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<空気の読めない旦那>気落ちする母「そばにいてあげたい」顔を出すと【第2話まんが:旦那の気持ち】

前回からの続き。これは数年前の話。俺は西田アツシ。先日実家に住む父さんが亡くなった。ずっと仕事人間だった父さんだったけれど、俺たち兄弟を何不自由なく育ててくれたもの、父さんと母さんがいてくれたからこそだ。父さんの死はとても悲しかったけれど、俺はそれ以上に母さんのことが心配だった。俺は、葬儀や初七日が終わり少し日常を取り戻しはじめた頃、妻(メグミ)にこう切り出した。

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「ねぇ……俺の実家に行かない?」そう言うと、「え? どうして?」メグミが鈍い返事をした。

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メグミは、母さんは1人でゆっくりしたいと思っているかもしれないが、俺の考えは違う! 父さんが亡くなって、一番悲しくて寂しいのは母さんなんだ。そういうときこそ、そばにいて支えあいたい。

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「母さんを1人にできないから、実家にいこう」とメグミを誘ったが、「私と子どもたちは遠慮しておくわ。今はお義母さんにはゆっくりしてほしいから」と断られた。メグミは母さんのことが心配じゃないのだろうか? いきなり最愛の父さんを亡くして悲しみに暮れている母さんのそばにいてあげたいと思わないのか?

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俺はメグミの態度に少し怒りを感じてしまったが、まぁメグミにとってはあくまでも「義理の両親」だ。俺と同じ温度で両親のことを想えっていうのも、無理な話なのかもしれない……。そう気持ちを落ち着かせて、俺ひとりで実家に向かった。

「母さん、ただいま~!」「あぁ……アツシ……。来たのね……」やっぱり実家は落ち着く。疲れた俺は、ソファに座りひと休みすることにした。

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「あ、お茶ちょうだい?」そういうと、氷の入った冷たいお茶がでてきた。やっぱり母さんはすごい。メグミにも見習ってほしいくらいだ……。

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家に帰っても今日は何もすることがないし、もう少し実家でゆっくりさせてもらおうかな。母さんは「いろいろ落ち着いてきたし、私のことは心配しないで」っていうけど、俺が来てくれて母さんも嬉しいはずだ。母さんのことが気がかりだから帰りが遅くなるって話せば、メグミもわかってくれるだろう。

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「……ねぇ、私のことは本当に大丈夫だから、そろそろ自宅に戻ったら? メグミさんや子どもたちもアツシの帰りを待ってるでしょ?」「なに言ってんの。まだいるよ。あーーー腹減ったー」「……何か食べていく?」ひさしぶりの母さんの手料理に心が躍るなか、「はぁ~……」と大きなため息が聞こえた。母さんは気落ちしていて、ため息も多いような気がした。後ろ姿も以前より痩せてしまった気がする。そりゃ大好きな父さんが亡くなって、まだ数週間しか経っていないもんな、仕方がない。俺がしっかり母さんを支えなくては……そう思ったんだ。

【第3話】へ続く。

脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子

※この漫画は知人の話を元に作成しています。

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