<亡父の遺産500万円>【前編】相続を旦那に内緒にしたい!でもバレたら怒られる。皆ならどうする?
「夫婦の間に少しの秘密もなし」という夫婦もいれば、「夫婦でも相手に知られたくないことはある」と考える夫婦もいます。しかし夫婦のあいだで“秘密”に対する価値観が違ってしまうと、隠している内容が大きければ大きいほど信頼関係にひびが入ってしまうものなのではないでしょうか。じつは、今回の相談者さんは「父親の遺産を旦那に内緒にしたい」ようです。
『父の遺産を500万円ほど相続したのだけれど、旦那には言わないほうがいいよね。でも、もし通帳を見られて内緒で怪しい仕事をしているって疑われたらどうしよう。旦那は隠し事されるのを一番嫌うんだよね。どうするのがベストだと思う?』
本当は内緒にしておきたいけれど、旦那さんにあとでバレることを考えるとどうにもできないと悩む相談者さん。どうすればいいのか分からなくなってしまい自分だけでは抱えきれなくなってしまったようです。自分の父から相続した遺産は夫婦の共有財産ではないため、内緒にすること自体は可能です。もしもみなさんならどうしますか?
事情があるのなら、隠していても良いのでは?
少しでも言いたくないと思うということは、相談者さんにとって旦那さんは「500万円の遺産が入ったことを気軽に言うことのできない相手」なのではないでしょうか。たとえばお金遣いが荒かったり、これまで人のお金ばかりを頼りにしてきたり……。もしそのような事情があった場合には、たとえ夫婦だったとしても秘密にするのはアリなのではないでしょうか。
『言うか言わないか悩むということは、旦那さんに何かしら金銭面で悪い癖があるってことかな? だったら、私ならすすんでは言わない。聞かれるまで言わなければ「話題に出なかったし……」でギリ押し通せるんじゃない?』
『うちは2,000万円くらいあったけれど、旦那がしつこいくらい聞いてきて、事業拡大の資金にされたよ。亡くなる前からあてにしていたみたい。夫婦の財産ではなく、遺族のお金だから言いたくなかった。会社だからちゃんと借用書とか書いたけれど、もどってくるか微妙』
お父さんが相談者さんのためにせっかく遺しておいてくれた500万円。旦那さんに知られることで少しでも後悔する可能性があるのなら、内緒にすることもお父さんの気持ちを守るために必要な手段なのかもしれません。
もしも旦那さんに秘密がバレてしまったら、「話題に出なかったからすっかり忘れていた」と誤魔化してもよいですし、「そうやってこのお金をあてにするから内緒にしていた」とありのままの気持ちを伝えてしまっても問題がないように思えます。
打ち明ける家庭もあるけれど、それは「言っても害にならないから」
なかには相談者さんの旦那さんが大切にしている「隠し事をしない」という価値観を、夫婦で共有しているご家庭もありました。
『私は相続当時5,000万円程の株だった。旦那に金額は言ってないけれど、いくらか相続したとは伝えた。配当金の手紙やらがたくさん来るようになったけれど、いくらあるのか旦那は気にしてない。旦那の年収が高いからか、何とも言われない。私のパート代もいくらになっているのか知らないし、興味ももたれない』
『「貰ったわ」と報告はするだろうけれど、金額までは言わないかな。もし旦那が金額聞いてきたら「やらしいなぁ」って思うかも。私の独身時代の貯金も言ってないしね』
隠し事をしないで済むのは、「親しき中にも礼儀あり」を互いが無意識のうちにできているからなのかもしれません。配慮なく「いくら入ったの?」と聞いてこなかったり、「遺産は引き継いだ者が使えば良い」という認識だったりと、きちんと線引きできている夫婦だからこそ、なんでも打ち明けられているのかもしれませんね。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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