<子どもの恋愛に口出し>高校生の息子と娘に恋人を作らせたくない!?社会人になってから困るかも?
思春期になると子どもの交友関係が心配になってくるというママも多いでしょう。「悪影響を及ぼす友達や、不健全な関係を結ぼうとする異性とは近付いてほしくない」と思うのは、わが子を心配している証です。しかしときには判断が難しいことも。先日ママスタコミュニティには「わが子が彼氏、彼女作るのがイヤ」というママから、こんな投稿がありました。
『高校生の息子と娘です。彼氏や彼女より勉強して志望大学に受かり、希望の仕事をしてほしい。異性とのSNSもモヤモヤします。将来の長い年月有意義に過ごすより、たった数年の高校生活の「楽しい」、「遊びたい」を取るのが許せません。とにかくそういうことは、志望大学に受かり希望の仕事に就いてからでいいと思っています』
「おかしいのはわかっています」としながらも、子どもには社会人になるまで恋人は作ってほしくないという考えを持っている投稿者さん。「高校生で彼氏や彼女を作ることがとにかく嫌」と、強い思いを持っているようです。この投稿者さんの投稿に対して、ママたちからはさまざまな意見が集まりました。
10代で培った対人コミュニケーションスキルは社会に出たら活きてくると思う
『お気持ちわかります。わが家も仕事について経験を積むまでは、同性の友達と遊ぶのはいいですが男女交際は禁止してますよ』
投稿者さんと同じように高校生はもちろん、大学生においても恋愛を禁止しているママがいました。仕事が始まる社会人になってから恋愛を解禁するという考えを持つ人は、少なからずいるようです。そしてその理由を深掘りすると、「しっかりとキャリアを積まないといい人生を歩めない」という意見でした。恋愛ばかりをして勉強が疎かになると、いい大学にもいい就職先にもありつけないという考えは、たしかに一理あるかもしれません。特にこれからのどうなるかわからない時代を案じて、このように恋愛を厳しく禁止する気持ちも、わからなくはないママもいるのではないでしょうか。
一方で「高校生のうちから恋愛をさせてもいい」というママたちからは、さまざまな建設的な意見が集まっていました。
『何事も「それだけしてればいい」ってことはないんだよ。年相応はあるにしても、小さい頃からいろんなことをさせないと』
『彼氏彼女がいたって勉強する子はするし、なんなら一緒に勉強する子たちだっている』
『恋愛って一番コミュニケーション能力を鍛えられる気がする。「こんな態度とったら迷惑かな」、「何を思っているんだろう」ってドキドキや、苦しい思いを経験して身につく対人スキルって、社会に出る前にある程度形成されると思うんだよね。もちろん勉強は大事だけど、結局は会社入ってからコミュニケーション能力高ければなんだかんだやっていける』
勉強は恋人がいたら2人で一緒に頑張る可能性もありますし、やりたいことを厳しく禁止されて勉強だけやらされるのは、子どもの成長においてもバランスが偏っているとも言えます。また恋愛において得られるコミュニケーションスキルや、相手を思いやる気持ちの貴重さに言及しているママも。恋愛をまったくせずに、こうしたスキルがないままいい会社に就職できても、結局仕事をこなしていけない可能性もあるのでは? という意見を述べていました。
投稿者さんも本来は、「子どもにいい人生を歩んでほしい」という思いがあるからこそ、恋愛禁止というルールにこだわっているのでしょう。しかし本当に人生において大切なことは何かを考えたときに、恋愛経験が人生に生きることも少なくないはず。貴重な高校生の頃にさまざまな経験をして教訓やスキルを学んでおくことは、決して人生の無駄ではないという意見がありました。
縛りすぎたら大人になって反動がくる可能性も
『自由すぎはダメだと思うけど、ガチガチに縛ったら反動が怖いよ』
『いい大学に行って希望の仕事に就いた後、今まで遊んでこなかったツケが回り、変な男女に引っかかったりホストやキャバに貢いだり、不倫したりするかもしれないよ?』
『親の願望を押し付けられたら逆に反抗するだけ。うちもうるさく言ってたけど、ある程度の歳になって口出ししなくなったら自分から勉強しだしたよ』
また投稿者さんは、お子さんが異性とSNSでやり取りすることさえモヤモヤするほど、恋愛を楽しもうとする行動が嫌なよう。しかし子どもが「やりたい」と興味を持っているにも関わらず厳しく禁止することで、子どものフラストレーションも溜まっていくでしょう。そして社会人になって恋愛が解禁された途端、今まで我慢していた分の反動が一気にくる可能性を指摘しているママもいました。親の目がなくなり、自由な時間とお金を手にしたことで風俗営業店にハマりすぎてしまったり、悪い人に騙されてしまったり。また先述の通り、恋愛経験がなかったゆえに相手とのコミュニケーションの方法や、距離感の詰め方などもよくわからず、恋愛がうまくいかない可能性もゼロではないでしょう。また勉強に関しても、「勉強しなさい!」と強く言われすぎることで、やる気が削がれてしまう状況に言及している人も。実際に勉強の強制をせずに少し放っておいたら、むしろ自分から勉強するようになった体験談もありました。
自分の子どもと、子どもを好きになってくれた人を信じてみては?
『高校生の経験は貴重なものだと思うよ。私は親にあなたみたいに言われて、いろんなことを諦めてしまったんだけど後悔してる。あんまり恋愛に傾き過ぎるのも困るけどね。傾き過ぎたときには話し合って修正もできるし、もう少し子どもさんを信じてもいいのかも』
『そんなに厳しくしちゃって結婚できなかったらどうするの? 私なら「うちの子と付き合ってくれてありがとう!」ってめちゃくちゃ思うけどな。心配はするけど』
実際に高校生の頃に両親から恋愛を厳しく禁止されたというママからの、後悔の念も寄せられました。また「もう少し自分の子どもを信じてもいいんじゃない?」という、ハっとさせられる意見も。まだ10代と言えども高校生ともなると、自分の意思や考えはしっかり持っている、自分とは違う人格の人間です。高校生の子どもを信じるということは、これまでの自分の子育てを信じるという意味もあるでしょう。もちろん行き過ぎた状況にならないようにしっかり忠告することは大事ですが、今しかできないことをある程度楽しませてあげるのもまた、親の務めなのかもしれません。自分の子どもを信じると同時に、自分の子どもが好きになった相手、加えて自分の子どものことを好きになってくれた相手を信じ、感謝することができればステキですよね。
子どもを放任するのではなく、適度に本人の意思に任せて信じてみるということ。とても難しいことではありますが、親にとっても子離れの第一歩になりうるいい機会です。みなさんは今回のコメントを読んで、どう思いますか。
文・AKI 編集・みやび イラスト・マメ美
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