<親のエゴ>スマホもゲームもダメな家庭の子どもは可哀想?逆に慣れている子どもは忍耐がない?
子どもの発育や教育のために、各家庭ではいろいろな取り組みや工夫、ルール作りをしていることでしょう。特に最近では当たり前となっているスマホやゲーム、テレビなどのメディア類をどのように子どもに与えるかは難しいところ。ママスタコミュニティではこんな投稿がありました。
『このご時世にゲームもスマホもダメな家庭。家庭の方針なんだろうけど、子どもが可哀想だと思ってしまう。友達はほとんど持ってるだろうし、「なんでうちだけ」って親を恨みそう。大人になったら反動がきそう』
投稿者さんの家庭ではお子さんにゲームやスマホは禁止していないのだそう。利便性や娯楽などさまざまなメリットから、学校に行けば友達の多くが持っているこれらのデバイスを一切子どもに与えないのは「可哀想ではないか」と考えているようです。一方では「与えないほうが子どもの教育にはいいのかな?」という思いも持っており、ママたちに意見を求めていました。この投稿に対してママたちからはさまざまな意見が寄せられ、白熱した議論が繰り広げられていました。
ゲームを与えないほうが弊害は多い?「すべて親のエゴ」という意見も
『欲しがってないならいいけど欲しがってるなら可哀想。そういう子は遊びに来るとゲームゲームってほんと面倒。みんなが「外行こう」って言ってるのに「ゲームがいい」とかさ』
『でもゲームの子って本当にずっとゲームだよね。ちょっと時間かかることや辛抱強く待てばできることも全然待てない。何でもすぐ解決したがるしできないとすぐ怒る。やらせない弊害よりもやらせる弊害の方が大きいんじゃないかな』
「スマホやゲームを与えないのは可哀想か、否か」という議論を超え、さまざまな意見が飛び交った今回の投稿。投稿者さんと同じようにスマホやゲームを子どもに与えてもいいと考えているママの中には、「欲しがっているのに禁止するのは可哀想」という意見がありました。その具体的な理由としてはゲームを持っている他のお友達のおうちに行った際に、ゲームに執着してしまうというもの。普段自分の家で我慢している分、お友達の持っているゲームを見て欲求が爆発してしまうのかもしれませんね。一方、家でゲームばかりしている子どもに対して自立心や忍耐力が養われないという意見もあり、ママたちの中で意見がさまざまにわかれていました。
『ゲーム与えないことで親が満足しちゃってるんだと思う』
『ゲームやらせてたらおとなしくなるし、そりゃ楽だもん。親のエゴよ』
『ゲームスマホダメでも「親が遊んであげる」っていう家は問題ないんだけどね』
スマホやゲームを子どもにどのように与えるかは各家庭それぞれです。いくら子どもが欲しがろうとそうでなかろうと、最終的に判断するのは親であり、子どもをどのように教育したいかという親の思いが反映するもの。「勉強だけに集中させたい」というのも「お友達との話題についていけるようにさせてあげたい」というのも「ゲームを与えて家でおとなしくさせておきたい」というのもすべては親のエゴとも言えるでしょう。ママたちの中にもこうした“親のエゴ”を指摘する声は多かったです。一方でどんな状況でも親子の関わりを大事にしていれば特に問題ないのでは? という意見もありました。
ルールや時間を決めて与えていれば問題ないのでは?
『小学生だからスマホはなし。ゲームは時間決めてやってるよ』
『ルールを守れるのならスマホもゲームもありでいいと思う。うちはやることやれば(宿題、習い事の課題、読書など)21時までは好きなだけどうぞ』
実際にママたちはどのように子どもにスマホやゲームを与えているのでしょうか。掘り下げてみると、無制限に遊ばせるのではなくルールや時間を決めて遊ばせているケースが少なくありませんでした。周りがいくら持っていようと「スマホは中学生になってから」とスタート学年を決めているママや使うべきタイミングを明確にルール化しているママなど、さまざまな工夫をこらしている様子がうかがえます。また実際にゲーム機は家にあるものの、宿題や習い事、友達と遊びに出かけるなど他の用事で忙しいためにほとんどやっていないという体験談もあり、スマホやゲームを与えたからと言ってすべての子どもがそればかりしているとは限らないことがわかります。
『できるならそうしたい。 ゲーム、スマホ漬け生活にならない時代に子育てしたかった』
『ゲームに興味のない、欲しがらない子に育つ極意を知りたい』
『親がこれだけスマホ依存症なんだから子どもに持たせたらどうなるかわかるよね? なくていい』
一方で「できれば厳格にゲームやスマホを禁止したかった」という後悔の念を吐露するママもいました。すでに買い与えてしまったことで、子どもがその楽しさを覚えてしまったがために上手に制限ができなくなっているリアルな悩みもありました。スマホやゲーム以外に他の楽しさを見つけさせる難しさを語っていた人も多く、現代のママたちがいかに子育てにおいて悩みながらスマホやゲームと向き合っているかを痛感してしまいますね。また今は大人でも調べものや仕事の連絡手段、暇つぶしのほとんどがスマホに頼り切っている時代。そのため自分自身が常にスマホを触っているがために、子どもに制限させることが難しいという悩みも聞かれていました。
他人がとやかく言うべきではないのでは?
『自分が持ってるものを他人に強要するものじゃないよね。本好きな子が「何でこの本持ってないの? 可哀想」っていろいろ言ってきたら嫌でしょ?』
『ダメじゃないし禁止もしてないけど、子ども自身がゲームに興味ない。他のことに興味がたくさんあるから。でも持ってないと「可哀想」って思われるのか』
子どもにスマホやゲームを与えてもいいのか。それは何歳からなのか。これらの答えは必ずしも一つではなく、また時代の変化や子どもの考え、子どもの周囲の状況などさまざまな面を考慮しながらそのときどきの正解を見つけていくしかないでしょう。
しかしいずれにせよ共通して言えることは、スマホやゲームをどうするかは各家庭の考え方によるものであり、他人がとやかく批判できるものではないということではないでしょうか。高校生になってもスマホやゲームを一切やっていない子どもがいるとしても、本人が欲しがっていないだけかもしれませんし、過去に依存症のようにスマホやゲームばかりしてきたがために親が厳格に禁止しているかもしれません。「可哀想」と心の中で思うことは自由ですが、それを陰口のように周囲に広めたり批判したりするのは決して正しいこととは言えないはずです。今回投稿者さんはママたちに意見を求めましたが、「自分の考えを他人にも強要するべきではない」「可哀想かどうかを他人がジャッジするの?」と疑問を呈していたママもいました。
子どものスマホやゲーム問題は、子育てをしているすべての親が悩むポイントとも言えます。だからこそ他人の家庭のことではなく、自分の家庭の正解を見つけていくことに意識を集中したいですね。
文・AKI 編集・みやび イラスト・よしはな
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