「性交同意年齢引き上げ」は賛成?反対?2,500人のママたちの回答は<ママのリアル調査>
2022年10月、昨今の性犯罪の実態に合わせて「性交同意年齢」を現在の13歳から16歳に引き上げるという、刑法改正の試案が示されました。「性交同意年齢」とは、性行為への同意を自ら判断できる年齢のことです。現在の性交同意年齢は13歳となっており、13歳以上の人が性被害に遭ったとしても、暴行や脅迫があったと認められないと加害者は罪に問われません。
そこで今回、ママスタセレクトでは「性交同意年齢が13歳から16歳に条件付きで引き上げられる法改正試案」について、アンケートを実施。「賛成・反対・どちらともいえない」を選択肢に意見を求めたところ2500票もの回答が集まりました。ママたちの関心の高さがうかがえます。
半数以上のママたちが賛成。その理由は?
この試案について52.4%のママたちが「賛成」と答えます。
『13歳では心も体も未熟すぎると思う』
『13歳では責任取るのは難しいし、少しでも壁を高くすればそういう事例で悩み苦しむ子が減る』
『正しい知識を正しく理解できる年齢だと思う』
13歳といえば、小学校を卒業したばかり。一方で16歳ともなれば、義務教育を終えた年齢です。せめて義務教育の期間に性教育を学ぶ権利を受けてから、と考える人もいるのかもしれません。
反対する人は10.7%と少数派
10.7%の少数派とはいえ、反対に票を投じたママたちもいました。その理由はこんなところにあるようです。
「13歳」のままで良い
『同意の上なら本人の自由だから』
『双方の同意があれば何歳からでもいいと個人的には思う』
『自分自身の初体験が14歳だったので』
性行為はあくまでも個人の問題と捉え、国や法律で年齢制限を定めることに異議を唱える人もいます。
「16歳」でもまだ早い
『16歳はまだ正しい判断が出来る年齢ではないと思う』
『16歳でも幼すぎる』
『成人に合わせて18歳にして欲しい』
一方で「現行の13歳で良いから」ではなく「16歳でも早すぎる」という理由から「反対」を選択した人もいます。
誰もが関心を寄せ続けることが大切
全体の3割強36.9%の人が「どちらともいえない」を選択しました。
『もう少し年齢が上の方がいいかな、と思ったのでどちらともいえない』
『年上異性との恋愛を制限することになるので、どちらとも言えない』
『子どもは法律を気にして行動するだろうか、と思うから』
同時にこんな率直な意見もありました。
『条件付きがどんな条件かにもよる』
『むしろ、こんな法律があったことに驚いた』
『理由がよくわからないから結論を出せない』
今回出されたのは、あくまでも試案であり、今後もしばらくは法制審議会での議論がつづきます。私たち一人一人が関心を持ち続け、法改正を見届ける必要があるのではないでしょうか。
総回答数:2,499票
調査方法:インターネット
調査月:2022年10月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部