<両親へのお金は?>家族の中で浮いてる姉「説得しなくては」額が増える【第3話まんが:兄の気持ち】
前回からの続き。これは最近のお話です。俺は2児の父のサトル。3きょうだいの真ん中で育ち、姉(アユミ)と、妹(コハル)がいる。ある日母に「生活が苦しい」と言われた妹から連絡があった。俺も金銭的に厳しいことを聞かされて育ってきたので、いざとなれば助け合って親孝行をしようと思っていた。
実家の建て替えのとき、父から「長男なんだから、この家のことは頼んだ」と言われていたし、いずれ俺があの家を継ぐのであれば、それなりの事実は残しておいた方がいいか…。俺は「そうなんだ、ゴメン。まったく知らなかった。いいよ、俺は賛成」そう返信した。
まあ、俺一人で仕送りする訳じゃないし。一人1~2万ずつ出し合うくらいなら、なんとかなるか……。そう考えていたのに、姉からは「考えさせて」と返信がきた。「また姉ちゃんかよ……」思い出すと、姉は昔から家族の中で一人浮いた存在だった。
高校卒業してからすぐに働きはじめ、2年で家を出て行った。ほとんど連絡もない。姉との連絡は妹のコハルを介してだ。両親の誕生日などイベントごとは俺と妹で企画を考えて、姉を誘う。誘われてようやく重い腰をあげる、姉はそんな人だった。
「確かに母さんは一番年上である姉ちゃんには、少し厳しく接するところもあったかもしれないけど、そんな子どもの頃の話をいつまで根に持っているんだか……」姉が仕送りをしてくれないと、俺の仕送り額が増えることになります。俺だって妻も子どももいて、決して生活が楽という訳でないのです。
下の子が生まれてすぐわが家に母さんがきたときも……「まぁ~カワイイわ~! ミナさんありがとうね」
妹のコハルや母さんはすぐにお祝いをもって家に来てくれたけど、姉ちゃんは「落ち着いたら会いに行く」って言ってお祝いを送ってくるだけ。母さんは大きなため息をついて「本当にあの子は昔から愛想がないわね。ミナさんごめんなさいね、あんな姉になって」「いえ……」。
「そういえば姉ちゃんのところも結婚して2年だろ? そろそろ子どもとか作らないのかな? 姉ちゃんだってもういい年だろうし」「あの子のところはいいのよ、だって……」
「これ以上孫が増えたら、出費が増えるじゃない! あの子は昔っから何を考えているのか分からなかったもの」
「母親になんてなれないわよ~」「確かに、姉ちゃんが母親になるなんて想像もつかないわ!」
ふざけてそんなやり取りをしたことがあるくらい、母と姉には距離がある。まぁ、姉が個性的なのは今にはじまったことではない。しかし両親への仕送りはきょうだい全員でする「親孝行」だ。姉だけ免除されるなんて俺は納得できないし、きっと妹もそう思っているだろう。俺はどうにか姉に仕送りに応じてもらえるよう説得しないといけないと思っている。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子