<旦那が行方不明>出戻りの娘と孫にイライラする母。故郷は私を受け入れてくれない【第11話】
前回からの続き。どこにいるかもわからず、家に不在がちになっていた旦那の携帯に、たびたび「るみ」という名の女性から連絡が入るようになりました。旦那に内緒で電話をしたところ、「うちの子どもたちと仲よくやっている」と図太い返事をされたのです。ある夜、久しぶりの家族団らんを楽しんだあとに、とうとう旦那が行方不明になってしまいました。憔悴しながらも子どものために旦那の居場所を探すと、旦那はるみの自宅にいたのです。黙って身を引くことにした私は、子どもたちを連れて実家に帰ることにしました。そんな私に2ヶ月ぶりに突然旦那から連絡がきて、なぜか「なぜ引っ越すの?」と戸惑っているのです。不可解に思いながらも私は、実家の母のところでお世話になることにしました。
一連の事態をすべて相談し、「帰っておいで」と言ってくれた実母も、気ままなひとり暮らしから、出戻りの娘と毎日運動会のような元気盛りの孫3人との生活に息つく暇もなく、次第にイライラが募っていきました。新生活は、そう簡単にうまくはいきませんでした。
実母は子どもたちにも声を荒げることが増えていったのです。
「静かにしなさい!!!」
「遊んでばっかりいないで、手伝いなさい!」
「泣くなっ!!!」
子どもたちも「おばあちゃん怖い……」と怯えるようになりました。しかし私は出戻りの身です。家の仕事を手伝いながら、「おばあちゃんもいきなり家族が増えたから、大変なんだよ。お手伝いしようね」と言いきかせ、緊張感の続く生活が続きました。
子どもたちは3人とも保育園に入ることができましたが、その帰り道のこと。子どもたちに保育園での様子を聞くと……
長男は涙ぐみながら、
「誰も遊んでくれなかった……」
と呟きました。子どもたちは新しい保育園に馴染めず、さらに保護者の間でも「都会からの出戻り親子」という噂が広まっていました。私自身ママ友もできず、送り迎えの際は「ほら……あの人……」と、根も葉もないようなことをささやかれ、コソコソ噂をされるまでに……。
「そのうち楽しく遊べるようになるよ!」と明るく励ましてみたものの、長男は悲しい顔を浮かべたままポツリと
「……前の幼稚園に戻りたいな…………」
実家に来てから日に日に子どもたちの笑顔は消え、暗い顔ばかりさせています。その姿を見ると、旦那のいざこざと戦っているときよりつらく悲しくなってきてしまいました。
ひとりで一から頑張ろうと決心したのに……。なんでこんなにもうまくいかないんだろう……。子どもにこんな顔ばかりさせて……私は妻としてもダメだったのに、母親としてもダメなんだ…………と、子どもの前では泣かないと決めていたのに、目の前が涙でぼやけてきてしまいました。
すると…………目の前に現れたのは思いもよらない人でした。
「あ! パパーーーーーーー!」
「……え……?」
実家の前で立っている旦那に向かって、走り出した長男。次男もそれに続き、三男もベビーカーで旦那の方に行きたがっています。長男はパパは仕事が終わって迎えに来てくれたんだと思ったのかもしれません。
「パパ、どうしたの? お仕事おわったの?」
「あぁ。全部終わったんだ。迎えに来たから、一緒に戻ろう」
「やったーーーーー!」
と満面の笑みで旦那に抱き着く子どもたち。
たまらず旦那と子どもたちの間に割って入って、旦那を睨みつけました。身勝手なことばかりして子どもたちを振り回さないで……!
「ちょっと! 何勝手なこと言ってんの? ママ、パパとお話があるから、先にお家入ってて」
実家まで来た旦那の目的は? 子どもたちを家の中に入れ、およそ2ヶ月ぶりに再会した旦那とまさかの実家の前で話し合いです……。
<編集部コメント>
突然、他の女性の元にサトルが行ってしまったことで悲しみに暮れるゆきにとって、実母の存在はどれほど大きかったことでしょう。3人の子どもを抱えたゆきの助けになりたいと、お母さんも思ったに違いありません。でも成長してママになったゆきと、まだゆきを娘のままと感じる実母とで温度差があったようです。またそれぞれ持っていた生活スタイルを、突然合わせようとしてもなかなか難しいのかもしれません。
文・渡辺多絵 編集・編集部 イラスト・Ponko
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