったか悪かったかは、数十年後に訪れるであろう、本当の別れのときにわかるのかもしれません。それまでは、とことん旦那と向き合っていこうと思います。

<編集部コメント>
3人の子どものために、サトルとよりを戻すことをゆきは決意しました。まだ信用できない思いを胸の奥に押し込めての、苦しい決断だったのかもしれません。旦那が行方不明になること、他の女性と家族のように同棲していたこと、離婚を決意したこと。ゆきの心労は計り知れません。でもいろいろな思いを飲み込んで、ゆきは強くなりました。
子どものことや家族のことで理不尽を感じ、つらい思いをしたことのあるママがいるのではないでしょうか。自分のためだけだったら文句も言うけれど、子どもの存在が大切で、強く言えない場合もあるでしょう。寝る前に、そっと黒い溜息を吐くことしかできないのです。朝起きても現実はかわりません。それでも起き上がって、ママたちは日常と向き合います。
最悪に襲われても、立ち上がり前に進むゆきの姿に勇気をもらったママもいるのではないでしょうか。将来のことは誰にもわかりません。だからこそ、今を一生懸命に生きるしかないのです。悔いのない行動は、未来の糧になるでしょう。

文・渡辺多絵 編集・編集部 イラスト・マメ美

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※この話は体験者本人のご協力の元作成しています。

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